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ありがた迷惑を見極める力①

皆さんは整骨院や整体院、
病院でのリハビリ等、受けたことはありますか?

学生の頃に街の整骨院で御世話になっていたり、
社会人になって肩コリに悩まされて通ったり、
テレビで観た○○矯正に憧れて行ったりと理由は様々。

私も理学療法士という身ですから、
同様の理由で病院に受診された患者様のリハビリ、
コンディショニングなどのケアを行っておりました。

はじめに

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整骨院、整体院、病院でのリハビリに行った際、
満足出来ましたか?来た時と帰る時に状態が同じだったり、
あるいは逆に悪くなっていた事は無いでしょうか?

仮に良くなっても家につく頃には、

「あれ?いつもと同じだな」

とか

翌日、目が冷めたら、

「あぁ。また悪くなってる」

などなど。

感じた事は無いですか?

無い方はこの先の内容はピンとこないかもしれません。
有る方はしっかり読んで、活かしていきましょう。

1.アナタのせいにするセラピスト

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何でもかんでも御客様(患者様)のせいにする人。
居ますよね。えぇ、居ます居ます。

例えばよく居るのが、

初回
お客様「肩コリがヒドくて、、」
セラピ「姿勢が悪いからですよ」

2回目以降
お客様「いまいち肩コリが取れなくて、、」
セラピ「姿勢が悪いから、真っ直ぐ!ね!」

みたいなセラピスト。

治療+対策案(運動指導等)が100%で、
対策をお客様が怠っているのであれば、
反論は出来ないですが。

まともに対策も教えてくれなかったり、
何か喋ったと思えば、
「アナタが悪い」みたいな言われ方は嫌ですよね。

技術の無さを人のせいにしちゃうのは論外です。

2.○○にはコレが効くんです!

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「肩コリにはココのツボを、、」
「骨盤の歪みにはココの筋肉を、、」

みたいなことを笑顔で訴えてくるセラピスト。
※その笑顔に騙されないで下さいね。

人は一人一人顔が違いますよね。
カラダも同様に一人一人違います。

たとえ同じ職業の人で、
同じ姿勢を同じ時間取ったとしても、
食事内容や他の生活背景が違うだけで変わります。

確かに巷では溢れるようにありますよ。
「これをやれば!○○解消!」と言う本やメディア。

あれはあくまでマニュアルみたいなものです。
そのマニュアルが当てはまる人も居ますが、
多くはそうでないパターンがほとんどです。

だからこそ、
セラピストは簡単に決めつけちゃいけない。

そんな単純な作業でアナタを見ようものなら、
学んだマニュアル本を教えてもらって、
旦那様や奥様、ご家族にしてもらったほうが良し。

恋愛と一緒です。
表面だけ見ないで!内面も見て!
まさしく、この気持ちです。

時間とお金を掛けて治療してもらう訳ですから、
じっくり細かく見て治療してもらいましょう。

3.すぐにストレッチやマッサージをする人

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(もみほぐし専門の治療院は別)

すぐにベッドに横になってもらい、
すぐにストレッチを始めたり筋肉を揉む人。

これは要注意です。

ストレッチやマッサージが悪いという訳ではなく、
すぐに」というところがポイントです。

通常であれば症状を聞いたり、
「ここ痛いですか??」
「こうすると痛いですか??」
「これではどうでしょう??」
などの評価という過程があります。

それも無しにいきなりストレッチを始めたり、
揉みほぐしタイムに突入するセラピストは注意。

外食で考えてみましょう。

食事に行った際にメニュー表から、
自分の食べたい物、好みを選びますよね。

上品なお店では店員さんが来て、
当店イチオシの食べ物や、
旬な食べ物を紹介してくれるお店もあるはずです。

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メニュー表から選ぶ過程や、
イチオシを紹介してくれる過程が治療の評価です。

勝手に、選んでもない食べ物が来て、
食べたのだからお金を払って下さい。
ではおかしな話しです。

的確に悪い場所を見つけ出し、
アナタにあった治療をするからセラピストなのです。

ありがた迷惑セラピストの誕生

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「このセラピストならば辞めておいた方が良い」
という例を3つの項目でご紹介しました。

ありがた迷惑セラピストと呼んでいます。

言い過ぎじゃないかと思う方もいらっしゃいますが、
皆様の時間とお金がその治療には掛かっています。

どうせ同じお金を払うならば上手な人が良いでしょう。
そして触り方・押し方が上手いだけでなく、
その過程が結果に結び付くセラピストが良いと思います。

なぜ、私がここまで言うのか、、

アナタが医療を育てる物語の主人公

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時代の流れとともに高齢化社会が進む一方で、
専門性の長けた人間が業界で生き残る時代になりました。

いまや整骨院や整体院は街に溢れるほど増え、
養成校も一昔前に比べて増えました。

セラピストの需要が増したと言うことです。

しかしながら人気職業であることに反して、
技術力が乏しいのが現状なのです。

専門職に就くこと、資格を取得することに満足し、
目の前の御客様(患者様)を置き去りにしています。

良い物は良い。
悪い物は悪い。

この判断する力を皆様に是非身につけて頂きたいです。

セラピスト人口が増加する今、
皆様がセラピストを選ぶ時代がやってきたのです。

そして、皆様の見抜く力が今後の医療を育てます。 

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