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読書日記〜大瀧詠一「All About Niagara」

 昨日、佐野元春さん「ザ・ソングライターズ」と水道橋博士「本業2024」を並べて撮影した時、今日取り上げる本はこれしかないと決めていました。
本来、4冊並べて撮影するべきなのですが、あまりにも厚い上に重くて、一度に部屋から運ぶのは勘弁してくれと思ったからです。
実際この2冊だけでも結構な重さでして、やっとの思いで持ってきました。
そして、このまま前置きが続くのは困ったものだと判断した私です。

じゃ、行ってみよー。

・大瀧詠一「All About Niagara」「All About Niagara 増補改訂版」(白夜書房)

 ちなみにこの本、「All About Niagara」のオリジナル版は1981年に発売された八曜社版ですが、今回のコンセプトである厚くて重い本には該当しないので、敢えて外しました。すみません。

 この本が最初に復刻されたのは2001年のことでした。
オリジナルの倍以上の厚さと重さで持ち歩くのに難儀した記憶があります。
何から話せばいいのか判断しづらいので、オリジナル本についてなど思いつくまま書いていきますか。
オリジナル版「All About Niagara」を出版した八曜社という会社は、オフコース「Three and Two」やアリス「さらば青春のとき」、風「風をたずさえて」に竹内まりやさん「ハッピー・デイズ」などを出していて、他にもフォーク、ニューミュージック系のアーティストの本を多数出版しています。
萩原健太さん「はっぴいえんど伝説」もそうでしたね。

 「All About Niagara」はそれらのノウハウを踏襲しつつも、大瀧詠一さんが変名で書いた文章や雑誌に掲載された対談、大瀧詠一さんに関する文章についても再録しています。
そして、ナイアガラーを生み出すきっかけのひとつとなったであろうプロモーション盤やオリジナル盤についてのジャケットやレーベル面、細かい注釈がとにかく新鮮に思えたわけです。
そして、ナイアガラーへの道を示した様々なリストで、何人大変な目に遭ったことか。私はナイアガラーには残念ながら至りませんでしたが、思考したり探索する上で多大なな影響を受けてしまいました。よかったのか悪かったのか?
水道橋博士「本業2024」もこの本から多大な影響を受けていると感じるというか、博士の思考自体にナイアガラーに近い意識を感じてしまうわけなんですね。

 雑誌「レコード・コレクターズ」を始めとする様々な雑誌もナイアガラーの精神で特集作りをしているように感じます。
勿論、この本を更に掘り下げたであろう部分やより深化させたと見受けられる部分もありますから、単純にパクっているとは言えないわけです。ここ大事。
何かから影響を受けて、それが創作物に反映されるのはあり意味当然であり、自然なことだと思うわけなんですよ。
そこに共感するか、パクりだと騒ぎ立てるかは個人の問題です。

・大瀧詠一「All About Niagara」「All About Niagara 増補改訂版」(白夜書房)、佐野元春「ザ・ソングライターズ」(スイッチ・パブリッシング) & 水道橋博士「本業2024」(青志社)

 水道橋博士論のプロローグになりそうな部分や佐野元春さんとの繋がりなどについても匂わせているので、2冊の「All About Niagara」に「ザ・ソングライターズ」と「本業2024」の4冊を並べて撮影したくなりましたから、前言をあっさり撤回して撮影してみました。
しかし、ホントに重い。

 明日は更に重くて厚い本になるのか、最近購入して聴いているCDになるのか、全然別のテーマになるか未定です。

 ではまたー。


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