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Kの向くままにおススメ映画『マルホランド ドライブ』ネタバレあらすじ感想日記

こんにちは。実力もコネもないKです。今回は『マルホランド ドライブ』。一言で表すと「悲恋の映画」です。



こんな人におススメ 

謎解きに挑戦したい人
変わった恋愛映画を観たい人
不思議体験をしたい人


要注意点まとめ 

▲超難解
▲ちょいエロシーンあるよ
▲バッドENDです


こんな映画です 

■ダイアンの恋人カミーラは別の男と婚約する
■裏切られたダイアンは殺し屋を雇い、カミーラ殺害を依頼する
■殺害の成功を知ったダイアンは罪悪感に耐えきれなくなり自殺する

…そんだけの映画なんですけどね、、コレを知った上で観ても??てなると思います。


もう少し詳しく 

そして本作は、希望に満ちた田舎娘がハリウッドに出てきて女優を目指すお話でもあります。けど実際には演技の実力以上にコネであったり、監督や製作会社に媚び売ったり気に入られた俳優が成功するって事に気付いてしまった…。
何て腐った業界だ!……でもコレ、映画業界特有の事ではないですよね。実力だけで選ばれるのなら秀でた人はたくさんいるけど、全部人間関係の中でやってる活動なので、好みとか著名度とか利害とか、、実力以外の事も色々ある訳です。
田舎娘のダイアンはその純粋さ故に納得できない。実力があってもコネがないから悔しい思いをするのですが、、世の中の仕組み上、仕方なしですね。コネや媚びを売るのも1つの実力や才能かもしれません。


観た後はこんな気分になりました 

解説必須、ダイアンの夢。上記■の粗筋は最後の30分です。では始めの115分は何なのかというと…ここでは言いませんけど(実は言ってますけど)、、教えてもらわないと何十回観ても解らないでしょう。

リンチ監督の映画て結構そういうからくりがあって、ファンならうがった観方をするし、1回では理解できない事も承知の上ですが、、監督の作風を知らない人が観たら「何コレ意味不明」てなります。
ただし、そのからくりを知ってからもう1度観ると、意味不明な部分の多くが繋がります。コレは凄い!監督の頭の中、どーなってんの。


心に残ったセリフ 

アダム :「用件は?」

カウボーイ :「せっかちな男だ、焦っているのか?人の態度は、ある程度その人間の人生を左右する。そう思わないか?」

アダム :「そうだな。」

カウボーイ :「という事は、君は自分の人生はどうでもいい訳か。落ち着いてよく考えてみる事だ。」

アダム :「何だよ、俺に何の用だ。」

カウボーイ :「馬車に例えよう。手綱を握るのは一人だ。その手綱は私が握っている。君が態度を改めるのなら乗せてやる。明日は主役を選び直すんだろ?あの写真の女を見たら《彼女だ》と言いたまえ。他のキャストはそのままでいい。しかし主演女優だけは監督といえど君の好きにできない。上手くやれば君はもう1度私に会う。間違えたら2回会う事になる。」

この部分はダイアンの夢。彼女は周囲のどうでもいい人は選べるが、意中の人だけは思い通りにならない、というメタメッセージですね。そういう経験何度もあるでしょ?
そして表のメッセージは多分こうです。製作費を出してるのは製作の会社なので監督でも自由にできないというハリウッドの掟?闇?リンチ監督自身が感じた不条理とか不満を扱っているのでしょう。
 
ハリウッド映画製作の歴史を批判的に描いた偉大な作品『サンセット大通り』に大きく影響を受けた事で知られる本作は、お話をもう少し恋愛に寄せ、ジェンダー要素も取り入れた(良い意味で俗っぽい)名作です。


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