![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/133227166/rectangle_large_type_2_367dffe48cfb4f7823518a7a06050a80.png?width=800)
うつになってしまった①【自分のこと#6】
30代前半にうつと診断され、現在50代。
40代入ったあたりから、一応無事に生きている高校教員です。
「自分のこと」を、たまにお話しさせていただきます。お時間あればお付き合いください。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/136522546/picture_pc_a05098479d5585e24d255c6e86f90e83.png?width=800)
前回は、私が非常勤講師をしていた私立中高で、30才になる頃、専任(企業でいう正社員)のオファーをいただき、実際に専任教員になったお話でした。
本当は、非常勤講師のように授業だけをする教員に憧れており、できれば予備校で「有名講師」になりたい、なんて考えていました。
しかし、なかなか予備校での採用に至らなかった時に、専任のオファー。
しかも、結婚をしていて、将来の金銭面に不安を覚えていた頃。
一般的には、専任になることができれば嬉しいはずなんですが、私は授業だけに没頭したかったので、複雑な気持ちでした。
私立の教員で専任になりたい方は、世の中たくさんいることはわかっています。批判を承知の上で、私はこう表現します。
授業だけする教員を「諦めました」。
(専任なりたい方、申し訳ありません)
専任教員の仕事は、授業だけではありません。
むしろ授業の何倍も、さまざまな仕事が待ち受けています。
いちばん大きな仕事は、担任業。
私はコレに、苦しめられました。
授業は数年間こなしてきましたし、それなりに自信があったので「担任もなんとかなるだろ〜」なんて、たかを括っていたのです。
ところが専任3年目の時、クラスの生徒たちと、もの凄く関係が悪くなりました。
どうにも立ち行かなくなり、教室に行くことができないと、思い込んでしまったのです。
その結果、年度の最後の時期、2月に急遽、休職させてもらうことになりました。
この時、職場の方の紹介で、ある心療内科に行くことなったのです。
そこで、生まれて初めて「うつ」と診断されました。
「やっぱりそうだったんだ」という言葉が頭をよぎります。
それは、大きな悲しみでした。
しかし一方で、妙な安心感も、あったのです。
自分は病人なんだと思うことで、安心できたからでしょうか。
今でも、よくわかりません。
この後の3月も休職しました。
3月末に当時の教頭から電話があり「戻れないか」と言われました。
私としては、とても戻れる状況ではなかったのですが、なぜか「ハイ」と答えてしまったのです。
これが、さらなる悪化をもたらします。
担任は外れたので、負担は少ないはずなのに、好きだった授業をするだけでも、息切れをしたり、立ってられないときもある。変な汗もかく。
職員室の自分の席では、うつ伏せになって寝てしまう。周りから見ても異常な姿だったことでしょう。
あと、私だけかもしれませんが、台風が近づいて低気圧になると、頭がぐるぐるして起きられない、なんて状況も生まれました。
とてもじゃないけど学校に行けない。
布団の中から欠勤連絡をして1週間休んだりしたこともあります。
もう生きていても無駄だと思いました。
つまり、死にたい。
クラスの生徒との関係が悪くなったくらいで、そこまで…、と思う方もいるかと思います。
そうなんです。「…悪くなったくらいで…」なんです。世の中には、お前よりもっと苦しんでいる教員なんていくらでもいるぞ、と聞こえてきそうです。
でも、その時は、本当に、
死にたくて死にたくて仕方なかったんです。
で、…今にして思うことなんですが、
クラスとの関係が悪くなったことは、あくまでもトリガー、つまり、きっかけであって、うつになった原因ではないのではないか。
授業だけをする先生という「自分の居場所」を自ら捨て去ったことが原因だと、私は、思っています。
「自分の居場所」って、なくすと死にたいとまで思わせてしまうのかもしれませんね。
でもその時はまだ、わからなかったのです。
さて、そんな私ですが。
このあと、ちょっとずつではありますが、回復していきます。
それは、出会ったカウンセラーの先生のおかげかもしれません。
でも、今日ご紹介した以外の様々な症状に悩まされました。
次回は、そんな症状の話をさせていただけたらと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
メンタル不調にまつわることは、それがきっかけか、原因か、自分だけではわからないこともあります。是非、ご相談ください。
↓↓↓
↓こちらのバナーをタップ↓
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/136522707/picture_pc_0bc1ce756b634e2d28b564c573a2544b.png?width=800)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?