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手料理から伺える家庭の味の多様性

家族以外の誰かに食事を作ってもらうと、色々と発見がある。

わたし自身は料理はたいして得意ではないし、食に対してそこまでこだわりなどがあるわけではない。
だから1週間カレーを食べることもできるし、毎週同じメニューを繰り返し作って食べる、なんてことはざらである。

そうしてきて、飽きることもないし、面倒だから味付けを変える事もない。
逆に自分の好きな味をずっと食べられるので、満足していたりしる。

けれど、人の家にあがったり、誰かが遊びに来てうちで食事を作ってくれる時、普段食べないメニューや味を出されるととても新鮮だった。

うちで料理してくれる場合は、よく横で眺めていることが多い。別に眺めていて楽しい事はないけれど、レパートリーを増やせるかもという期待があるからともいえる。
知らないメニューが制作されていく過程は、なんだか不思議で、その分とても美味しく感じる。

そうして食した時、普段口にしない味だったり、似たようなメニューを作るのに、異なる味付けのものを味わった時、こういう味付けもあるのかと新たな発見をした気分になる。
味付けについては、育ってきた家庭での味付けの仕方が大いに影響しているのではないのかなと感じる時が多々ある。
特に大学時代、ほとんどの学生が学内の寮に住んでおり、冬は鍋をお供に、宅飲みをよくしていた。
その時に鍋とは別に持ち寄る食べ物の味付けの多様性は、大学にいる留学生たちが作るその国特有の料理並みに様々だった。

食に対して興味はあまりないけれど、そういったことを感じるという事は、食べることが好きなのかなと最近思うようになってきた。

人の手料理程、発見に富み、異なる視野が開けるような感覚になるものはないのかもしれない。

おしまい

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