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ケースから一掴みの5曲~高野寛編。

 高野寛さんと高浪敬太郎さん、高橋ひろさんのCDは同じケースにずっと入れているんですよね。
高という字が共通しているのと、音楽を聴き終えた感じが近い気がしますから。
もう一人、ケースに入ってますが、明日取り上げるかもしれないので、今日のところは内緒にしておきます。

 で、高野さんの曲を5曲選ぶというのは私にとっては結構難しいんですよ。
なので、いつものように高野さんのベスト5曲というよりは、簡単なプレイリストだと思っていただけたら嬉しいです。
それではもう少しお付き合いください。

・高野寛「Bye Bye Television」from single 「Bye Bye Television」(AGCA-50005/コンシピオ・レコード)

 この曲が発表されたのは「20世紀の終わり」の年である2000年なのでした。
この時点でテレビが娯楽のトップランナーというのが終わりに近づいていることは、まだ予感だけだった記憶があります。
テレビに別れを告げた人はもう少数派ではなく、ある程度の割合を占めるようになった今、この曲を聴くと胸に迫るものがありますね。
それと、この曲には矢部浩志さんと大田譲さんという当時のカーネーションのリズム・セクションが参加していることを付け加えておきます(特に矢部さんと高野さんは1987年のビートニクス・ツアーからの付き合いなんですよね)。

・高野寛「夢の中で会えるでしょう(シングル・ヴァージョン)」
from best album 『EXTRA EDITION』(TOCT-9874/東芝EMI)

 この曲は元々キングトーンズに書かれた曲でして、彼らのアルバム『SOUL MATES』収録曲だったのがシングル・カット(アルバムとは別ヴァージョン)されたのでした。
このアルバムではシュガー・ベイブ「DOWN TOWN」のカヴァーも収録されていて、ほとんどの楽曲の編曲は元シュガー・ベイブの村松邦男さんが手掛けています。
但し、諸般の事情で発売は高野さんの方が先だったのですが。。

 高野さんがセルフ・カヴァーしたこのヴァージョンのプロデュースと編曲は坂本龍一さんなのでした。
高野さんは坂本さんのワールド・ツアーに参加したり、高野さん司会の番組、NHK教育「ソリトン」で共演し、この曲をセッションしています。(この番組ではキングトーンズともこの曲をセッションしていますね)

・高野寛「恋愛感情保存の法則」
from album 『hullo hulloa』(CT32-5319/東芝EMI)

 高野さんのファースト・アルバム収録曲ですね。プロデュースは高橋幸宏さん。
高野さんがソロ・デビューする前に参加したのは高橋幸宏さんと鈴木慶一さんのビートニクスのツアーでした。このツアーには鈴木祥子さん、大村憲司さん、小林武史さん、矢口博康さん、渡辺等さんに矢部浩志さんという豪華な顔ぶれが参加していたんですよね。

 で、この曲が私の印象に残っているのは、高野さんのライヴでドラムスが幸宏さん、ギターが大村さん(慶一さんもだったかな?ベースは小原礼さんだったような?)で演奏されたからなんです。
演奏がレコード(というかCD)よりパワフルで、とにかく好きになったのでした。
未だに名曲揃いのファースト・アルバムで一番好きな曲ですね。

・高野寛「7つ目のサイクル 5つ目のベクトル」
from album 『RING』(CT32-5449/東芝EMI)

 高野さんのセカンド・アルバム『RING』ではプロデュースは高野さん自身で、コ・プロデューサーは飯尾芳史さんと木本靖夫さんとなっています(但し、収録曲の「カレンダー」と「ブルー・ピリオド」は高野さんと小林武史さんの共同プロデュース作品)。

 この曲が印象に残っているのは、アルバムの発売前に汐留PITでのライヴ・イベント「春の大感謝祭」で聴いたからなんですよね。
確か「五十歩百歩」も演奏されたような記憶があります。
「五十歩百歩」も好きな曲ですが、個人的な好みは「7つ目のサイクル 5つ目のベクトル」だったというわけです。

・高野寛「泡の魔術(アルバム・ヴァージョン)」
from album 『 th@nks』(TOCT-6535/東芝EMI)

 この曲は参加メンバーからまず書きますね。その方がわかりやすいかな、と。
ドラムスが冨岡“GRICO”義広さん、ベースが鈴木享明さんというTENSAW~The TOYSのリズム・セクションに、キーボードは山下達郎さんのツアーに長年参加していた重実徹さんにギターは高野さん自身。
そして、ゲスト・ヴォーカルに忌野清志郎さん(!)。
高野さんと清志郎さんという組み合わせにピンとこない方がいるかもしれませんが、イベント「RCサクセションの子供達」に出演していたり、HISのプロトタイプともいえるSMI(坂本冬美さん、三宅伸治さん、忌野清志郎さん)と高野さんが参加していたTHE TURBO WHEEL CHAIR(他のメンバーは幸宏さん、大村憲司さん、ちわきまゆみさん)と東芝EMIのイベント「ロックが生まれた日」で共演していますね。

 ちなみにこの曲のシングル・ヴァージョンでは高野さんのヴォーカルで清志郎さんは参加していない模様です。

 高野さんといえばテクノやポップスの印象が強いと思いますが、歌詞を観ると直接的ではありませんが、メッセージが隠された作品が多いんですよ。
けして甘いだけの音楽ではないということをこの機会に強調しておきますね。
そして、高野さんの好きな曲はまだまだあるので、機会があったらまた語りたいとも思っています。

 明日もまた「ケースから一掴みの5曲」の予定ですが、まだどちらにするか迷っている状態です。
買い出しに行きますから、17時くらいまでに更新できたらと考えております。

 それではまたー。







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