原作が好きで見に行った
初映像化にあたって、原作から主人公の立志パートである仙台編が大胆にオミットされ、
夢を持って東京へに出てきた章から映像化するとあったので、
一体どうまとめるのかという点と、
肝であるオリジナル音楽を上原ひろみさんが担当されるというので、かなり期待していた。
感想としては
まず上原ひろみさんの音楽がとても良かった!
本作は主人公と仲間2人でジャズのトリオ組むのだが、
その編成がテナーサックスとドラムとピアノとなっており、
ジャズのスタンダードである、ピアノドラムベースという編成からは外れた、
現代では少しトリッキーな編成なので、このトリオの曲をどうするのかとハラハラしていたが、
そこはさすが上原ひろみさんで非常に楽しかった。
作中のピアノ担当である沢辺雪祈は時折左手のプレイが良いと言われることが原作にもたびたび描かれていたのだが、この特徴を活かし、ベーシストが行うウォーキングベースのようなフレーズをピアノで盛り込んでいたりなど、とても楽しかった。
作中ピアノ担当の沢辺雪祈にまつわる展開は、原作では読者の間で波紋を呼んでいたのだが、
映画用にあるアレンジを施しており、原作ファンとして胸のすく思いだった。
( N.T )