タイのスコールはマイメン

それはbanpongと言う街の中の市営運動公園で
muralを描いていた時。

スパイシーながらも割とやってのけられる
気温の中、壁面に色をザクザク塗っていた。

サポートしてくれるマイメンタイ人のwasinが
「comes rain soon 」といって、
近くのヌードルショップに避難休憩しに行った。

これがまたうまい汁なしの油そばみたいなやつで
最高だった。ちょい甘めの醤油に酸味と辛みが
絶妙なやつで大好きになった。

最初、とりあえずここで休憩して雨が止んだら戻って作業再開って手筈だったけど、

今日は長雨になりそうだから、明日朝から
描きはじめるといいかもね！的な事になり、
その日は隣町まで過去のmural PROJECTの
壁をアテンドしてもらった。

これまたジャスミンライスの上にうまい豚のなんかしらしてあるやつが乗っていて、
旨辛の酸味ソースをかけたりして食べるやつを
食べさせてもらったりした。

まるでジブリアニメにでてくるようなお店で
おばちゃんが店前にパラソルを出してごはんを
出してくれる。最高な居場所だった。

そして翌朝、壁画を描いている公園に戻り、
雨で流れちゃった部分あるよなーと、
不安な気持ちで壁を見てみると、

うまーーく髪の毛の部分だけに、
筋状に雨の跡がついていて、テクスチャーが
綺麗についていて、
ええじゃーーん！てなった。

タイの8月は雨季でスコールが大体降る。
だから野外作業は中断するのはしょうがない。
だけどそのスコールさえもマイメンになってくれたようで嬉しかった。

しかもその雨が降っていた時間、私たちは
美味しいヌードルを食べて、隣町までドライブ、
壁画探索を堪能し、そこでも素敵なおばちゃんが
作る美味しいごはんと空気感を手に入れた。

すべてがグルグルと音を立てて良い時間と出会いをただ進んでいた。

だからタイがタイの人々やマイメン達が
好きなんだよな。

すでに恋しい。