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読書日記~横田順彌「天使の惑星」編。

 横田順彌さんの本を初めて読んだのは確か中学生から高校に入る直前辺りだったと記憶してます。
平井和正さんの「超革命的中学生集団」の主人公である横田順弥(登場人物の名前なので敬称略とします)にはモデルがいて、横田順彌さんという名前で活動しているらしいと知ったのどほぼ同時期に雑誌「バラエティ」(角川書店)の読者になったなど書いた記事を紹介します。

 かなり力が入って詳細に書いてますね。そんなに時間が経っていないのにちょっと恥ずかしい位です。

 この「天使の惑星」を初めて読んだのは高校に入ったばかりの頃で、当然単行本だったはずです。
実はあの頃、新刊のスケジュールを知る方法がなくて、書店に並んだ本でよさそうなものを買っていた時期でした(新聞の書評や広告を見る発想すらなかったということです)。

 文庫本は予備校に通っている時、発売されたけど、リアルタイムでは買っていませんね。
大学に入ってから、大学の最寄り駅近くの本屋さんで買いました。それはまだハッキリと覚えています。

・横田順彌「天使の惑星」(新潮文庫)

 レコードは発売日の前日に必ず入荷したので、音楽雑誌や新聞(オリコン・ウィークリーやレコシン)でチェックして確実に買うことができたのでした。
一方、書籍や単行本は入荷するものについては発売日の翌日入荷でしたし、入荷しない商品も多かったのです。

 商品をバックオーダーしても、レコードは問屋に在庫があるものに関しては翌日、メーカーから取り寄せても一週間程度で入荷していました。
 書籍や単行本はまー、入荷する日が明らかじゃなかったし、コンディションが悪いものが入荷したりした(交換するとしたら更に手に入るのが遅くなったりした)んですよね。
そんなこともあって本よりレコードを集めるのに夢中になっていました。

 大学に入ってからはある程度大型の書店がそこら辺りに存在するしたり、入荷案内がお店に貼って合ったわけですから、本を買う量は自然と増えますよね。
神保町に行けば、売り切れの本も手に入ったしもして。

 そんな中で手に入れたのが「天使の惑星」でした。
これまでの横田さんの作品はひたすらギャグを連発して、作品のためにギャグがあるのではなく、ギャグのために作品があるという印象でしたね。

 でも「天使の惑星」は落語で言えば、オチの持っていき方や、ちょっと人情噺的な持ち味の作品が多かったんですよ。
そのことに気づいてからは一番好きな作品集になりましたね。

 つまり、横田さんの作品を理解するには、文学やSFは勿論、落語や色々な文化を理解する必要があると気づいたわけです。
これは横田さんの作品、いや文学に限らず、例えば音楽でも何を理解するには色々な要素が必要だと気づいた瞬間でもあったんですねー。

 書店さんやCDショップに限らず、文化的な興味を持ち続ける必要について、もう少し社会全体で考えなければいかんと思うわけです。真面目な話。

 あと、この本の星新一さんの解説も本当に素晴らしいです。

 明日も読書日記の予定です。にしても、暑いですね。皆さま、お身体に気をつけてくださいねー。

 ではまたー。


 


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