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Kの向くままにおススメ映画『ジョニーは戦場へ行った』ネタバレあらすじ感想日記

こんばんは。スタン反戦Kです(??)。今回は『ジョニーは戦場へ行った』。一言で表すと「魂の反戦映画」です。



こんな人におススメ  

反戦映画が好きな人
衝撃のラスト
◎グロとかはないから家族でも観れるよ、一応


要注意点まとめ  

▲バッドなEND。ハッピーな反戦映画は滅多にありませんからね…
▲少なくともコレを観た日は気持ちが落ち込みます


こんな映画です  

人間蹂躙。魂の反戦映画。
原題の『Johnny Got His Gun(ジョニーは銃をとった)』は、アメリカの軍歌『Over There』の冒頭の歌詞「Johnny, get your gun(ジョニーよ、銃をとれ)」への回答となっています。この歌を聴いて意気揚々と戦場に行ったジョニーがどうなったか、というお話です。


もう少し詳しく  

ジョーは恋人のカリーンが引き留めるのをなだめ第一次世界大戦へ出征するが、戦地で敵の砲弾を受け、顔と両腕、両脚を失う
脳の延髄と体幹だけが無傷で、栄養を与えれば心肺は機能する肉の塊…。人間として扱われない彼は、他の負傷者を救う為の研究材料になる。しかし、実は思考機能は残っていた!
何とかして新任の優しい看護師さんに意思を伝えたいジョーだが…。


観た後はこんな気分になりました  

過去の思い出や夢の世界はカラー、病院で動けない現在は白黒、、この演出も非常に残酷で悲しい気持ちになりました。

トランボ監督自身の小説が原作ですが、戦争の度に発禁処分を受けていたとか。アメリカ政府がこの小説を軍の士気にかかわると危険視していた証拠。死者はほぼ出ないし血も出ない、それでいてこんな超強烈な反戦、厭戦メッセージ。本気で気持ちが落ち込みました。けど、観て良かったとも思える名作!色んな人に観て欲しいです。

因みに、アメリカの軍歌『Over There』の歌詞の続きですが、、

♪「ジョニーよ、銃をとれ。素晴らしい息子だと父親を喜ばせよう。恋しがるな 最前線の我らを誇りに思えと恋人に伝えよう。」

…どうなの、この歌。アメリカだと銃をとって人を殺すと父親に喜ばれるの??タイトルの『Over There(向こう側)』とは、アメリカから大西洋を挟んだ向こう側、要するに元々はヨーロッパを指していたのですが、現在ではあらゆる向こう側の国への軍事介入を示唆しているとかいないとか。
2001年の同時多発テロ事件後も再び盛んに歌われたらしいのですが、そういう国民性なら確かに本作のようなものは《有害図書》《有害映画》に指定されますよね。
トランボ監督は赤狩りで実刑判決を受け、刑期満了後も業界から追放されたそうですけど、この映画を観る限りKには監督がまともな人間に思えます。


心に残ったセリフ  

終盤、コミュニケーションの手段を思い付いたジョーは訴えます。

ジョー :「僕が何であるかをみんなに知ってもらう為に、カーニバルの見世物に出して欲しい。それができないなら殺して欲しい。」

当然そんな事はできない軍部の人。しかし彼らが出て行った後、新任の優しい看護師さんは…

新任の優しい看護師さん :「神様、御心に背く事をお許しください。私は自分の罪を憎みます。裁きの為ではなく、主の御業故に全ての愛を捧げます。あなたの御慈悲にすがり、決して再び罪を犯さないと誓います。アーメン。」

流石、新任の優しい看護師さん、裁かれる事も厭わず、看護師として人間として愛故の立派な行動。これでジョーも救われるのか、と思いきや、、
それはないでしょう軍部の人。人間蹂躙!人権蹂躙だっ!!
…ただ、このEDの方が反戦映画としてはより完成形。政府が発禁処分にするのも納得。こんなの観たら誰も戦争やらなくなっちゃうよ!


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