理系大学院生の下手くそな就活の体験記[25卒]
始めに
皆さん始めまして、理系大学院に通っているつむといいます。
私は夏インターンが始まる23年5月~24年5月まで1年間も就活をしました。多くの理系大学院生は2月~3月で就活を終わらせるのに、なぜこんなに長引いたのか、どんな就活をしていたのか、自身の経験と考えを交えて書いていこうと思います。(本選考後半からだけでも読んでくれると嬉しいです)
伝えたい事
・就活の軸をしっかりと決めよう
・自分にとっての幸せな働き方、人生を考えよう
・就活で洗脳されてない?
・謙虚に就活しよう
基本情報
一部には参考になるかと思うので身バレしない範囲で書いていきます。
・東京生まれ東京育ちのインドア派
・理系(生物系)
・めちゃくちゃ他人の目を気にする、肩書を気にする性格
・就活の軸:勤務地、福利厚生、ワークライフバランス
私はいわゆる学歴厨という人種です、超見栄を張りたいし、人の価値を肩書で判断しがちです。これが就活では本当に良くなかった。学歴厨だったから企業厨(?)になり、企業名や年収(要するに自慢できるか?イきることができるか?)などを気にして3月まで就活を進めてしまいました。
ちなみに、自分の就活の軸が定まったのは24年4月頭です。馬鹿ですね
夏インターン
夏インターンの時期。
25卒からインターン経由の採用が合法化されたので「とりあえずインターン応募するか~」と思い適当に有名BtoCメーカー、高年収業界(コンサル、シンクタンク、海運など)のインターンにだけ応募して研究をしていました。インターンはシンクタンク、Sier、メーカーに参加しました。正直かなり落ちましたが「夏インターンは本選考よりも倍率が高いから仕方ない」と自分に言い聞かせていました。(この時すでに大学の勉強を仕事に活かそうという考えはありませんでした。)
反省点
・働くにあたって譲れない条件は何か、を考えていない
・企業規模しか見ていない
・業界研究をしていない
・就活をなめている
絶対に!この時期に、働くにあたって譲れない条件だけは決めるべきだと思いました。なぜなら、それに沿って業界や職種を絞る事ができるからです。私は「良く知らないけどいい感じに見栄を張れる会社に行きたいな~」と思ってたのでこの後めちゃくちゃ後悔することになりました。
秋冬インターン
この時期は就活のやる気はマジでありませんでした。就活より研究と学会だ!という気持ちでインターンはメーカーのみ。そして相変わらず何も将来の事を考えていない、、、
反省点
・就活の事を考えてなさすぎ(就活をなめている)
・本選考の情報や企業調べをするべき
夏それなりに良い企業のインターンに行ったので、この時は天狗化していて、秋冬インターンは2社だけ出しました。そして2社とも通ってさらに天狗化が進み、大天狗状態、本当に馬鹿。
本選考(前半)
早い会社は12月から本選考の募集が始まります。しかし、私はインターンで行った会社なら内定出るっしょ!って思ってました。12月そんなふざけた態度だったので、インターンに参加した化学メーカーの本選考に落ち、ちょっと焦って就活に本腰を入れ始めます。会社を調べやりたいことを考えて1月~3月末は
①有名食品メーカー②外資系メーカー③良く知らない大手化学メーカー④オファー型のサイトで知った大手企業⑤オファー型サイトで知った大手化学メーカー
にだけ本選考の応募をしました、、、、いやーーすごい!本当にあほ、業界も職種もバラバラでした。また、この時①②以外はそこまで興味が無く、実質本気は2社だけという状況でした。私の周りには内定率90%の人がざらにいたので、正直そこまで少ないと思っておらず5社「も」出したと思ってました。
そして、これらの選考に参加して2月末までに②外資メーカー⑤大手化学メーカーから内々定を貰います。その後、完全に就活のやる気を失い研究に没頭します。一応3月末までは残りの企業の選考に参加しました(残りは全部落ちました)。
本選考(後半)
人生について考える
2つの内定先の条件に不満はありませんでした。高い給与、BtoCなのでネームバリューもある、、、理想の企業達、贅沢な悩みのはずでした。
しかしある時、採用職種は技術職なので、勤務地の候補が大阪、滋賀、広島、岡山、香川などで東京勤務の可能性が無いこと、また、転勤の可能性もあることに気が付きました。そして
「俺はこの先ずっと、地方を転々としながら生きていくのか、、?」
こんな考えが頭をよぎるようになり怖くなりました。「俺地方に行って何するの?」「東京に二度と戻ってこれずに死ぬの?」「そもそも何のためにお金が必要なんだ?」「転勤があるとライフプランが立てるのムズイな」「ネームバリューある会社に行っても地方だったら意味なくね?」「大阪で平均年収900万の会社と東京で800万なら後者の方がいい」「地方は旅行でたまに行くからちょうどいいんだよ」など4月になって初めて自分の生き方や思考について考えました。
悟り
私は就活の中でバリバリ働いて社会貢献をしてお金を稼ぎまくるのが人生の正解(幸せ)だと思っていました。けどそんなのありえないんです。だって、私は今までずっと「働きたくない」「楽してお金を稼ぎたい」「FIREしたい」とか思ってたからです。
私はそこで初めて自分は就活を通して洗脳(過剰表現)されていたんだなと気が付きました。(説明会だと仕事のやりがいとかスキルアップとかばかり聞くから仕方ない、、)
「今まで怠惰に大学生活を送ってた人が急に会社で意欲的に働けるわけないだろ!!!!!ぜっっっっっったい自己研鑽とかせずにゲームしてるわ!!!!!!」と洗脳が解けるわけです。
あと本当にお金欲しかったら金融・コンサル・総合商社・シンクタンクあたり受けてるべきなんですけど私は受けませんでした、なぜなら仕事が忙しいイメージがあったからです。つまりバリバリ働きたくないな~とはずっと思ってたわけです。
勤務地と働き方にこだわり就活を再開する
人生の事をめちゃくちゃ考えて、4月の第1週から就活を再開しました。そして今まで気にしていた年収やネームバリューはガン無視。都内勤務が約束されてリモートワークなどWLBが整っている、Sierに応募することにしました。
しかし、4月の時点では第2募集や第3募集ばかりで出遅れたことにかなりメンタルを削られました。「ここで落ちたら今までの全てを捨てて一生地方でフル出社だ、、」こんな考えが頭から離れず鬱っぽくなり、後悔の日々を送ってました。
結局、大焦りして2週間で30社以上のESを書き、1週間で10社の面接をする生活を1か月半送りました。メンタルがボロボロになり不眠や不安感に駆られながら就活を続け、ようやく、東京の企業から内定をもらい就活を完全に終了しました。
本選考の反省点
・業界を絞らなかった(対策が大変)
・途中で就活の軸を大きく変更した
・ESを短期間で書きすぎて面接が詰まりダブルブッキングが起きた
最後に
もしここまで読んでくれた人がいたらありがとうございます。下手な文章ですみません。
とりあえずこれから就活の人は
・働く上で譲れない条件
・自分にとって幸せな人生
についてよく考えることをおすすめします。じゃないと私みたいに効率の悪い就活をする羽目になるかもしれません。
そして文章の中で地方について悪い印象で書いていますが、私の「東京から出たくない!!!」というわがままなので、日本中どこに住んでも不幸になる事は無いと思います。ただ私にとっては不幸だと思っただけです。
就活は自分を知る機会だと良く聞きます。私の場合は、東京で働いて勉強をしながら好きな人たちと遊ぶことが幸せな人生だと気が付けました。お金とかネームバリューとかどうでもいい、大人になってもずっと楽しく生きたいと思いました。
改めてここまで読んでいただきありがとうございました。
皆様の就活が上手くいくことを願っています。
おまけ(就活の愚痴、思った事)
・本選考に繋がるインターンは5日以上らしい、、、
・企業からめっちゃ電話かかってくるから電話の通知オンにしといたほうがいい
・就活中SNSで就活してるアピールしてる人ほんと嫌い!!!
・就活のせいで研究の時間が3ヶ月くらい消えたのキレそう、国どうにかしてくれ
・優秀な理系大学院生がコンサルに流れるのもったいなさ過ぎる、メーカーで優れた製品生み出してほしい
・ESと面接内容は投稿することで金になるから保存しておく
・全く研究してない人が良い会社の研究職の内定のが出て、研究ができる優秀な人は内定出ない事例があった。見る目ないな~
・webテストも使いまわせるようにして欲しい、せめて性格検査だけは使いまわしたい
・認知度低くて穴場の会社は想像以上に多い、合同説明会だけじゃなくて就職四季報しっかり見るべき
・就活では正直者よりも嘘つきが勝つ
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