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小説

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ミステリー小説、恋愛小説、ファンタジー小説、などなどショートショートから長編まで、色んな作品を書いていきます!
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#マスク

[短編小説]マスクの奥から 5話

れんが目覚めると
首を吊っている母親がいた。

一瞬、自分の母親ではないのでは、と疑ったが、病室の窓から太陽の光が差しこんでくるため、顔がはっきりと見えてしまう。

人のものとは思えないほど、唇が真っ青。
その姿はまるで、冬の桜の木のようだった。何も葉っぱがついていない、誰も興味を示さない時期の桜の木。

あぁ、人が死ぬとこうなるのか、
そんな事を思いながら、少しの間母親を見つめ、自分も死ぬ決意を

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[短編小説]マスクの奥から 4話

堀岡さんがいじめられていた。
そんな衝撃の事実を本人の口から聞くことになるとは思ってもいなかったが、堀岡さんのこの発言から様々な疑問や分かったことがあった。

まず、堀岡さんがこのマスクが透けるという能力を持ち始めたが、れんに助けられて精神が回復したあとだということ。
もしこの能力を得る所以が、堀岡さんが言っているように心が回復したから、ということなのであれば、なぜ僕はこの能力を持ったのか。
れん

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[短編小説]マスクの奥から 3話

マスクの奥から見えるものを探していた。
コロナによって僕たちの顔は一枚の紙で覆われ、人の表情が分らなくなった。表情だけじゃない。それが分らないということは、その人の心情まで考えるのが難しくなった。
目の動きや声のトーンだけで目の前にいる人の心情を判断する。そんなことを当たり前かのように、毎日無意識に行っている。いや、そのようにせざるを得なくなっている。
だから、本当に助けが欲しいときでも、目だけ笑

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[短編小説]マスクの奥から 2話

親友の死から1ヶ月が経とうとしていた。

桜の終息とともに、儚く散っていった。
そんな桜の木も緑でいっぱいになった頃、僕はマスクが透けて見えるという超能力を持った。ただ、見えるからといってもよくある少年ジャンプみたいなものではないので、使い方がいまいち分らない。なぜ自分にこの力が宿ったのかすら分らない。
とにかく分らないのだが、一つ特に気になったことがある。それは、全員マスクが透けて見えるというわ

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