STRIPES, INC.

港区にある広告制作会社のスタッフによるnoteです。

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最近の記事

DUNE 砂の惑星 PART2

これこそIMAXGTで見るべき作品だった。 正直これまでのノーラン作品よりバチバチの画面構成にかなり痺れた。 Part1はティモシーシャラメの中性的なナヨナヨさがマザコン的な役どころにハマっていて、 対照的にいるだけで気圧されてしまうような母親役のレベッカファーガソンの佇まいの強さが引き立っていたが、 Part2はこのシャラメ(ポール)が複数設定された男子のイニシエーションを経て、 どんどん顔つきが変わっていてレベッカファーガソンと並ぶような佇まいで、演技が圧巻だった

    • 劇場版 SPY×FAMILY CODE: White

      2024年1月8日@109シネマズ二子玉川 ストーリーも軽いし、おふざけが多めなので、 子供やファミリー層に向けて、上手に映画化したというイメージ。 難しいことは考えずに観れて、アーニャに癒される。 家族のストリーには少しほっこりした。 今回の映画は、本編とは一切切り離されており、いわゆるスピンオフ的な立ち位置。 う◯こネタは少し引っ張りすぎかと・・・ 最近のアニメ映画の作画には驚かされますね。 ( Y.N )

      • 君たちはどう生きるか

        以前の感想①と感想②とは別の者の感想です。 宮崎さんは『風立ちぬ』でカッコつけて立ち去るつもりだったのが、 思うところあって死ぬ気でひと言残してから終わろうと思ったんだろうな それくらい死を匂わせてた。 この「死の匂い」というのは今までの宮崎駿作品の中でも表現されているが、 今回はまさしく自分の体から漂い始めた死臭の匂いを隠すこともなく、 これでもかと描写されているように思えた。 ファンタジー世界の描写は、まさしくこれまでのジブリが培ってきたイメージと、 宮崎さんが影響

        • 怪物

          こちらの感想とは別の者の感想です。 是枝さんの作品に川村元気さんがプロデューサーでいるので、 気になって見に行った。 というのも、予告があまりにも今までの川村元気節(本人には不本意だろうが、、)がしたので、 若干の不安がよぎったためだ。 作品の内容はとても良かったかのように思える。 子供の同性愛の芽生えや羅生門構造の視点の切り替え。 特に母親のパートでは謝罪中の先生が飴玉を舐め出すという、 驚愕の行動が、先生のパートではすっかり抜け落ちていたり、 それぞれのパートで印象

        DUNE 砂の惑星 PART2

          スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース

          流行りの「マルチバース≒多様性」の文脈だけで満足せず、 むしろレゴムービーよろしくフィルロード&クリストファーミラーが再び仕掛けた“原作厨“のラインから、 安易なダイバーシティの考えを逆照射させるアイデア(使い方合ってる?)が王道のヒーロー像と表裏一体であることをこんなにも、さも簡単そうに見せてしまうとは、、、! しかも、そこを振りに前編という作品でありながら大きな鉤括弧で見事に締め括った、、。 相変わらずこのコンビの映画は、緻密な構造で頭の良さにドン引いてしまう。 コミ

          スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース

          バービー

          ストーリーオブマイライフを作れたグレダガーウィグが、 バービーをテーマに撮るとのことで気になって見に行った。 後から聞くと、どうやら主演のマーゴットロビーが企画を、グレダに持って行ったと聞いたのと、 脚本のクレジットにはグレダのパートナーであるノア・バームバックが参加していたので、 マーゴットはこの夫婦に描いて欲しいとのことで持っていったのだろう。 なんせ、ノア・バームバックは、 あの『イカとクジラ』や『マリッジストーリー』を作った監督なので、、 実際バービーにはかなり

          キングダム 運命の炎

          2023年9月19日@109シネマズ二子玉川 最近キングダム(コミック)を見たし、どハマりしたので鑑賞。 原作とは少し違うところもありましたが・・・ 見どころは、政と紫夏の逃走劇、飛信隊の結成、馬陽の戦い(前編)といった感じ。 贅沢言うと、紫夏のところはもう少し丁寧に描いてもいいかも・・・と感じた。 でも杏さんの演技力はさすがで引き込まれた。 小栗旬や吉川晃司、その他キャストもハマり役で、 キャスティング考えた人相当優秀だとおもう。 蒙武がモブキャラっぽい描か

          キングダム 運命の炎

          君たちはどう生きるか

          こちらの感想とは別の者の感想です。 公式からはパンフレット等以外にはストーリーについては表に出していないので、極力ネタバレのないように書いていきたいと思います。 社内で鑑賞したスタッフも増え、まぁ何となく観とかないとなぁという雰囲気に押されて鑑賞してきました。 事前に聞いていた情報として 「よくわからん」 「考察がはかどる」 「宮崎駿が好きな人は理解できる」 といったことを見聞きしていたので、最初から色々と考える心づもりの上での鑑賞でした。 で、うん、やっぱりよくわか

          君たちはどう生きるか

          ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE

          ツレと急遽どこかに出かけようとなり、なんとなく勢いで鑑賞したため、頭からっぽの予備知識なし状態(予告は番宣などでちらっと見た程度)での感想です。 (この作品なら予備知識なしでも大丈夫だろうという安心感……) カーチェイス、アクション、バトルに大爆発のエンタメ盛り沢山! 「これをトム・クルーズ本人がやってるのか……還暦だろ……」とかいう感想がまず頭をよぎるレベルで、常人なら無理って感じのとんでもないシーンだらけなのがミッション:インポッシブル。 とにかく走るし、飛ぶし、頭のネ

          ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE

          君たちはどう生きるか

          2023年7月23日@109シネマズ二子玉川 ネタバレしないように書きます。 率直な感想で言うと面白かったです。 世間で言うように、「気持ち悪い」とか「苦行」とかそんな印象はなかった。 ストーリーは、ドラマチックなファンタジーで面白かったが ストーリーをちゃんと理解するのには、あと2-3回見ないとダメかなと思った。 見終わった後自分なりの解釈をしてみるのも面白い。 何度も見て自分なりの考察を深めていきたいと思う映画だった。 ファンタジーに仕上がっていますが、宮崎駿監督

          君たちはどう生きるか

          怪物

          2023年6月24日@109シネマズ川崎 恥ずかしながら、初めて映画館で是枝作品を見ました。 「怪物だーれだ」というトレーラーのみ拝見して何の情報も入れずにいきました。 一言で言うと・・・ 是枝色全開の是枝作品でした。 見終わった後にいろいろ考えてしまう是枝作品 「怪物だーれだ?」 それは、視点次第で誰もが怪物になる可能性があるのだなと。 真実とは、それぞれの立場で描かれそれぞれの表現となり、 受け手次第で色を変える、危ういものです。 世の中怪物ばかりです。 私も誰か

          ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

          どうやらアバターの記録を超えるかもということだったので見に行った。 正直ミニオンやシングといったイルミネーションの映画は特に好きでも嫌いでもないのだが、アニメーションは素晴らしい出来だと感じた。 また任天堂の監修もかなり時間を費やしたのか、ファンサービスな要素(あの作品の敵がここに!だったり、もしかしてこのキャラはあの時の設定かな?)が非常にスムーズに的確なシーンで出てくるので、お祭りファンムービーとして全くストレスを感じなかった。 一つ思ったのは、前評判で評論家

          ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

          エスター ファーストキル

          15年くらい前に流行った『エスター』の続編ということで見に行った。 ただこれは人を選ぶだろうな笑と思った。 前作では若干ミステリーのようなテイストで静かに忍び寄り、真綿で首を絞めるように息の詰まる展開が魅力的なエスターというモンスターを楽しむ内容だったのに対して、今回は大胆に舵を切り換えた。 というのも今回は、前作のより前の時代を描いた『エスター』前日譚となっており、 彼女がどういう経緯を辿って、前作の家族に行き着いたかを描くのだが、 本作のエスターは前作に比べて

          エスター ファーストキル

          シン仮面ライダー

          仮面ライダーは正直平成版のものを、 思春期になるまで見ていた程度なので、 どうかなーと思いながら見に行った。 なるほど、これは結構難しい題材になってしまうなーと思った。 というのも仮面ライダーはもちろん今でも作り続けられており、現代的なテーマやイロモノに至るまで隅々まで作られてきた経緯があるので、 これを今までのゴジラやウルトラマンのように、長寿シリーズを再定義!かつ現代的+原典回帰のような路線は、仮面ライダーは使命として毎年チャレンジし続けており、 おまけにシン・シリー

          シン仮面ライダー

          ブルージャイアント

          原作が好きで見に行った 初映像化にあたって、原作から主人公の立志パートである仙台編が大胆にオミットされ、 夢を持って東京へに出てきた章から映像化するとあったので、 一体どうまとめるのかという点と、 肝であるオリジナル音楽を上原ひろみさんが担当されるというので、かなり期待していた。 感想としては まず上原ひろみさんの音楽がとても良かった! 本作は主人公と仲間2人でジャズのトリオ組むのだが、 その編成がテナーサックスとドラムとピアノとなっており、 ジャズのスタンダー

          ブルージャイアント

          エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

          アカデミー賞大本命の作品がついに公開ということで、速攻で映画館に駆け込んだ3月 DIY的な製作体制でCGなどを作り込んでいったらしいが、それでも邦画に比べるとかなりのクオリティを持っていた。 内容としてはぶっ飛び設定のマルチバースを主としながら、テーマ設定は『機能不全な家族の再生』というハリウッドの王道パターンになっており。 このおかげで無茶苦茶なマルチバースのぶっ飛びギャグで胸ぐらを掴まれて振り回されながらも、 終盤強引に泣かされてしまうという奇妙な感覚を味わった。

          エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス