ホラーの皮を被ったヒューマンドラマ 洋画4選
私、ホラー映画は苦手なんです。
でも、困ったことに、「ホラー映画だと思って最初は嫌だったけど、最後まで見たらすごく良い話だった。」というのが好きです。「怪物だと思っていたものは、周囲の大人が不適切な現実を覆い隠した何かだった。少年少女は大人になるために、それと向き合わねばならない」みたいな。
でも、こういうのって、DVDパッケージやAmazonプライムの説明読んだってわからないんですよね。どう探せばいいの？
ということで、他にも同じ悩みを持ってる方がいらっしゃるかと思い、「ホラーの皮を被ったヒューマンドラマ」な映画をまとめました。
それならこんなのどう？というのがありましたら、コメントいただけると切に嬉しいです。
ネタバレ少なめですが、ネタバレ絶対NGな方はここから先は見ないようお気をつけください。
①シックス・センス
主人公は高名な精神科医の男性。彼は複雑な症状を抱えた少年の治療に取り掛かる。少年には特殊な第六感があり、その能力のために周囲から隔絶していた。少年と奇妙な友情を育みながら主人公は自らの心に安息を見いだしていく。そしてラストは予想もつかない結末が‥！？
まあ、こういうことです。
結構有名なので、オチを知ってる人も多いのではないでしょうか。ホラーでミステリーでサスペンスなんですが、あくまで主軸はヒューマンドラマ。少年と精神科医の立場や年齢を超えた友情や、精神科医の夫婦関係。ラストはビターだけど感情的に納得感のある結末。
ところで、日常会話の中でネタバレってどこまで許されるんだろう。「タイタニック、沈むよ」は、ポスターや予告編でも堂々と言ってるからアリだと思うけど、「シックスセンス、◯◯◯が実は××じゃん？」はアリなの？まぁ同世代で映画好きな人は大体観てると思うけど、若い人は未見だよね。
② ヴィレッジ
米ペンシルベニア州の、外界から隔絶した小さな村。穏やかな生活は、タブーを破ることで徐々に脅かされ‥？
序盤は、ともかくタブー怖っ！街の境界線に巣食う怪物怖っ！
こういうのって、不可解さ理不尽さが際立つとより怖いですよね。
あとヒロインが魅力的。この4つの中で、最もバランス良く見やすい。
監督は、シックス・センスと同じく、ナイト・シャマラン。てか、ナイト・シャマランの作品見れば良いんじゃないの？もう答え出た？？
大学のゼミ友達で集まってオール宅飲みした時に見た映画。オチが衝撃的すぎて二回観た。良い歳の男女が集まって夜中にやることといえば映画鑑賞。今思うとびっくりするほど平和。
③ ぼくは怖くない
1978年の夏、南イタリア。麦畑が一面に生い茂る小さな村に住む10歳の少年ミケーレ。彼はある日、廃屋の裏で不思議な穴を発見する。中を覗いてみると、そこには「怪物」が‥
いや、怖いし。
と思いながら見ましたが、最後は本当に「ぼくは怖く無い」という結論でした。
南イタリアの田舎の風景が郷愁を誘い美しい。
大人になるってことは、痛みを伴うこと、時に平和な日常を犠牲にしても、やるべき事をしないといけないんだな、と感じました。
橘玲の世界投資見聞録コラムを読んだ限り、シチリア島をはじめとした南イタリアでは結構リアルな事象のようですね。（リンク切れのため元ネタ失念）
これも、大学時代に友達の家で見た映画。
怖い映画、一人で見られないんです。
④ 永遠のこどもたち
自らが育った孤児院を、障害を持つ子供達のための施設に再建することを決めたラウラは、夫と息子のシモンと古い屋敷へ引っ越してくる。しかしその屋敷で、シモンは空想上の友達と遊ぶようになり、ある日失踪してしまう‥
怖っ！でも美しい！
中盤は、「フライトプラン（※）」みたいで主人公の方がヤバい感じでしたが、障害のある者も、大切な人を失った者も、すべてが慈愛をもって次の世界に進めれば良いな、と思いました。
※ 飛行機の中で娘がいなくなったと主張する未亡人が飛行機中を探索するが、見てる方はそれが事実か彼女の妄想かわからない
まとめ
こうやってみると、最後にどんでん返しがあるので、幽霊・怪物の気配を感じさせつつも、ミステリー・サスペンスに分類されているものが多いですね。あと、とりあえずナイト・シャマランを攻めれば良い模様。
なお、Amazonプライムで見られないものが多すぎるのは残念です。特にヴィレッジもう一度みたいから、なんとかDVD見られる環境整えたいところです。
それではみなさま、良い映画ライフを！
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