エスター ファーストキル
15年くらい前に流行った『エスター』の続編ということで見に行った。
ただこれは人を選ぶだろうな笑と思った。
前作では若干ミステリーのようなテイストで静かに忍び寄り、真綿で首を絞めるように息の詰まる展開が魅力的なエスターというモンスターを楽しむ内容だったのに対して、今回は大胆に舵を切り換えた。
というのも今回は、前作のより前の時代を描いた『エスター』前日譚となっており、
彼女がどういう経緯を辿って、前作の家族に行き着いたかを描くのだが、
本作のエスターは前作に比べてその方法が洗練されておらず、
たびたび粗を出しては潜入した家族に本性がばれかけてしまうという進行になっており、
前作の気味の悪さは薄れ、ドジっ子エスターなるキャラクターが爆誕してしまった。
またエスターが小さな肉体を使って大人とバトルを繰り広げるシーンも増え、
ちょっとしたミゼットプロレスのような様相を呈しており、
個人的にはその思い切りの良さとエスターという魅力的なホラーモンスターを別の切り口で
再度ブランド化させようとする試みに好印象を覚えた。
( N.T )
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