見出し画像

拠りどころ、足場となる山岳会を・銀嶺会/6days to 彼女たちの山

【6days to 彼女たちの山】
2023年3月14日に出版した『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(柏澄子著、山と溪谷社刊)を紹介するシリーズです。
出版前に20日間かけてSNSなどで拙著に登場する女性たちを紹介したものを、ここに再録します

アルパインクライミングの項に、銀嶺会という山岳会の皆さんに登場いただきました。平成になってからできた女性が会員の山岳会。
銀嶺会は自分たちの足場、拠り所、帰って来る巣のような場所でした。
代表の宮田実穂子さん、宮田さんと一緒に会を創った笹川淳子さん、それと荻野恭子さんにお話を伺いました。

銀嶺会の皆さんと出会ったきっかけは、尾白のおばちゃんでした。甲斐駒ヶ岳黒戸尾根の尾白の登山口にある売店「おじろ」のおばちゃんです。

ある年の冬、黒戸尾根から私のほうが先に下山して売店にいたとき、おばちゃんが、駐車場に下りてきた宮田さん達を指して「彼女たち、一生懸命山に登っているから話かけてみな」と言ってくれたのです。それが、銀嶺会の皆さんと知り合ったきっかけです。

書籍が出来上がったいま思うことは、本当に気持ちよい人たちに出会えたということです。お人柄も、山とクライミング好き度・純度も。
今月(2023年3月)下旬、笹川さんが春のドラツーフェスティバルをやるそうで、そこに「試し読みのできるブース」を作ると言ってくれたときは、泣きそうなほど嬉しかったです。

おばちゃんが作ってくれた出会いに心から感謝しています。悲しいことに、おばちゃんは昨年(2023年)1月にお亡くなりになりました。おばちゃんに「銀嶺会のみんなと沢山話したよ、本にも書いたよ」って報告したかったです。

銀嶺会のメンバーにはそれぞれのクライミングの志向があります。それぞれの「好き」と仲間と登る楽しさや喜びを、ぜひ読んでください。
写真は、屏風岩雲稜ルートを登る宮田さんと笹川さん。書籍に載せなかった写真から。

銀嶺会HP→コチラ

.

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社、3/14発売)
https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html

この記事が参加している募集

ライターの仕事

山であそぶ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?