ADHDを隠して働くための対処法(人の話を聞く)
僕はADHDである。しかし誰にも明かさずに働いている。
そのためには、薬の服用も重要だが、特性を自分なりに誤魔化さなければならない。なので、一応改善に努めてきたつもりである。
ふと書き連ねたくなったので、今回は人の話を聞く方法について投稿する。
※下記の記事の続きです。
ADHDの難所:人の話を聞く
僕の一番の短所は、人の話を聞けないことである。
言葉こそ音として耳に入るのだが、僕はまったく別のことを考えているか、本当にぼんやりしているかで、一ミリも脳内に刻まれない。
音が耳と耳の間を、すり抜けているだけだ。
この特性は、筋金入りである。
何せ、僕の小学校の通信簿には、ほぼ毎年のように「人の話を聞けない」と評価されていた。
確かに小学生の頃、授業を真面目に聞いていた記憶なんてない。だからこそ、後年、病院に行ったらすぐにADHDだと診断された。
小さいときは、気に留めていなかった。だが、社会人にとって、人の話を聞けないことは、かなり致命的である。
大人は、基本的に一回説明したことを、繰り返し伝えたくないのだから。
僕が新卒で入社した会社では、口頭による説明や指示がメインだった。
ぼやぼやして聞き逃そうものなら、怒鳴られたり、呆れられたりしたものだ。
こればっかりは、薬を服用しても大して改善できなかったので、別の方法で対処している。
メモることに過集中する
何とか話を脳に留めるために、僕は人が話すと始終メモを取ることにした。
A6かB5サイズのノートとペンを、必ずポケットに忍ばせていた。
これ以上大きいと、ポケットにしまえず、カバンに入れてしまう(で、無くす)。
また、小さいと字が大きいのですぐに埋まってしまう。また、コンビニに売っていない恐れもある。
このサイズだと突然話しかけられたり、着電したりしても、すぐに取り出せてメモできる。
コツは人の話を聞いて、メモをすることに過集中するイメージだ。
また、聞き終わったあとは、すぐに別のページに清書する。
僕だけかもしれないが、字がとてつもなく汚く、焦って書いたら、とてもじゃないが読めたものじゃないから。
また、すぐに書き直していくうちに、聞き漏らしたことがあれば、早めに聞き直せる。
変に期間が空くよりも、よっぽど怒られる確率は減る。
昔はどアナログな業界にいたので、紙のメモ帳しか頼れなかった。
メモるために、突然地べたや壁に向かって字を書く光景は、周囲から見たら、奇異そのものだっただろう。
しかし、働いていく上で人の話を聞くことは欠かせないスキルなので、多少馬鹿にされようが、必死に文字起こしすることで、人の話を聞いていた。
(今も、PCが使えない環境のときは、同じように取り組んでいる)
※他の方の役に立たないかもしれません。何卒ご容赦ください。
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