記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

Kの向くままにおススメ映画『コンタクト』ネタバレあらすじ感想日記

こんにちは。夢を追い続けるKです。今回は『コンタクト』。一言で表すと「科学と信仰の融和の映画」です。



こんな人におススメ 

を追い続ける人
科学を信じる人、または信じない人
宗教を信じる人、または信じない人


要注意点まとめ 

▲細かな疑問や矛盾点が気になる人は観てられないかも
「政府の偉い人があんな危険な乗り物に乗る訳n」


こんな映画です 

カール セーガン原作。
アレシボ天文台で研究をしていたエリーは、政府に地球外知的生命体探査プロジェクトの研究費を打ち切られ、中断を余儀なくさせられてしまう。


もう少し詳しく 

どんな苦境や妨害に遭っても決して諦めない強い信念、そして初心を保ち続けるエリー。その執念のような拘りの理由は、彼女が9歳の時に亡くなったパパとの絆でした。
そしてラストは夢か現実か、宇宙人とも夢の世界とも説明のつかない非常に不思議で感動的なお話でした。
…主人公目線で観るならそうなります。


観た後はこんな気分になりました 

…が、しかし、政府やドラムリン博士の考えも否定はできません。

ドラムリン :「科学と言えど納税者に対して責任がある。妄想に金を使うべきではない。実現可能な事を研究し、社会の役に立たなければ。」

最初観た時は非常に嫌な奴と思いましたが彼の意見は至極真っ当。
エリーは自身の夢の為に誰がどれだけのお金を払っているか、それを考えるべきでしょう。誰しも大小多寡にかかわらず夢や探求心は持っているはずですが、それを満たす為に他人のお金や時間を無制限に使える訳ではありません。

……けど、エリーは例外、、いいじゃないか主人公だもの。謎の大富豪ハデン氏が何故か援助してくれたり、ドラムリン博士がテロリストに殺害されて好機が巡ってくるとか、随所で炸裂する映画的ご都合主義!

ドラムリン :「不公平は認める。公平な世であればとも思う。誠実さが報われ、決して利用されたりしないようなね。…だが、現実は違うのだよ。」

エリー :「変ね、信じれば報われるはずでは?」

この直後、伏線が即回収されドラムリンに報いが……嫌な奴ではあったけれども、これ程壮絶な最期を遂げるとは、やり過ぎだろ、、合掌。。

そんな無茶が過ぎる展開の連続、そして科学、宗教、夢、お金、政治、、色んな要素詰め詰めでごった煮だがメッセージも多いぞ。意地悪な物言いをしなければSFエンターテイメントとして非常に優秀な作品です。

ところで知らなかったけど、北海道にそんな施設が建造されていたんですか。
(  ↑  意地悪?)


心に残ったセリフ 

エリー :「科学では神の存在を証明できない。神は居ないのでは?」

パーマー :「僕は神の居ない世界を考えたくない。」

エリー :「思い込みでしょ?私は証拠がないものは信じない。

パーマー :「君は亡くなったパパを愛してた?」

エリー :「心から愛してたわ。」

パーマー :「…証拠は?

この時のパーマーの論破顔!流石は神父のなり損ない、口が上手い!
証拠ね…エビデンスとも言うけれど、Kはパーマーと同じく反エビデンス派。証拠がないものも存在します。逆に証拠があっても正しいとは限りません。
そしてラストで一転、エリーは証拠がないものを信じるただ一人の地球人になるのでした。エビデンスに囚われていては夢のない人間になっちゃいますよー。

エリー :「パパ、よその星にも人は居る?」

パパ :「分からない。でも、もし地球人しか居なかったら、広いスペース(space:宇宙)が勿体ない。」

流石パパ、上手い事言う!証拠はないけど居るかもね。ただし、宇宙人は居るのか?という映画ではないんです。
『コンタクト』の意味は終盤で解ります。宇宙規模の壮大なお話かと思いきや、超々個人的なお話でもあったのです。

ところで、原作者のカール セーガンは、本作のエリーと同じで宗教やエビデンスのないものは信じない典型的な科学者だったそうです。しかし、晩年は大病を患います。闘病中、最新治療の効果もない中、複数の宗教指導者が回復祈祷を捧げたそうで、これに対し彼は「大変勇気付けられた」 と最後の最期でエビデンスのないものに理解と感謝と敬意を示したのでした。
という事で、カール = エリー であり、同時にハデン氏でもあり、要するにこの作品自体がカールの人生の現身と言えるのではないでしょうか。
EDのテロップ「FOR CARL」とは勿論、原作者カールの事。惜しくも本作公開の直前に亡くなってしまいますが、コレを観たら号泣しただろなー。
科学と宗教は方法が違うだけで目的は一緒なんだよ。科学も信仰も否定しない、無茶苦茶だけど素晴らしい人類愛の映画でした。


#コンタクト #夢 #科学 #証拠 #宗教 #信仰 #北海道 #ヴェガ #相対性理論 #Kのおススメ映画 #映画感想文 #ネタバレ

この記事が参加している募集

#映画感想文

67,587件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?