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辿り着いた原点 最終回

内なる声を素直に聴くことで、自分を深く理解する

 峠で一人喫茶を開いていると、あるイメージがフッと降りてきた。それは幼き日に見た、あるTVアニメのワンシーン。

 4〜5才の頃に偶然目にしたグランプリの鷹 、このアニメとの出逢いが、この世に生まれ堕ちるときに忘れてしまった、魂の記憶を呼び覚ますトリガーとなった。

とてつもない衝撃 偶然と言う名の必然

・・・ あ〜徐々に思い出してきた

 視聴できたのはたった数回、それでも目覚めるには必要にして十分

自分だけのマシンが欲しい  ‼️

 何処からともなく湧き上がる魂の叫びに、子供だった私は

このミニカーが自分だけのマシンなんだ‼️

 そう言って、次々とミニカーに飛びついていった。

あれから44年...

 現在はこのアルトが、自分だけのマシン‼️

 こうして、クルマに深く関わって生きていくというルーツに辿り着くことができた。それでは、これまでクルマとどう関わってきたのか?更に深掘りしてみる。

・100%レーサーとして ?
・100%メカニックやエンジニアとして ?
・それとも100を自分なりに分配して、1人でなんでもこなせるような関わり方 ?

クルマ好きなアナタはどんなタイプ ☝️

 私は、イジって走れる人をめざしてきたから、100を分配して70をプロのメカマンとして、残りの30をドライバーとして、なんでもやりたい人だから一人で何役もこなす。

 しかし、100を分配してしまったから、一つのことに100のエネルギーを注げる人には到底かなわない。

 それでいい

 誰かと競争するためにクルマを使うのではなく、マシンとドライバーとが対等な立場でお互いをリスペクトしあいながら、共に成長していく方が好みだ。

 STRAIN Racingを立ち上げたのも、リスペクトしあえる “ 自分だけのマシン‼️ “ を創造するためだったんだと、ようやく理解した。
 そして、今後も私と関わっていくアルトバンや、他のクルマを通して得た知識やノウハウを、必要としてくれる方々へ届けていく。

ソレがやりたかった。

 求めていたのは“戦いの世界”ではなく、“ 純粋にクルマの性能を追求していく世界 “
心奪われるのは、いつもレースカー。それを操縦するドライバーではない。速く走るためのデザイン、激しいエンジンサウンド、猛烈なスピード、何とも言えない本物感、それを創った人達....本当に、いつも感動させられる。

 ただそんな私でも、人生の中でたった1人だけレースカーよりもドライバーに心を奪われたことがあった。

 アイルトン・セナ この人だけは別格だった。キャメルカラーのロータス時代から逝ってしまうまでの間、自分にとってマシンを超えた唯一無二の存在。どんなに苦しい状況になっても立ち向かっていく人間味溢れる セナ の姿が今も脳裏に焼き付いている。これ程までにドライバーに魅了したのは、このとき一度きりだ。

 今は、何がしたくてこの世に生まれてきたのかを完全に理解した。もうこれで、過去を振り返る必要はない。自分のハートに正直に、前だけを見て進んでいける。

 楽しく走れるストリート仕様はもう終わりにしよう。正直、もう飽きた...

 ナンバー付きであることが前提にはなるが、アルトバンの限界にチャレンジしよう。ここからは楽しく走るパーツ選びから、速く走るためのパーツ選びへスイッチしていく。それと同時に本気のセッティングツールも導入していく。

 STRAIN Racingは クルマのセッティング屋 であり アドバイザー 今は、それがしっくりきている。

気持ちは更に加速する...

 『この記事を読んで頂いた方だけにお伝えします。Instagram @strain_racing の内容は、ここから変態度が増していきます。それが故に、内容を理解できない方が数多く出てくると思いますので、インスタではサラッと、ブログで深掘りしていくスタイルへ変更していくつもりです。
 えっ⁉︎ そこにこだわるの?と思うような投稿も増えていきますが、今後ともSTRAIN Racingをよろしくお願いします。』

 < 最後に、自分へのメッセージ >

 二度と峠から姿を消すな。自分が心から望むもののすべてがそこにはある。
自分だけのマシンとの対話を楽しむ時間、大好きな自然(山や川)を愛でる時間、小学生の頃に目指した画家(現在は筆の代わりにカメラを持つ)への道、心が望む純粋な一番を同時に叶えられる奇跡の場所。

それが峠

もう一度言う 二度と峠から姿を消すな......

< STRAIN Racing >

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