【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5 「今から数年後・・・」第11章  Part.3 (No.0224)



Part.2のつづき


(Link: Part.1 , Part.2)


「詐欺師というのは必ず数字を使います。
『数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う』というように詐欺師というのは数字、つまり情報、データを駆使して相手を論破し言いなりにさせ自分たちの主張を通させます。
そこに善人も負けじと正しいデータや情報を使って闘います。
これは確かに大切なことです。
これを否定なんてしませんし、してもいません。
しかしこのやり取りにはひとつ弱点があり、それは善と悪の判断がつかない人にはよく理解出来ないという問題です。
情報やデータ、数字は専門性が帯びますし理解にはそれなりに知識も知性も経験も必要です。
しかし、未だに何が正しいのかが分かっていない、悪人たちの嘘に人生や思考を絡めとられている人にとっては単に混乱しか与えないのです。
そうなりますと結局そのような人たちはどうなるか?長いものに巻かれるのです。有名で多数派だと思われるものに付いて行ってしまいます。
つまりはテレビが支持する人物や政党、人気ユーチューバーやCM、大企業に従うのです。
これをして『理解出来ない人が悪い。騙される者にも責任があるのだ』と言って切り捨てようとする気持ちも分からなくはありませんが、しかしそれはやはり不幸な話だと思います。先ほども言いましたが、人は嘘によって成長が止まるのです。つまり一見大人に見えても実際は赤ちゃん同然の人物も沢山いるのです。
『分からない奴は置いていく』というのは、悪人によって成長するチャンスを奪われた気の毒な人を見殺しにするようなものです。
彼らにだって真実を知る機会やきっかけは与えるべきだと思います。そしてそれを知ったとしても、受け入れて成長するにはやはり長い時間と苦労が必要なのです。教える側はその忍耐も要るのではないでしょうか。」


そう話すミドリミチの瞳は、遠くからでも分かるほど寂しさを滲ませていました。


「理解出来ないものはそれを恥と考え、それ故に人にも尋ねることが出来ず、またしても成長のチャンスを失うことになります。特にそれは年齢が重なるごとに起きやすくなります。そしてその恥を隠すために解ったフリをしてまたしても自分に嘘をつき、ますます何が正しいのか分からなくなりどんどんと迷子になっていくのです。

どうしてこのような混乱が生まれるかというと、それは情報、データには『色』が無いからなのです。悪人でも善人でも、どっちであっても同じものが使えてしまうのです。それは自動車などの物と同じなのです。

善でも悪でも免許さえあれば全く同じ車種を運転することが可能なのです。善人が家族の送り迎えに使おうとしようが、悪人が人を轢き殺すために使おうとしようが、それを事前に止めることは出来ません。何故なら使うときにはそんな気持ちの確認などされないし、それを確認は出来ません。
『運転』という意志と『免許』という資格さえあれば、心の中に何を抱えていようとも使えるのです。それは包丁でもチェーンソーでも斧でもクリケットバットでも同じです。それを使う人の気持は関係なく使用が許されます。つまり使用している物では使用者の気持ちや考えは判断出来ないのです。」


ミドリミチはホワイトボードに書いた『思い』という文字をグルリと大きな丸で囲みました。


「ですからこの『思い』が必要なのです。
これはその人の『色』です。これを出すことが必要なのです。
何故ならこの『色』こそが善か悪かを分ける指針だからです。」


そう言いながら手に持ったマジックで『思い』という文字をペシペシ叩いて主張しました。


「人が情報によってコントロールされることは今更言うまでもありません。人という肉体は、情報という存在によって動かされます。当り前ですね。

信号が赤から緑に変わったら歩き出すのは当然のことです。
目から入ってきた情報で人は肉体をどう動かすかを判断し実行します。
さきのウィルス騒動でもそうでした。

この真実を知った人たちは本当のマスクをし始めた歴史的事実もあります。

彼らは顔から汚い雑巾を外し捨て去り、その代わりにツバの長いキャップやサングラス、ノイズキャンセリングイヤホンやヘッドホンをつけ始めたのです。
つまり悪しき愚かなウィルス騒動はメディアウィルスと呼ばれたように、実際は目と耳からウィルスが侵入していたのです。情報というウィルスです。

マスクを強制するポスター
存在しないウィルスで人々を脅かす貼り紙
表皮常在菌を殺し皮膚を破壊する強力なアルコールの強制
人との距離を取るように命令するアナウンス
アルミニウムや水銀、そして胎児の細胞まで混入させたワクチンを連続して打つ事が、まるで義務であるかのように洗脳する強制摂取の報道・・・


これらは全て目と耳から侵入する毒物です。
この情報毒、つまり嘘偽りを防ぐことこそが大切だと気づいたものたちが、自分たちを守るために目と耳にマスクをし始めました。

そしてそのうちに大人たちはそれも不要になりました。
何故なら真実を知って賢く成長したからです。

つまり目と耳から侵入してくる悪しきウィルスは『真実の知性』という情報のマスクによって防がれ、肉体も知性も魂も守られるようになったからです。
しかし、これはあくまで消極的な防御に過ぎませんし基礎的なことです。
今の時代であってもこれらの悪しき情報ウィルスはあります。ですから今でもこのキャップやイヤホンを使った防御は有効です。
しかし私が伝えたいのは、皆さんに差し上げたいのは武器です。
強力な剣です。
これを全ての人に持ってもらい使えるようになってもらいたいのです。
私が差し上げたその剣を、生涯に渡って研いで磨き上げ、毎日振るって腕を上げ、そして悪を倒すことに使って欲しいのです。」


この、極めて具体的で力強いミドリミチの言葉に聴衆は思わず大きな拍手をして感動をアピールしました。
ミドリミチも平手を掲げて彼らの気持ちに受け答えをしました。
その僅かな雰囲気の緩みを見たスタッフは今一度隊員に許可を取って彼にアイスティーのお代わりを差し出しました。


「ありがとう。
『思い』に必要なもの。
それは自分自身の気持ち、考え、夢、希望、愛、未来、理想。
自分の、自分だけの、この思いがあって初めて実現出来るのです。

この気持ちを明確に整理して伝えること。それが『思い』です。

もしあなたが悪と闘うとき、あなたがあなたの『思い』を相手に告げた時、相手はどうするか? 
情報やデータを使った時の闘いでは、相手が情報を使えば当然自分たちも情報を使います。つまり同じ土俵、プロトコル、拳に拳、銃に銃といったように同じものを使うのです。

では、悪に対して『思い』で闘ったら相手は相手なりの『思い』を返して来るはずです。しかし、それが出来ません。
何故なら悪は本音を吐けないからです。

悪の本音は悪です。
つまりそれは口にしてしまったらその瞬間に悪が負けるのです。
だから悪は絶対に『思い』を告げられません。

相手は善の『思い』に対して『非科学的だ』とか『非論理的だ』とか言ってはぐらかします。そうやって絶対に自分の『思い』を表に出さずにすむように逃げまわります。

これが悪の姿です。
悪は悪の思いを持っていますが、それは悪以外には絶対に認められない汚れた考えです。だから隠すのです。光の下へは出せないのです。

彼らはその思いを隠しに隠しながら騙せる人間を使って代理をさせるのです。そうやって生きてきました。

だから嘘や詐欺や隠蔽や工作が得意なのです。アリジゴクが罠を掘るのがうまいのと同じです。賢いわけでも何でもありません。
彼らがコソコソ生きていく為にやってきたことですから上手くて当然なのです。これはこれで真実です。
ですから皆さんには皆さん一人一人の『思い』を探し見つけてもらい、それを書いたり話したり考えたりして『使える』ようになってもらいたいのです。」


ミドリミチは受け取ったアイスティーを一口飲んでから講演台に置き、ホワイトボードに書き始めました。



「重要部分:『私は・・・』」




Last Part につづく


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