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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

<イントロダクション>
任天堂とイルミネーションが贈る、スーパーマリオブラザーズの世界を原作とした新たなアニメーション映画。

監督は『ティーン・タイタンズGO!トゥ・ザ・ムービー』のアーロン・ホーヴァスとマイケル・ジェレニック、脚本は『レゴ® ムービー2』『ミニオンズ フィーバー』のマシュー・フォーゲルが担当。
マリオ役のクリス・プラット、ピーチ姫役のアニャ・テイラー=ジョイ、ルイージ役のチャーリー・デイ、クッパ役のジャック・ブラック、キノピオ役のキーガン=マイケル・キー、ドンキーコング役のセス・ローゲン、クランキーコング役のフレッド・アーミセン、カメック役のケヴィン・マイケル・リチャードソン、そしてスパイク役のセバスティアン・マニスカルコが出演しています。

本作はイルミネーションの創業者であり最高経営責任者のクリス・メレダンドリと、任天堂の代表取締役フェローである宮本茂がプロデューサーを務めており、ユニバーサル・ピクチャーズと任天堂が共同出資し、ユニバーサル・ピクチャーズによって全世界公開されます。

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ユニバーサル・ピクチャーズ『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』公式サイト

どうやらアバターの記録を超えるかもということだったので見に行った。
 
正直ミニオンやシングといったイルミネーションの映画は特に好きでも嫌いでもないのだが、アニメーションは素晴らしい出来だと感じた。
 
また任天堂の監修もかなり時間を費やしたのか、ファンサービスな要素(あの作品の敵がここに!だったり、もしかしてこのキャラはあの時の設定かな?)が非常にスムーズに的確なシーンで出てくるので、お祭りファンムービーとして全くストレスを感じなかった。
 
一つ思ったのは、前評判で評論家の評判がすこぶる悪いと聞いていたのだが、それは少し見てわかったような気がした。
 
あまりにも古典的すぎるのだ。
脚本はいわゆる『ヒーローズ・ジャーニー』の形式をこれでもかと踏襲しており、そこから一つもはみ出していない。
 
物語映画は大抵『ヒーローズ・ジャーニー』を踏襲しながらも、常にテーマや社会世相に合わせて変化を加えることで、現代視聴者の感性を刺激するものだが、あまりにも手垢がついた「テーマ」だったために、ここを物語映画の骨子と考える人からは非常に評価の低いものになってしまったのは頷ける。
 
もちろんそんなのは要らないという意見はあるし、それも間違いではないのだが、ワクワクする期待させる点がファン要素だけではやはり物語映画としては弱いと言われても仕方ない。

( N.T )


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