美学と呪縛は紙一重？ こだわりを大事にしながら、とらわれずに生きたい

美しいものが好き。

そして「美学を持っている人」が大好きだ。

……でも、大昔はそうではなかった。

中学生までは確実に
「美学なんてものを意識したことはない」
と言える。

これは、尊敬する人から学んだ考え方だ。

親友から学んだ「美学」なるもの

学生時代の親友の1人が、こんな感じだった。

• 誰にでも優しく接する

• 常にオープンマインドで前向き

• 美しい言葉を使おうと気をつけている

• 好きな格言を持っている

• 息を吸うように人を褒める

• クラスの人気者になりやすい

• 言動が超面白い

• 独特の美学を持っている

……彼女には正直、相当影響されている。

私がつい言葉を整えたくなるのは、その影響が色濃く出ているのかも。

＊

店員さんや道行く人など
「関係性が薄い人にも常に優しくすべき」
という彼女の美学に、当時の私はひどく驚かされた。

競争社会に置かれたせいか損得勘定メインで生きてきて、全くそんな発想がなかったから。

「世の中、それだけじゃないんだよ」

「有能・無能とかじゃなくて『人として大事なこと』がある」

「たとえば、服屋で一度手に取って買わないと決めた服も、次の人のために綺麗に戻そう」

……などと、1つ1つ教わった。

＊

「その時の自分が良ければいい」
「迷惑をかけてないから問題ない」
ではなく、
「周囲の人のことをきちんと考えよう」
と教えてくれて、彼女のおかげで身に付いたものもたくさんある。

そのせいで、私自身も「美学」を重視するようになった。

美学は呪縛にもなる？

だが
「美学は時に呪縛にもなり得る」
とも、最近は感じていた。

＊

たとえば、人前で喋ること。
昔からそういう場面を避けてきたせいで、苦手意識がひどかった。

「よどみなく喋るべきだ」
「声のトーンや話し方も、アナウンサーのようにしたほうが聞きやすい」
と思っていて。

そりゃそうなんだけど、こう考えることで自分がチャレンジする時のハードルを高くしていたのかも。

「そうじゃないと人前で喋っちゃダメ」
「他人のためにならないし、恥ずかしい」
と思い込むようになっていた。

今後の不安から喋りに挑戦

ただ、ここ数年は

「ずっと書き続けるだけではビジネスとして先細るなぁ……元々の近眼もあるし、PCタイピングをし続けることも健康面で問題が大きいような。今後は喋ることも仕事に取り入れていきたい」

と、ひそかに考えていた。

＊

そこで一念発起して挑戦を開始！

2022年、初めて所属コミュニティ（三木さんの『お片付けBootCamp！』）内で講座を2つ共同開催。


2023年1月には、なんと人生初のギックリ腰に……！

元々姿勢が良くないせいもあるものの、デスクワークによる座り過ぎ・運動不足も少なからず原因になっているようだった。

この時にはかなり危機感を感じて
「やっぱり、パソコン仕事だけでなく『話す』仕事を取り入れていこう」
と思わされた。

＊

それから、自分1人でコミュニティ内で講座を開催したり、ライトニングトークという短いプレゼンに手を挙げてみたり。

以前はプレゼンのプロ的な人に手伝ってもらわないと人前で発表できなかったが、次第に1人でもできるようになっていった。

初の司会（ファシリテーター）経験

今年はなんと、ファシリ（司会）に初挑戦！

こちらのイベント『ユタカジンLIVE』だ。

2人で担当したため通常よりも難易度は低かったかもしれないが、ミーティング・打ち合わせ・練習を重ねる中での発見も大きかった。

最後にどうまとめるか、
全然まとまりそうにない時にはどうするか。

いくつかのプランをシェアしてもらい、自分なりにも模索してみた。

＊

ありがたいことに、LIVEは大成功！

まだまだ上手い人には及ばないけれど、台本がほぼない中で場の空気感を読みながら立ち回ることについて、ほんの少しだけ手応えを得た。

初心者にチャンスを与えてくれた方々には、感謝しかない。

呪縛にしないため、大切なこと

美学は、気をつけないと時に呪縛になってしまう。

ただ……美学を持つこと自体は否定したくない。

ある種の無駄なこだわりかもしれないが、そういうものこそが人生の醍醐味とも言えると思うからだ。

＊

では、美学を呪縛にしないためにどうするか。

1つの方法は「思い込みを疑ってみる」ことだ。

自分に時々、問いかけたい。
「本当にそうなの？」
……と。

その考えや思考は、もしかしたら単なる呪縛かもしれないから。

また、人と話すことも良い機会になる。

自分1人で考えているよりもずっと、新しい視点や広い見方を得られることだろう。

＊

そんな感じでバランスを取りながら、うまいこと美学と付き合っていきたい。

美学を持っている人は素敵だから。

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