スジャータ

美術史と社会学が好き。 趣味は存在しない物語を生み出すこと。 最近は香水沼に浸かりつつある。 平日はIT企業でプロマネのまねごとをしてます。 ヘッダー等のイラストは「お絵描きばりぐっとくん」を使用して生成しています。

スジャータ

美術史と社会学が好き。 趣味は存在しない物語を生み出すこと。 最近は香水沼に浸かりつつある。 平日はIT企業でプロマネのまねごとをしてます。 ヘッダー等のイラストは「お絵描きばりぐっとくん」を使用して生成しています。

    最近の記事

    [国際女性デイ]女性創業の香水ブランド

    3月8日の国際女性デイまで1ヶ月を切りましたので、女性が創設したニッチフレグランスブランドをまとめてみました。 香水ユーザーは女性の割合が多いにも関わらず、伝統的に男性社会。そんな中でクリエイションを続ける彼女たちに心から敬意を表します。 個人的なオススメのメゾンにはマークをつけました。私は軽めのフローラル、アロマティックなタイプが好きなので、かなり偏りがあるかと思いますが、似た嗜好の方は参考になさってください。 便宜上、購入可能な場所ごとにブランドを分けています。 デパ

      • なぜ私は夫の名字にしたのか

        こんにちは。剛力彩芽です。あだ名はゴーリキー。 嘘です。でもそんな感じで珍しい名字と、名字由来のあだ名で30年生きてきました。 そんな私がなぜ結婚の際に夫側の名字に変えたのか、なぜその件を結婚ウン年経ってこの件を蒸し返しているのか、私はどうすべきだったかについてお話します。 はじめにきっかけは、夫婦別姓訴訟のニュースを見ていた時に、夫が放ったひと言です。 「この人達ってさ、何かと夫婦別姓って言うけど、そんなのしたい人だけすればいいじゃん。夫婦で同じ名字にしたいっていう人ま

        • SLM媚薬香水の全6種レビュー

          ※微セクシーな描写と画像があります。苦手な方はスルーください。 香水は自分のために付けたい。 そう思っていたのに、「19世紀の薬局にあった媚薬のレシピを現代に甦らせた」という厨二病全開のキャッチフレーズに惹かれ、SLMというブランドの媚薬香水のサンプル6本セットを購入してしまいました。 とは言え私は結構な引きこもりでモテを狙う以前にそもそも人と会わない。唯一コミュニケーションのある夫も好みは紅茶系香水なので、買う前から不評は確定。媚薬を使う機会無し。 でも、何ていうか、

          • 気軽に海外旅行〜ひとりディズニーシーのススメ〜

            ★この記事には、私がひとりでディズニーシーに行くようになったきっかけと、ひとりディズニーを楽しむTIPSを記載しています 一人ディズニーを始めたきっかけ元々実家が舞浜に近かったこともあり、なんだかんだ年に1回程度はディズニーランドかシーに行っていた私。 私のお気に入りは当初不人気だったディズニーシー。建物やちょっとした柱やポスターも本格的。道を歩けば路上パフォーマーがそこかしこに現れ、ゴンドラに乗ったりジャズバンドの演奏を鑑賞したり、本格的な旅行気分になれるところが好きで

            神保町のブックホテルに泊まった話

            そうだ、ブックホテルに泊まろう。 今年度は4月からほぼフル在宅。 夫も同業でほぼフル在宅、最近はどちらも休日作業が多く、オンオフの区別がつかず、気が滅入ってきました。 よく考えたら、昔は年に一回は一人で海外旅行に出掛けていましたが、仕事が忙しくなったり、結婚したり、そしてこのコロナ禍で、色々とままならず。 とは言え、1日くらい休みをとって、ビジネスホテルにこもって本でも読みたいな。移動に時間がかかるのは疲れるから首都圏近郊で。 そう思っていたら、ドンピシャのものを見つけ

            EDIT(h) /エディット トライアルセットの感想

            2022年サロパで入手した、日本発の香水メゾンであるエディット、1stエディッションのトライアル5本セットを1ヶ月かけて使ってみましたので、感想を投稿します。 エディットの香水は繊細なので、人によってかなり感じ方は違うと思います。 ということで、独断と偏見で順位付けしました。私はかなり軽めの香りが好きなので、その前提でお読みください。 第5位 ジャーディントーキョー 去年の裏サロパで軽く試した時のエディットの感想は「なんかきゅうりの浅漬けみたいなのあった」で、そのくらい

            調香師マンガ〜グラースへの道〜第三部 後編[完結]

            前回はこちら さて、存在しない調香師マンガのあらすじ、第三部 究極の香水編(@グラース)後編です。 さて、「帝王」が父ではないことを知り、失意に沈む主人公の薫ですが、気をとり直し、香水作りに戻ります。 初心に戻り、香料を一つずつ嗅ぎ直し、組み立て直す作業に。 そして、薫はある事に気が付きます。自社農園の最高級ラベンダーを使っている筈なのに、何かが足りない。この香料では「永遠の愛」はできない。 薫は、既に仲良くなっていた、自社農園のベテラン職人を訪ねます。なお職人さんは

            調香師マンガ〜グラースへの道〜第三部 中編

            前回はこちら さて、存在しない調香師マンガのあらすじ、第三部は究極の香水編(@グラース)中編 さて、香水再現が暗礁に乗り上げた主人公の薫が目にしたのは、当時の別の香水の調香メモに残された日本語の走り書きでした。 当時ラーゲンの屋敷にいた日本人は母親だけだった筈。ただし母親は調香師やその助手ではなく単なる使用人だったに過ぎない。一体なぜ? 疑問を抱いた薫は、直接「帝王」を問いただします。「帝王」が語った物語は意外なものでした。 サユリは、風変わりな小娘だった。紹介状も持

            調香師マンガ〜グラースへの道〜第三部 前編

            物語は終盤へ。第三部は究極の香水編(@グラース)前編です。 前回はこちらhttps://note.com/sujata/n/n95f81a835d27 先に言っておきますが、第三部は要約できなかったので長いです。存在しないマンガなのに要約できないとはこれ如何に? さて、世界最大の香水会社ラーゲン社の会長で、伝説の調香師でもある「帝王」と呼ばれる男からの直々の要請を受け、グラースを訪れた主人公の薫。 グラースは香水の街と呼ばれており、自然環境の豊かさから、様々な高級香料

            調香師マンガ〜グラースへの道〜第二部

            存在しない調香師漫画のあらすじ、まだまだ続きます。 前回はこちら 第二部は対決編(@パリ) 世界最大の香水メゾンであるラーゲンが専属調香師を探しているという話を聞きつけパリにやってきた主人公の薫は、何とか選抜をくぐり抜け、最終選考に臨みます。 ライバルは、調香師一族のサラブレッド、スラムから成り上がった男、名門一族の御曹司である激イケメン、など個性派揃い。 もちろんフィクションですよ! 「最終選考の調香テーマは『水』だ」 「なんだ、簡単じゃん」 「そうでもないさ」

            調香師マンガ〜グラースへの道〜第一部

            さて、存在しない調香師マンガのあらすじ紹介、第二部は修行編です。 序章はこちら。 主人公の薫は、高校を卒業すると上京し、以前老舗の日系化粧品企業で調香師をしているという老人を見つけ出し、何とか弟子入りに成功します。 「トップノート‥って何ですか?」 「なに?お前はそんな事も知らずにきたのか?そもそも香水にはトップノート・ミドルノート・ベースノートがあり‥」 ほぼ学習漫画ですね。このシーンにはおなじみ香りのピラミッドが出てきます。 このあと、調香の直前に山盛りラーメン

            調香師マンガ〜グラースへの道〜序章

            こんなに香水市場が盛り上がってるんだから、そろそろ調香師を主人公にした漫画が出ても良いと思う。 主人公は両親を失い、自然に囲まれた片田舎で祖父母に育てられた少年。ある日亡き母と同じ香りのする老婦人に出会ったことをきっかけに、運命の歯車が回り始める‥‥みたいな。 ライバルは、調香師一族のサラブレッド、スラムから成り上がった男、名門一族の御曹司である激イケメン、など。 物語の中盤で、主人公は、ある事情により有名ブランドの新しい専属調香師を決めるコンペに参加する訳ですよ。 「今

            国内ニッチフレグランスの世界

            香水沼に足を踏み入れて早1年。 フルボトルで10本程度、ミニサイズや小分け含めても2・30本程度と、 沼の深淵の方から見たら、まだまだ浅瀬でぽちゃぽちゃしている程度かと思いますが、 一般的には十分ハマっている状態であるのもまた事実。 さて、私のささやかなコレクションの特徴ですが、 国内のニッチフレグランスが過半数を占めていること。 今日は、国内のニッチフレグランスの素晴らしさについて語りたいと思います! ①日本の風土・文化に合った優しい香り いきなりですが、私、香水っ

            日本にゆかりのある香水リスト(※2022年8月時点)

            備忘のため、日本にゆかりのある海外のニッチフレグランスブランドと、香水をまとめました。 メゾンフレグランス・ファッションフレグランスで出している香水は詳しくないので、有名どころのみ記載しています。 順次更新予定。 日本にゆかりのある香水ブランドFLORAÏKU(フロライク)  Memo Paris(メモパリ)を創設したモロイ夫妻が立ち上げた、日本の俳句など伝統文化をコンセプトにしたブランド。 Miya Shinma parfums(ミヤ シンマ パルファン)  パリ

            国内の香水ブランドリスト(※2022年8月時点)

            備忘のため、国内の香水ブランド、その中でも特にニッチフレグランスと呼ばれる香水のブランドについて、名称と創業時期をリストにまとめてみました。 ハートがついてるが個人的なオススメです。ついてないのは単にあんまり知らないだけだったり‥ 順次、更新予定。 香水メインの会社が出しているブランド ・HELENUS(2022年9月) ・NO BRAINER(2022年4月) ・サノマ (2020年9月)❤️オススメ ・Liberta Perfume (2020年6月)❤️オススメ

            西洋美術を鑑賞するためにたった一つの大切なこと

            ☆この記事は、ノンクリスチャンだけど西洋美術、特に聖書モチーフの絵画に興味がある方向けの記事です。 ## はじめに ## 私が通っていた大学はキリスト教系でした。 ノンクリスチャンでも特に問題はなかったのですが、唯一困ったのが一般教養枠で気まぐれに取った『西洋美術概論』の授業です。 西洋美術概論ってあれでしょ?ルノワールにゴッホにピカソでしょ?難易度も入門編って書いてあるし、余裕余裕! その思いは早々に打ち消されました。 何が困るって、キリスト教の教養がある前提で話