見出し画像

デザインをレベルアップさせる4つの訓練

Web未経験から、結果を出すデザインを制作するためにやってきた4つの訓練を紹介します。

①マーケティングを学ぶ

ダイレクトレスポンスマーケティングといったマーケティングをはじめ、コピーライティングや行動心理学なども書籍やネットで勉強しました。

費用対効果の高い広告を制作する上で必要になる知識が、特に「ダイレクトレスポンスマーケティング」。

ダイレクトレスポンスマーケティングとは、イメージやブランドの認知を目的とするのではなく、見込み客からの直接的な反応(レスポンス)を獲得することを目的とした広告・マーケティング手法。

マーケティングを学ぶ中で、広告のデザインは「情報伝達」なのだと理解しました。そこから、線や色、形などの要素を使って効率よく伝わるのがいいデザインなのだと考えるようになりました。


②戦略を考える訓練

Webサイトやパンフレットなどを手書きで模写しました。作り手の意図や戦略を考えながら模写していきます。

Webサイトの情報設計は業界ごとに異なるため、「業界のスタンダード」を知るためにも模写はおすすめです。
模写することで、大枠を見るだけでは発見できない細かな導線や、流れが見えてきます。何を伝えたいのか、何を伝えるべきかという戦略を理解するためにしていました。
プロデューサーやディレクターに言われた通りにデザインするのではなく、戦略を理解し、本当に勝てるのか?持論を持つことが大切。
作り手が理解できないものは、エンドユーザーは絶対に理解できないので、自分の中で納得できるまで考えます。そのためにも、戦略の基本を知り、自分で考えられるようにならなければそれは実現できません。


③デザイン戦略を言語化する訓練

ユーザー視点、クライアント視点、マーケティング視点それぞれから、デザインの根拠を言葉にできないと戦略は語れません。

デザインを言葉で説明できれば、ディレクターとのすり合わせもスムーズに進みます。デザインチェックをする立場になれば、なおさら言葉で伝える力が必要です。

ただ、私も初めはまったく言葉にできませんでした。上司に「ここの戦略を説明して」と言われても説明できず、「何となく」「そうするしか無かった」とネガティブな理由しか話せませんでした。「〇〇だからこうすべき」と伝えられるように、数パターン考えたあとに1つを選び、「なぜこれを選んだのか」を言葉にしてメモすることを繰り返しました。

まずは、自分が作ったものを言葉にする前に、世の中にある広告を言葉にしていくのがおすすめです。
言語化のコツは、「与える印象を構成している要素を分解する」こと。一つひとつの構成要素に着目し、「ここはなぜストライプなのか」「ここにシャドウが入っていなかったらどう見えるか」などを考えてみると、言葉で説明しやすくなります。

こんな感じです。細かく細かく分解していき、その逆を考えると根拠が語れるようになります。

そもそも、言語化自体が苦手だったので、カラーやフォントの解説文を読みました。語彙力がなくて、最初はとても苦労しましたね……。

たとえば色見本では、カラーの選び方について「こういう色はこうした印象を与えます」といった解説がされているので、その表現を自分なりの言葉にして吸収しました。フォントもコンセプトが文章で説明されているので、よく参照します。


④デザインの引き出しへのしまい方

デザインの引き出しを増やそうね!とよく言われると思います。
Pinterestやデザイン本などで、さまざまなデザインに触れることはすごく大事で、私もPinterestに大量に保存しています。

その中で、「引き出しへのしまい方」が大切だと気づきました。

たとえば、子ども向けのデザインにも様々なものがあります。落ち着いたトーンのものもあれば、色とりどりの派手なものもある。「なぜこのデザインなのか?」を考えて、ターゲットや競合、エリアなどの戦略を考えてから引き出しにしまえば、あとから「これを伝えたいときはこのデザインだ」と取り出しやすくなります。


最後に

広告のデザインは、デザイナーが作りたいもの、お客様が満足するものではなく、エンドユーザーが行動する【結果】が出ないと意味がありません。
ただ感覚で作っても結果は出ません。しっかりとマーケティング調査をしてその上でどう勝ちに行くか【戦略】があって、その戦略にデザイナーのセンスが加わり、良い広告ができると思います。
左脳と右脳を使うイメージですね!デザインはロジックです。「美しい」と感じるものもロジックで成り立っていると思います。

今回は考え方でレベルアップする方法でした、今度は表面的なデザイン力をアップさせる方法もお伝えしたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます!


この記事が参加している募集

オープン社内報

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?