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はじめたウクレレ

ウクレレをはじめた。

昨年末から月一で教室に通っている。体調不良や仕事でお休みをした月もあるので、まだ5回しかレッスンを受けていない。

まったく分からないことが楽しくて、嘘みたいに出来ないこともまた楽しくて、少しずつ弾けるようになっていくのがもう最高に楽しくて、ウクレレは楽しい、だけの8ヶ月を迎えた。

元々楽器は何も出来ない。強いて言えば、小学校の課外授業であった金管クラブで練習したコルネットくらいだろうか。今ではもう吹けなくなっているに違いない。

きっかけは、息子である。

彼の3歳の誕生日にウクレレをプレゼントした。当時、音楽や楽器に強い興味を示していたので、家に本物の楽器があれば彼にとって何か良いかもしれないと思ったからだ。しかし、親の思惑は外れやんちゃな3歳の息子はウクレレを無造作に扱った。それもその筈、まだ3歳、その小さい体で取り扱うには難しいようだった。壊れることを恐れた母は、やむなく押入れの奥へと仕舞い込んだ。

そんな息子も、気づけば5歳。そろそろいい時期かもしれないと久しぶりにウクレレを出してみた。しかし、持ち方を教えられなければ、もちろん弾き方も教えてあげることができないことにようやく気づき、先ずは自分が弾けるようにならねばとなった訳である。

たまたま近所にウクレレを教えてくれるところがあり、思い切って門を叩いた。生徒さんは、友人、先輩でも後輩でもなければ仕事仲間でもない。なんだか不思議な感じがする。それもまたいい。実は、ウクレレを始めてすぐに発表会があり、なんと「参加する」と口走ってしまい、発表会にも参加した。

息子に教えるために始めたウクレレ。少しずつ出来るようになる、が実感できて楽しい。久しぶりの感覚である。この感覚を子ども達は日々感じているのだろうか。大人になると、初めてのこと、出来ないことに挑戦することが減ってくる。いや、仕事でも新しいことを始めたりはしているが、上達している、向上していることを実感しにくいだけなのかもしれない。

今はウクレレを弾く時間がとても大事で、何も考えたくないとき、リラックスしたいときの私の助けになってくれている。

少し飛んで、生活の中の芸術の大切さを思った。

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