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肩書が「好き」の解像度を低くしているのでは?問題

私が「すきめし」を名乗ってから、20年以上が過ぎました。

「すきなことでめしをくうのだ」

とポリシーを示すと、いまでいう
🌼🌼お花畑🌼🌼
扱いをされることもありましたが、
何度か訪れた起業ブームによって理解者が増えていき
いまは副業解禁!からの、複業も当たり前!
みたいな空気の中で、アツくではないにせよ
あったかく後押しされているように感じます。

好きなこと探しも自分探しも
「若者の悩み」ではなくなってきた



そして、以前なら
「ボクも、すきなことでめしをくう人になりたいです」
と相談にくるのは、若い人たちかママさんが大半だったのですが
私自身が加齢したことも手伝ってか、時代の流れがそうなのか、
シンプルに人口動態を反映しているのか…

こちらのコラムで紹介されているように
シニアになって、「好きなことを探し始めた」
という人が増えている気がします。

とくに…男性。

シニアボランティア
男と女でちょっと違う!?

昨秋まで、けっこう大きなNPOで、シニア世代のコミュニティ活動を支援するポジションにいました。

意欲的な人が多いなぁ。
私ら世代よりアクティブかも。

など、概ねプラスの印象を抱きつつ、ふんわりと感じていたのが男性と女性とで、社会貢献に対する意識とか、そこで自分が力を発揮するヴィジョンの持ち方とかが、ちょっと違うんだな ということです。

もちろん、個人差は大きいです。
が、それなりのサンプル数にあたったうえで、傾向をまとめると

男性:
定年になったので(あるいはもうすぐなるので)
何かすることを「みつけなければならない」
「元手は少しある」「NPO法人にも興味がある」

女性:
子育ても終わって時間もできたし
自分の出来ることで「人の役にたって」
「ちょっとお小遣いもほしい」
「法人?難しいことはわかりません」

みたいな感じです。
繰り返しお断りしておきますが、個人差はあります。あくまでも、傾向として、こういうのが多かったなぁ という話。

20年後のシニアは、たぶん違ってくると想像しますが、いまのシニアってなんだかんだいって、

終身雇用&年功序列
の働き方をして、
夫唱婦随
の家庭生活を営み、子育てにも奮闘してきた方々なので、
その価値観が、そのまま定年後のルート選びにも反映されているんじゃないでしょうか。

あなたは、何ができますか?

で、ちらと前フリしましたが、
とりわけ鮮明に違いがみえるのが、

自分が力を発揮するヴィジョンの持ち方

だと思うんです。
ボランティアを探しに来た方に振る、定番の質問。
「何ができますか? 
お得意なこととか好きで続けておられることとかありますか?」
に対して--

女性は外での就労経験がなくても、
「料理(とか掃除とか)は、ずっとやってきたから、一通りできるかな。
だから、この(掲示を指しつつ)調理補助に興味があります」
など、主婦業で培ったスキルを胸を張って答えてくださる方が多かったです。

ところが男性となると、
履歴書にはビックリするような社歴が書かれていても、
「うーーん。とくに、これといったものはないです」
「これ(掲示を指しつつ)見てたんだけど、ピンとくるものがなくて」
と、困っているというか、惑っているというか。
にも関わらず、資金はあるから、NPO法人設立の勉強をしたい とか…。

かなり前に、中高年の転職面接で
「部長ができます」
と答えたらアカンで~ みたいな笑い話がありましたが、それに近いものを感じます。

もしかしたら、好きなこと(好きだと思い込んでいること?)が、
「上司として部下に慕われる(自己判断)こと」
「取引先にヨイショされること」
「ブルシットジョブでも、お給料が毎月振り込まれること」
だったりすると、定年後の「好きを仕事に」は、けっこうハードモードではないでしょうか。

もちろん、上に書いたようなホンネに気づくくらい、解像度高く自分をみつめられていればいいんですが、たぶんそうじゃない。

女性は、「ちょっとお小遣いもほしい」も「よくわからない」も、平気で言ってしまえるんですが、立派な過去がある人ほど、そこはソフトフォーカスになるかもしれません。よね。

キャリアブレイクした人は
なんだか楽しそうにやってます。

肩書とかキャリアって、現役のときはキラキラ✨でかっこいいんですが、いざ舞台から降りるとなると、素の自分をさらす妨げになることがありそう。

たまに、「この人、すごく楽しそうにやってるなー」という方は、むしろ現役時代のどこかで挫折して、もろもろ喪失してたりします。
出世コースを外れたかもしれませんが、重荷になるようなプライドがなく、失敗したなりに何とかやってこれたという体感に基づく自信があるので、

「パソコンは苦手で熱出ちゃうから、若い人手伝ってよー」

みたいなことが気軽にいえて、結果として仲間に恵まれる💖

というケースが少なくないと思います。
もちろん、全部がそうだと言いたいわけじゃないですが、いまのような先の見えない時代には、
「見えないね!」
と、できないことを認めて、どんどん失敗して、どんどん他人に教えてもらって、助けてもらって、でも助けることもして(別にギブ&テイクみたいな精算のためじゃなく)…と、やっていくほうが、トータルで「好き」を感じる割合が高まるんじゃないでしょうか。

責任はもてませんが、とりあえず、私はそういう感じで行きます♪

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