松澤くれは

作家/舞台演出家。富山生まれの早稲田育ち。小説「りさ子のガチ恋♡俳優沼」アニメ「ポケモ…

松澤くれは

作家/舞台演出家。富山生まれの早稲田育ち。小説「りさ子のガチ恋♡俳優沼」アニメ「ポケモン ユメノツボミ」舞台「共骨」など。新刊「ネメシスⅥ」(日テレ系 新日曜ドラマ)は6月15日発売!■お仕事募集中です→p.firepray@gmail.com

最近の記事

2023年のお仕事。

松澤くれはです。 あっという間の1年でした。 4月から新しいアニポケの放送がはじまり、シナリオコーディネーターという立場から毎週のアニメ作りに携わってきました。 会議を重ね、アフレコに立ち会い、たくさんの素敵なキャストさんスタッフさんと一緒に大きな冒険の旅に出た心地で、ずっとわくわくしながらお仕事ができました。 おかげさまでシナリオも数多く書かせていただきました。 現段階で担当した話数は、6.7.12.13.18.23.26.31.32話です。 本編をご覧になられた方は

    • ブランニュー・マイ・クローゼット

      「お姉ちゃん、その服ボロボロじゃん」  食卓テーブルに着くなり、隣の志保が覗き込んでくる。 「新しいの買いなってー」  久しぶりに会った妹の視線は、私の着るトレーナーに向けられる。ヨダレ染みにまみれた、グレーのボーダー柄。胸元には毛玉が目立つ。 「もう既婚者よ?」私は隠すように身をよじり、「今さら田舎でオシャレしてどうするの」 「既婚者とか関係ないってー。モテるために服着るの?」 「違うけど、あんたみたいな派手な恰好、こっちだったら指差して笑われるから」  ゴー

      • 『暗転するから煌めいて』刊行記念イベントのお知らせ

        こんにちは、松澤くれはです。 新刊『暗転するから煌めいて 胡桃沢狐珀の浄演』刊行を記念して、サイン会&トークイベントを行います!! 日時:9月9日(土) 18時OPEN 会場:CAFE&BAR コジンシュギ 料金:チャージ700円+ドリンク代(500円~) コジンシュギとは、かつて週一で松澤くれはが店長を務めていたバーです。 バーとは言ってもカジュアルな、気軽にお越しいただけるお店となっております。 おひとり様も初めましての方も大歓迎です。ぜひこの機会に遊びに来てくだ

        • 暗転するから煌めいて

          ついに発売となりました! 📕新刊小説✨️✨️✨️ 『暗転するから煌めいて 胡桃沢狐珀の浄演』 集英社文庫 902円(税込) 著:松澤くれは 大女優を志す碧唯(あおい)と、 大好物のフライドポテトを食べる演出家・狐珀(こはく)が目印です⛩👻 👒夢を追いかける駆け出し女優 × 🍟演劇界を追放された謎の演出家 ふたりがタッグを組み、想いを抱えた幽霊を【即興劇】によって浄化していきます。 前作『想いが幕を下ろすまで』から4ヶ月でのスピード刊行🎉🎉🎉 続編でありますが、『暗転

        2023年のお仕事。

          情報まとめ『想いが幕を下ろすまで胡桃沢狐珀の浄演』

          ㊗️松澤くれは、 初のシリーズ小説が刊行スタート! 4月20日 発売 『想いが幕を下ろすまで 胡桃沢狐珀の浄演』 集英社文庫 803円(税込) 駆け出し女優と謎の演出家がタッグを組んで、劇場にいる霊と一緒に即興劇を行うことで未練を浄化する…というストーリー。 劇場を舞台に、ひとの想いを掬いあげる物語です。 怪異あり、謎解きあり、涙ありのエンターテインメントを目指しました! とっても素敵な本に仕上がっております。 ぜひ書店さんで手にとってほしいです!! バディを組むのは

          情報まとめ『想いが幕を下ろすまで胡桃沢狐珀の浄演』

          コジンシュギ

          毎週金曜日に店長をつとめていたBAR・コジンシュギのレギュラーを卒業しました。 今までご来店くださった皆さま、ありがとうございました。 2017年の暮れ、友人のOJさんに紹介されて店を知り、お客さんとして行ったときオムライスが美味しすぎたのと、渋谷の喧噪をかいくぐったところにあるアットホームな雰囲気が好きになり、すぐに週替わり店長をやらせていただくことになりました。 ファンの皆さまと直接お会いして、舞台や小説の感想を聞かせていただいたり、それぞれの推しについて熱く盛り上が

          コジンシュギ

          コジンシュギ金曜日レギュラー卒業のお知らせ

          こんばんは、松澤くれはです。 この度、コジンシュギの金曜日レギュラーを卒業します。 皆さまと直接お話できる、最高に楽しい時間でした。思い出がいっぱいです。5年間ありがとうございました。 残りのスケジュールですが、 ・5月20日 ・6月3日 ・7月1日(バースデー) ・7月29日(卒業) この4日間となります。 この機会に、ぜひ遊びに来てくれたら嬉しいです。 どなた様も心よりお待ちしております!! 【コジンシュギ「908BAR」とは】 毎週金曜日に松澤く

          コジンシュギ金曜日レギュラー卒業のお知らせ

          『明日のフリル』&イベント情報まとめ

          📕長編小説📕 『明日のフリル』 光文社より2月24日発売! 💐‪‪ 💐‪‪ 💐‪‪ 💐‪‪ 💐‪‪ 💐‪‪ 💐‪‪ 読むと毎日が楽しくなる ハピネス・エンタテインメント! 💐‪‪ 💐‪‪ 💐‪‪ 💐‪‪ 💐‪‪ 💐‪‪ 💐‪‪ おしゃれって、しんどい? 仕事に悩むアパレル店員が天才ファッションデザイナーと出会い、前に進んでいくお話です。日々の仕事に悩んでる人や、毎日何を着たらいいか迷ってる人の、背中を押したくて書きました。 作家としての勝負作。ぜひお近くの書店やネット書店

          『明日のフリル』&イベント情報まとめ

          松澤くれはプロフィール(2023.08更新)

          〇プロフィール 作家・舞台演出家。 1986年6月28日生まれ。富山県出身。 早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。演劇ユニット「火遊び」代表。 2012年、芥川賞作家・中村文則氏の『掏摸[スリ]』を舞台化。 2013年、俳優座劇場にて60万部超えベストセラー小説『殺人鬼フジコの衝動』(主演:新垣里沙)を舞台化。2015年に全労済ホール/スペース・ゼロにて再演。以降『天帝のはしたなき果実』『くるぐる使い』『私を知らないで』など、人気小説の舞台版を手がける。 2017年、若手

          松澤くれはプロフィール(2023.08更新)

          松澤くれはお誕生日会のお知らせ!

          もうすぐ35歳です。つくづく周囲の方々に支えられてきたなあと実感します。 ポケモンとネメシス、今月は奇しくも34歳のお仕事を、皆さまのもとにお届けできる月になりました。 感染症対策をしっかり行ったうえで、今年もお誕生日会という名のバー営業をしたいと思います。最近は会える機会も減ったので、お祝いに来てくれたら嬉しいです。作品のご感想などもぜひ聞かせてください。(サイン本ご希望の方は著書を持ってきてね!) 松澤くれはお誕生日会 日時:6月27日(日) OPEN14時~CLO

          松澤くれはお誕生日会のお知らせ!

          空気だって呼吸するのに

          重なるときは重なる方式でここ数日は忙しかった。これでもかとキーボードを叩き続けた。腱鞘炎の痛みは頑張った証。それはいいけどお尻が痛いのは嫌い。定期的に椅子から立ち上がるのをサボるとこうなる。反省。 ごはん食べるのも面倒だから家にあったミックスナッツと黒かりんとうで騙し騙しやってたら夜になった。さすがに何かの食料を求めて外に出る。半ズボンは寒かった。半ズボンだと格好がつかないのでハーフパンツ。通りかかった閉店間際のパック寿司屋には人が群がっており怖かったし何なら30%オフ止ま

          空気だって呼吸するのに

          ネメシスの著者校正と、トルツメの蜃気楼のそれから。コロナが終わったらなんて言いたくない。

          これは昨日の話。 『ネメシスⅥ』の初稿ゲラを直し終えて、提出した。 校正さんに指摘してもらった疑問点などをチェックしつつ、ほかに僕が加筆修正したいところも含めて赤字を入れていく作業が「著者校正」と呼ばれるもの。ここでどれだけ粘り強さを発揮できるかが勝負なので、一週間、早寝早起きで机の前に座った。集中して作業できたと思う。 もともと僕は校正者でした。大学時代から数えれば編集プロダクションで約十年間、後半は演劇が忙しくなり長期で休みをもらったりしてあまり働けなかったけど、い

          ネメシスの著者校正と、トルツメの蜃気楼のそれから。コロナが終わったらなんて言いたくない。

          出し切って充電して切り替えて。

          ご無沙汰しております。 先週ネメシスの原稿を提出し、休んでました。 三週間ほぼ缶詰め状態で推敲したので、出し切って空っぽになった渇きを潤すように、映画見たり読書したりランチしたりお買い物したりサイクリングしたり。コジンシュギも営業再開して、気持ちがリフレッシュできつつあります。 ネメシスⅥ、読んで頂けるのが待ち遠しいです。スピンオフらしいお祭り感のあるストーリーになったと思います。僕の得意な題材を選んだものの、初めて挑戦するトリッキーな構成で書くのが難しく、何度も何度も

          出し切って充電して切り替えて。

          素晴らしい日本酒に出逢えたって話と、小説の原稿について。

          久しぶりに締切に追われていた。 佳境に入ると私生活が疎かになる。他のことに意識がいかない。文字通り四六時中、夢のなかでも考えていたりする。天才ぶっているわけではなく、ただ余裕がないだけ。頭のキャパシティを全振りしないと小説なんて難しいもの書けるわけがない。少なくとも僕にとっては。 いきなり話が飛びます。 先日のコジンシュギに、レアな日本酒を持っていった。 東京では手に入らない、というか全国で一店舗の酒屋でしか取り扱っていない。酒蔵がその酒屋のためだけに醸している酒。わ

          素晴らしい日本酒に出逢えたって話と、小説の原稿について。

          小説「ネメシス」のお知らせ

          広瀬すずさん&櫻井翔さん主演で、日テレ新ドラマ「ネメシス」が4月からはじまります。 https://news.yahoo.co.jp/articles/1e8cb9daa22b03ad64dbd0a71f869037a10ce379 豪華キャストがそろい踏み、入江悠さん監督のもと、「講談社タイガ」編集部および、今村昌弘さん、藤石波矢さん、周木律さん、降田天さん、青崎有吾さんといった錚々たるミステリ作家の方々が脚本協力に名を連ねる大きなプロジェクトですが、連動企画として六冊

          小説「ネメシス」のお知らせ

          意外や意外に

          noteをはじめて一週間。 気が向いたときに書くつもりが七日連続でアップしていた。 小説原稿が追い込み時期なので、そちらを一文字でも多く書きたいが、煮詰まってしまうのが厭で、キーボードを打つ指が止まったら日記をつらつらと書きはじめる。案外そんなサイクルが効果的に働いてくれるかもしれない。 文章を書く以上は、誰かに読んでもらえるのは嬉しいことです。ありがとう。

          意外や意外に