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Kの向くままにおススメ映画『レベッカ』ネタバレあらすじ感想日記

こんばんは。イニシャルはKです。今回は『レベッカ』。一言で表すと「身分違いの結婚の映画」です。



こんな人におススメ 

ヒッチコック監督の最高傑作!(とKは思う)
嫁入り・婿入り後に上手くいかない人
家族で観ても大丈夫
◎一応ハッピーエンドです


要注意点まとめ 

▲1940年の映画なので当然白黒ですよ


こんな映画です 

ダフニ デュ モーリエ原作。いきなり余談ですが、Kの推してるヒッチコック作品は本作と『鳥』。どちらも美人のダフニ原作です。

しがない小金持ちの付き人である「私」はモンテカルロで出会った大富豪マキシム ド ウィンターと恋に落ちる。求婚された「私」はマキシムの所有する豪邸《マンダレイ》でウィンター夫人として暮らす事になる。


もう少し詳しく 

まあ、言えば《身分違いの結婚》ですよ、よくある話です。そして奥方なのにメイドや小間使いとかに虐められて虐められて、でも乗り越えて最後はハッピーエンド!て思うでしょ?、、、甘いっ!!!
そんな甘ぬるいお話ではないのです。《身分違いの結婚》がどうなるかというと…、何と!マキシムの亡き前妻レベッカに呪われてしまうのです!!
…呪いは言い過ぎかな?マキシムと「私」が精神的に勝手に追い詰められていく心理サスペンスです。

マキシムは常にレベッカの影に怯えているようですが呪われた訳ではないんです、その理由は後半に明らかになりますけど。
そして「私」もレベッカの影に怯えるのですが、それはマキシムの理由とは違います。観てる側にはこっちです、物語は「私」主観で展開しますから。

前妻レベッカと共にマンダレイに来たという使用人の長ダンヴァース夫人。

「奥様は海の見える西側のお部屋をお使いでした。」
「奥様の足音が今でも聞こえてくるんです、全ての部屋で。」
「奥様はあなたと旦那様を見ていますよ。」
「奥様は…」

何なんだよ、顔近いってば!、、今の奥様は「私」なのに…。
更には「R」の文字がデザインされた小物を至る所で発見する「私」。前妻と比較されている感覚とか「R」に見られてる感とか疎外感、要するに「ここから出て行け」的な異様なプレッシャーを感じるのです。
コレはね、別に映画の中だけの特別なお話ではなくて、リアルでも普通に共感できる人がいるのでは?なのでそういう人はコレを観て勇気を貰ってくださいね!ラストはハッピーエンドですから!


観た後はこんな気分になりました 

タイトルでもあるレベッカが一切映像として出て来ないのが先ず凄い所。セリフもキャストもなし。登場人物の記憶の断片だけで存在しています。にも拘わらず、マキシムと「私」と「あなた(観客)」はその影に追い詰められていく訳です。これはヒッチコック監督の手法の1つですね。
そしてその「私」、主人公にも拘わらず名前が明らかになりません。最後まで「私」もしくは「ウィンター夫人」です。コレが意味するところは、、レベッカとは格が違うという事でしょうか?名もイニシャルもない「私」と完璧な女性「レベッカ」、女の闘い!そういうお話でした。頑張れ「私」!

それから、どーでもいい情報ですけど、ジョージ サンダースの曲者っぷりも期待を裏切らないですね。最近はかなり観慣れてきたのか彼が映っただけで「あ、曲者」て思うようになったから。Kの好きな役者です。


心に残ったセリフ 

ダンヴァース夫人 :「レベッカ様のようになれると思ったのでしょう?しかし、無駄なのです。あなたなどレベッカ様に比べれば生きている理由すらない。窓から下を御覧なさい、簡単よ、ほら…、ほら……!」

本作で一番呪われていた人物はダンヴァースでしょう。思い出に取り憑かれていた、と言う方が正しいかもしれません。彼女も「R」で始まる名前だったならレベッカとの一体感が出てより盛り上がったと思うけど、、ダメ?

ラストは燃え上がるマンダレイの上空に煙で「R」の文字が浮かび上がる演出も候補にあったとか。でもそれはやらなくて良かったね。危うくオカルト映画になるところでした。


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