「推し活」で夢が叶った日 〜たまむすびでチェコ愛を語る
6/30は「たまむすび」記念日。
生涯忘れられない日となりました。
いちリスナーとして聴いていたはずの番組に、ゲスト出演した。
夢が叶うとは、このことか。いや、夢が叶う、の一言では済まされない。
だって、私の一番の推しラジオ番組「たまむすび」に出演したのだ。
それも、十五年以上恋焦がれ、推し活をしてきた「チェコ」の話をすることになったのだ。終わった今でも、現実感がなさすぎる。
ラジオ投稿を通じて、たまむすびへの推し度が深まっていくまでには、四年の長い道のりがありました。
夢のはじまり〜はんこ投稿編〜
2018年初頭。
はじめてたまむすび に投稿し、取り上げてもらえたのはある火曜日、「原稿をなくす生島ヒロシさん」をモチーフにしたはんこを、番組で紹介してもらえたのだ。このとき赤江さんは育休中で、海保知里さんが担当の回、火曜パートナーは南海キャンディーズの山ちゃん!平昌オリンピックの頃だった。お二人のサインまでいただいて、本当にあたたかい番組やぁ…!とファン度がますます増したものだった。この時点での推し度、99%!
2018年秋。赤江さん復帰後に、赤江さんと木曜パートナー・瀧さんの後ろ姿のはんこを彫った。ネジが外れた工場長と、草野球チームのユニフォームを着た瀧さんの大きい背中をイメージして彫ったはんこを、数週間越しに番組でご紹介いただき、改めてラジオの前で腰を抜かした。もうもはや、推し度120%!
夢の続き〜歌を歌う編〜
さらに2018年の冬。月曜パートナー・カンニング竹山さんの竹ガムのコーナーで、オリジナル卒業ソングの歌詞を募集していたことがあった。私は歌詞を書いて、それを自ら歌って番組に送った。すると信じられないことに、最終選考まで残った歌をぜんぶ歌ってもらえないかというオファーをいただきたのだ。
長年聴いていたTBSラジオさんに足を踏み入れたのはこの時が初めてで、演者さんにはお会いしなかったものの、作家のさとけんさんや宗岡さん、カネコさんなど有名スタッフさんとお会いできて感激。そして実はこの収録は、母を亡くしてから1週間後くらいに行ったものだった。
自分の人生で一番激動だった2017年と2018年は、本当に心身共にたまむすびに支えられていた。これは本当に、断言できる。推し度、150%。
夢のまた夢〜はんこ活用いただいてる!編〜
2019の冬。放送2000回を記念して、赤坂サカスでたまむすびのすごろくを配布するというスペシャルなイベントがあった。
私はこの日、普通に列に並んですごろくをゲットしていたのだけれど、想定以上に集まった人たちに配る整理券を急遽発行することになり、そのときに、「工場長はんこ」を使っていただいたことを後から知って驚いた!これは嬉しい!と思い、改めて祝・2000回記念のはんこを彫った。今度は外山さんと赤江さん2人のはんこ。推し度、200%。
夢の向こう側〜初著書・帯の奇跡編〜
そして少し間が空いて、2021年の秋。
私ははじめてのエッセイ本の出版を控えていた。
『32歳。いきなり介護がやってきた。
ー時をかける認知症の父と、がんの母と』。人生の大きな出来事が立て続けに起きたことをまとめたエッセイだ。原稿を書き終え、本の仕上げに差し掛かる頃に、編集さんからこんなことを聞かれた。
「本の帯なのですが、どなたか書いて欲しい方はいますか?」
ぱっと頭に浮かんだのは、赤江さんだった。
人生のあまりの急展開、沈む日もあったあの時期の私の日々を照らしてくれた太陽のような人。しかし遠い存在で,まさか自分のような無名な作家の初著書に....と思いながら、ええい、ダメ元でお願いしてみよう!と編集さん伝いにお願いしたところ....。
なんとまさか、引き受けてくださったのだ。
ご挨拶やお願いのメール文を打つだけで震えていたのに。快諾のご連絡をいただいた時はさらに震えて涙目になった。うそだ、うそでしょ!?と。たまらない気持ちになった。
そして早々に嬉しすぎる帯の言葉が届いた。自分の文章が、イラストが、本が、気持ちが、赤江さんに届いた。それだけでもう嬉しすぎた。さらには月曜の番組オープニングで本を取り上げていただいたおかげで、話題が広がり、取り扱ってくださる書店さんもぐんと増えた。
図々しいお願いをして、別日にスタジオ見学とご挨拶をさせていただいた。もうこれで私の人生悔いなし!と思っていたのに。推し度、250%。
そして迎えた2022年の春。
新刊『チェコに学ぶ「作る」の魔力』が出ることになり、献本をしたいとスタッフさんにご連絡をしたところ。なんとその後ほどなくして、ゲストのオファーをいただいたのでした。
そそそそそんなことある?!
たまむすびを通じて,夢がどんどんと更新されていく。
しかも私が恋焦がれたチェコについて、たまむすびで話せるなんて。
夢の飽和状態〜ゲスト出演編〜
そして迎えた2022年6月30日。赤江さんに「お久しぶりです」と言ってもらって、土屋礼央さんの隣に座って、「おもしろい大人」でしゃべるなんて。イベントでパネルを撮っていたあの頃の私に伝えたら相当驚くぞ。
緊張状態で迎えた本番は、すっぽり記憶が失われている笑。土屋礼央さんのかっこよさと紳士ぶりにドキドキしながら、赤江さんの明るい声とスムーズな進行の頼もしすぎる波に乗って。緊張する私をほぐしてくれ、いろいろ質問してくれる礼央さんに癒され。大好きすぎる二人とお話する私の気持ちよさそうっぷりったら!推し度、954%!
(推し度の表記、全然意味をなしてないのバレました?)
こうして幸せな私の一日は、フワフワしながら終了。
お母さん、聞いてくれていただろうか。赤江さんが、チェコろく持ってくれてるよ〜!
放送前の浮かれた様子が思いのほかいい仕上がりの写真に。
そして放送直後にイベントが続き、番組で告知していただいたこともあって、猛暑にもかかわらずイベントにはたくさんのリスナーさんがお越しくださいました!
同じ番組を愛する仲間は、とにかくやさしい!そして好奇心旺盛。話していて楽しすぎる方ばかり!放送後、twitterで「#tama954 チェコ」で検索してみたら、リスナーさんの中でもチェコに詳しい方や、自身の記憶の中のチェコを引っ張り出してくれている方などがたくさんつぶやいてくれていて。私はもうそれを見るだけでチェコビールが3杯くらいはいけそうでした。
私は、職業として何かを目指したこともなければ、こうなりたいという明確なビジョンや将来が見えていたわけでもない。だけど、「たまむすびに出られるような人になりたい」とは、ここ数年ずっと思っていた。「おもしろい大人」コーナーなんてまさに憧れのコーナーだ。
私の人生へ奇跡を起こした「推し活」
ああ。もうもはや、夢の頂点だ…!とも思うけれど、はじめの「夢が叶った」から、今でも、何周もまわってまた新たな夢が更新されている。だからまだ世界には、私もまだみぬ夢がいっぱいあるのだろうと思う。
好きなものを好きと言い続けて、推し活をしてきた。チェコとたまむすびというわたしの推しが交わった瞬間。スタートは思いがけない、棚からぼたもち、のような奇跡としか言いようがないけど、本当に推していてよかったしこれからもますます推していく!という想いを固くした。
いや、完全にわたしは浮かれてしまっているけれど。どんな単位であれ、いろんな人に、たまむすびはきっといろんな奇跡を起こしている。
誰が呼んだか、だってこの番組は、
「ドラマチック・プログラム、たまむすび」。
明るく楽しく、でもたまにいろんな事件も起こる番組。この数年間聴いてきて、一緒に笑って、一緒に泣いた。人生!という感じがする。
そんなたまむすびが今年10周年を迎え、なんと武道館でイベントをするという。チケット先行予約も7/7からはじまる!
番組でもさまざまな企画で盛り上がっていて、私もソワソワしながら聴いている。行けますように…!!
そしてわたしが出演した2022/6/30(金)の放送回は、7/7までこちらや、ラジコのタイムフリーで聞くことができます。
放送後は、ラジオ好き仲間と共に、四谷三丁目にあるチェコ料理店「だあしゑんか」さんで打ち上げ。
本当に、本当に,ありがとうございました。
感謝と、愛を込めて。
またいつかお二人に会えるように、これからもますます頑張ろうと思えた、ご褒美たっぷりの日でした。
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