【ゲーム】文学青年が語る「MOTHER」の魅力

2022年2月10日、「Nintendo Switch Online」で「MOTHER」「MOTHER2 ギークの逆襲」がプレイ可能になりました。

それから約2ヵ月。

わたし、プレイしてみました「MOTHER2」。
あぁクリアまで長かった。。
いや決して長くはないのでしょうが、隙間時間にコツコツとすすめたRPGゲーム。
攻略サイトも見ず、、、
でも楽しかった。。

なにより作中に出てくる言葉が楽しい。
詩的な表現が随所にちりばめられていて、文学好きなわたしの心にグッとくるものが。。

今回は個人的に感動した「MOTHER2」の言葉をピックアップしてみたいと思います!

MOTHERとは…

「MOTHER」は1989年にファミコン用ソフトとして発売されたRPGゲームです。
アメリカの田舎町を舞台に、超能力を持った主人公が世界で起こる不思議な事件を解決していく、といったストーリー展開となっています。

「MOTHER」の発売から5年後の1994年には、スーパーファミコン用ソフトとして「MOTHER2 ギークの逆襲」が発売。
同じく、超能力で世界を救うストーリーとなっています。

「MOTHER」シリーズはその後、「3」と1・2をセットにした「MOTHER1+2」の合計4作品がリリースされていますが、今回スイッチに追加されたのは「1」「2」の2作品です。

注目すべきはゲームデザイン(シナリオ)にコピーライターの糸井重里さんが携わっている点です。
普通のゲームとは異なる独特の世界観やセリフがあるのもその影響が大きいのです。
ではどこが特徴的なのか。
ここからはわたしがプレイした感想をつらつらと綴っていきます!

敵キャラクターは「我に返る」

RPGゲームで敵キャラとの戦闘終了後によく目にする「○○を倒した」という言葉。
「MOTHER」ではこの「倒した」という表現は使われません。
その代わり「○○はわれにかえった(我に返った)」「○○はおとなしくなった」などの少し優しい言葉が使われています。

また、モンスターとの戦闘で体力ケージが0になった場合、「死亡」扱いではなく「意識不明」や「気絶」扱いとなります。

かわいいキャラクター名

「MOTHER2」のキャラクター名はとてもユニークなんです。

例えば、「オレナンカドーセ」(笑)。
やる気のないネーミングセンスがいいですよね。
ほかにも、ゴキブリみたいなデザインのキャラクター「あれ」、ゲップを使う「ゲップ―」、ゲーム内での最初のボスキャラ「スターマンのむすこ」、タコの形をしたメカ「マル・デ・タコ」などなど。
かしこまらない名前が魅力的に思いました!

ここのセリフが良い!

「MOTHER」は、街なかの看板やモブキャラクターとの会話のなかで随所に見られる言葉が魅力的なんです。
ユーモアたっぷりのセリフ回しをいくつかピックアップしてみます。

ひっしになって しあわせをさがすなんて
しあわせじゃなかったね
おれ かおは おさないけど
かんがえかたが ふけてるんだ。
ゆるせ。
しあわせは あるいてこない。
だども ふこうも あるいちゃこねぇよなぁ。
おかねで かえないものは
「あい」と「ゆうじょう」と
「けいけんち」くらいのもんよ。
こきゅうを とめるな
けんかを とめろ。
このびょういんに ともだちのみまいにきてね。
ろうかですべってころんで じぶんがにゅういんしたんだ。
このはなし、ドラマチックだろ。
そうでもない…か。

こどもにゃわからねぇ。
じんせいのかなしみは…。

このノスタルジーな世界観、子ども向けゲームとは思えない文学性を感じませんか?

「大人も子供もおねーさんも。」

「MOTHER2」のキャッチコピー↑通りの内容ですので、未プレイの方は是非遊んでみてはいかがでしょうか!


★「サブスクチョイス」では毎日おすすめのサブスクを紹介中★


この記事が参加している募集

心に残ったゲーム

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?