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ファミリーエンゲージメント(家族の関わり)を高める④"コミュニティの構築"

すべての子どものために、保護者、家族、子どもたち、先生、地域などコミュニティの間に真の信頼関係を築く「Family Engagement(ファミリーエンゲージメント)」というコンセプト。
デジタル・ラーニングストーリー「ストーリーパーク」との関連から考える、ガイド。

今回は、PART4(最終回)「コミュニティの構築」です!

※本記事は、本部ニュージーランドで作成された記事(英語)を参照しています。

※PART1・2・3はこちら↓



5. プラン(計画・振り返り)を共有

5.1 「プランニング(プラン表作成)」機能を使う

「プランニング(プラン表作成)」機能は、園・スクールの計画を支える多用途の機能です。

「プランニング」機能の紹介動画
(英語ですが、画像でも楽しめます)

”プラン作成”は共同作業であることが多いため、先生がプランを作成したら、それをチーム、個々の先生、または園・スクール全体と共有して、全員が貢献できるようにできます。

「プランニング」機能で作った"プラン"は、保護者とも共有できます。
保護者は"プラン"を編集できませんが、テキストや写真でコメントできます。
これにより、協力し合える共有スペースをつくることができます。
※家族はスマホアプリではなく、ウェブサイト経由でプランを確認する必要があります。

5.2 テンプレートを使う

「プランニング」機能は様々なテンプレートも用意しています。

その中の『All about me(自己紹介シート)』は、保護者と最初に共有するのに最適です。

『All about me(自己紹介)』入力例

家族は子どもに関する写真やコメントを追加でき、
先生は子どもと家族についての貴重な情報を得ることができます。

最初の面談を対面(Face-to-face)で実施するのは効果的です。家族にとって何が重要かを尋ね、一緒に計画を立てます。それらの情報を使ったことを知った親は、計画に参加する可能性が高くなります。」
– BestStart、LNI 地域プロフェッショナル サービス マネージャー、Michela Homer 氏

6. コミュニティの構築

「コミュニティ」機能を使って、教育機関で起こっていることのほか、コミュニティにとって興味深いできごと、お知らせなどを投稿できます。
コミュニティを構築するための機能ですので、単なるリマインダーとしてのみ使用しないように注意してください。
以下にいくつかのアイデアを紹介します。

6.1 新しい職員を紹介しよう

新しい先生・スタッフを紹介します。言葉だけでなく、写真や動画をアップロードすることも、ぜひ検討してください。

6.2 おうちでできるアイデアを共有しよう

家族が自宅でできるアイデアや活動を共有します。
アクティビティ、読み書き能力の向上、身体を使ったゲーム、レシピなどを共有します。家族にも、おうちでの様子を共有してもらえると素敵ですね!

Storypark(NZ)では、家族が子どもと手早く簡単にできる遊びのアイデア(特に休暇中に最適!)を専門とする"Teach Me"ビデオを用意しています!

↑このようなビデオが、YouTubeチャンネルからたくさん見ることができますし、
また、家族用スマホアプリ内、右下「アカウント」→「▶︎アイデア」からもご覧いただけます!

ストーリーパーク家庭用アプリ(ダウンロード無料)の画面

6.3 保護者にたずねてみよう

保護者向けに質問やアンケートを実施することで、親は教育機関に協力していると感じる機会を提供できます。

6.4 お知らせの発信

[重要なお知らせ]チェックボックスをオンにすると、通知をオフにしている場合でも、全ての家族管理者が通知を受信することになります。
非常に重要なお知らせや緊急性が高い場合や場合にのみ、このオプションを使用することをお勧めします。

7. 保護者とのメッセージ

「メッセージ」機能は、例えば、歯が生え始めている、トイレトレーニング中、または就学を予定する子どもたちのグループなど、一部の人にだけ関係し、その他の人には関係のないトピックについて、個人または小グループに対して使用します。

注)「メッセージ」機能は、すでに行われているコミュニケーションを補完するものです。対面でのコミュニケーションに代わるものではありません。

8. 家族を理解する

コメントがない=エンゲージメントが低いと捉えないでください。
保護者の中には、対面でのコミュニケーションを好む人もいるかもしれませんし、貢献したいが何を書けばよいのか分からないという人もいるかもしれません。保護者が望む方法で応答することをお勧めします。

例えば、以下のように。

  • 対面で話す機会をつくる

  • 保護者に送迎時にメモを書いてもらう

  • 印刷してポートフォリオに入れたり掲示することで会話のきっかけとする

  • 家族がコンピューター・スマートフォン、またはインターネット環境を持っていない場合のために、ストーリーパークにサインインしてアクセスできる環境を用意する

この記事を振り返るための質問

  • どのような方法で、園・スクール内のすべての家族に対して帰属感やパートナーシップを育んでいると思いますか?

  • 家族の子どもに関する知識、彼らの願い、文化的アイデンティティ、信念をどの程度尊重し、活用していますか?

↓ICTがファミリーエンゲージメントにどう貢献したか、オーストラリアのエピソードを日本語化した記事もぜひご覧ください。


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  • 認定こども園

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