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髪の長さは「縋りたい」強さ


風俗嬢だった頃はロングヘアーを貫いた。


長い髪は手入れが大変、と思われがちだけど、月に1回の美容室とホームケア(要するにお金さえかければ)、それだけで「それなり」に見える。


一方 ショートヘアは髪を結べないから誤魔化しが効かない。

ヘアセットありきでカットされているから、セットのセンスがないと、途端にダサくなる。


ショートには似合う・似合わないがハッキリあるけれど、ロングヘアーはだいたい似合う。それに、髪が長いと「無難に」女の子らしく見える。



10代の頃、友達と話して興味深かった「おばさんはボブかショートにすべき」というハナシ。

どれだけエステに通ってお肌がプルプルだろうが、食べるものに気を付けて体型をキープしようが、髪は生きてきた長さを正直に表す。

要するに、髪だけは顕著にボロボロになってく。



ドラマ化もされて大人気の漫画「凪のお暇」では、サラサラロングヘアー好きの男が

化粧バッチリで髪がボロボロな女より、すっぴんだけど髪がキレイな女を選ぶ。

的なことを言っている。

人によっちゃあ、顔よりも重要な要素だということが分かる。

私もロングヘアーが好き。女の子らしいし、アレンジの幅も広がるし。

でも、髪はボロボロにするなら伸ばしちゃいけない、と自分を含めた全ての女子たちに思う。




もちろんお金と手間をかければそうじゃない(=ボロボロじゃない)人も居るけれど、髪の長い40代の人を見ると、ちょっとギョッとしてしまう。(ごめんなさい)


なんでギョッとするんだろう?と不思議だった。


そんな時に雑誌を読んでいたら、北川景子が「年相応な美しさを持った女性になりたい」みたいなことを言っていた。それだ!と思った。




髪が長いオバサンって、「若い頃」に縋ってる感じがする。


顔に注射針を刺さなくたって、ガリガリに痩せていなくたって、髪が長くなくたって、歳を重ねた美しさもあるのに(主に内面で)・・・


もちろん何歳になっても見た目に気を遣う女性は本当に素敵。

でも、あまりにも髪が長いのは、歳を重ねると だいたい似合わない。

あれは10代~20代前半の特権なんだと最近思う。



風俗嬢も、キャバ嬢も、ホストに通い詰める女も、なぜか圧倒的にロングヘアーが多い。

それを見た私は、「髪の長さ=なにかに縋りたい気持ちの強さ」だと思った。


過去の自分に、他人に、お金に・・・



縋るより、縋られるくらいの女で居たいなあ。

そう思って、ここ数年はショートヘアで生きています。


ロングヘアーの頃とショートヘアーの今では、言い寄ってくる男のタイプも全然違うということに気づいた。

私は圧倒的にショートが好きな男の人にモテたいので(笑)、いや、なぜか私が好きになる男性はショートを好む傾向にあるので、そういう狙いも込めて、短い髪を楽しんでいます。


でもロングもロングにしかない良さがあって・・・風に舞った時の美しさとか、すれ違った時のいい匂いとか。

・・・髪については延々と書けそうで怖いので、このへんでお開きにしようと思います。笑

大好物のマシュマロを買うお金にします。