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山のおかあさん松澤寿子さん・船窪小屋/10days to 彼女たちの山

【10days to 彼女たちの山】
2023年3月14日に出版した『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(柏澄子著、山と溪谷社刊)を紹介するシリーズです。
出版前に20日間かけてSNSなどで拙著に登場する女性たちを紹介したものを、ここに再録します

山小屋の章に、船窪小屋の「おかあさん」、松澤寿子(としこ)さんに登場いただきました。古い写真は、MJサロン(MJリンク主催の先輩女性の話を聞く会)のときにいただいたものです。あのときは、おとうさんと一緒に来てくださいました。

右に佇むのが寿子さん

船窪小屋のこと、おとうさんとおかあさんのことは、これまでも何度か書かせてもらいました。最初は日経新聞でした。20年位前のことです。私のことを紹介するときに、いつまでもこの時のことを、おかあさんは紹介する相手に話してくれます。その後はヤマケイに針ノ木谷の古道のことを、毎日新聞の連載にも書かせてもらいました。まだ書きたいことがありますので、この先も考えていきます。

ヤマケイの取材時の記念写真

本書では、寿子さんが山小屋に戻ったきっかけ、寿子さんたちが用意してくださる文字通りのご馳走のことなどを書いています。おかあさんが娘のように思うという、船窪小屋で働いていた中村しのぶさん(当時:伊藤)にも登場いただきました(ヤマケイ連載のときにも、登場してくれましたね)。

下山のときはいつも、鐘を鳴らして、手を振って見送ってくれます
おかあさんと、在りし日のおとうさん

昨年秋、船窪小屋の小屋閉めをお手伝いする機会をいただきました。おとうさんとおかあさんが山を下りたあと、管理人を引き受けている塩ちゃんこと塩川さんの元で、集まった人たちで小屋閉めの作業、登山道整備の材の荷受けなどを行ないました。入山日は、降雪と風があり結構厳しかったけれど、その後は晴れ渡り、槍・穂高連峰(とくに前穂高岳が美しい!)や薬師岳や北アルプスの沢山の山々を背に働く、ほんとうに贅沢な時間でした。

どんより雪雲につつまれた船窪小屋
囲炉裏を囲む生活は、いまも変わりません
晴れてきて、いよいよ山仕事に

みんなのおかあさん、いつまでもお元気でいてください!

おかあさんはいつも優しい気持ちをくださって、勇気も与えてくれる存在です

船窪小屋→ https://funakubogoya.net/ 

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社、3/14発売)

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