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時代と海を超えて石が取り持つご縁

南米は石が沢山出る地域でもあるので、ヒーリングストーンが豊富に揃う。フェリアと呼ばれる青空市場では原石も、石を使ったアクセサリーや工芸品も買うことができる。

ブエノスアイレスにはフェリアで手工芸品を売って生計を立てるアーティストが少なからず居て、わたしのアルゼンチン人novioもそのひとりだ。彼も南米原産の石を作品によく使う。

彼がわたしに最初にくれたプレゼントは石だった。2つに切ったクリスタル原石の半分。片方は既に作品の一部になっていて彼の手元にあり、まだ使っていなかった片割れをくれたのだ。出逢って間もない頃で、彼自身も何故それをあげようと思ったのか、特に意図なく、ふと思いついたのだという。

その一年後、わたしはモロッコにいた。
それはヒーリング仲間とのリトリートで、瞑想と祈りをしながら聖地を巡る旅をしていた。そして、工程中の「モロッコの地にゆかりの過去生を思い出す」というテーマのグループヒプノセラピーで、思いがけずわたしは過去生の彼と対面する事になった。

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わたしは、モロッコの迷路のようなスーク(市場)の道端で、石を使って鑑定をしていた。手にあったのは紫のアメジストで、それによって人々の病気を見つけたり、治したりしていたようだった。周りの埃っぽい空気や、石を持つ自分の手の感触をありありと感じていた。

ところがそれは少しおかしな感覚だった。
わたしはわたし自身の過去生に戻っていた。でも不思議なことに、その存在には彼の雰囲気も感じていたのだ。これまで何回も過去生ヒーリングを受けていたが、そんな事は初めてだった。何度確かめてもやはり両方の存在を感じる。「これって同じ魂だという事?」と質問を宙に投げたら、そのとおりだと今度は府に落ちた。

そんな訳で、彼とわたしは石を扱うヒーラーとして、ある時代のモロッコで同じ人生を生きた魂の片割れづつだったのだという事を、そのとき知ることになった。

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それが分かると、彼がくれた石のプレゼントも、彼が仕事で石を使うのも、私の部屋が石だらけなのも、あぁー、納得。

モロッコ発祥の石が取り持つご縁は、時代を超えて、日本とアルゼンチンの地球の裏側同士で引き合い、再会を果たしたのでした。



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