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ファミリーエンゲージメント(家族の関わり)を高める①"新入生が入ったら"

”ファミリーエンゲージメント(Family Engagement)”とは?

日本語の直訳は「家族の参加/関わり」と思いますが、すべての子どものために、保護者、家族、子どもたち、先生、地域の人たちなどコミュニティの間に真の信頼関係を築くという意味が込められているでしょう。

ここでは、デジタル・ラーニングストーリー「ストーリーパーク」とファミリーエンゲージメントとの関連について、ガイドします。

※本記事は、本部ニュージーランドで作成された記事(英語)を参照しています。
https://help.storypark.com/en/articles/1630105-educators-strengthening-family-engagement

ファミリーエンゲージメントを高めるガイド一覧

  1. 新入生が入ったら

  2. 家族の参加度に応じたやりとり

  3. 魅力的な「ストーリー」の作成

  4. ファミリーエンゲージメントの他の方法

これらのガイドについて、いくつかに分けてご紹介します。

PART1は「新入生が入ったら」を取り上げます。



1.ファミリーエンゲージメントがなぜ重要なのか?

「ストーリーパークが、家族とセンター(教育機関)の間に、コミュニティと信頼を築き、それが結果的に子どもと親との間の関係を構築します。」
– ケリー・ルウェリン、パークサイド・プリスクール

ストーリーパークでは、家族との強い関係構築が、子どもたちに質の高い成果を生み出す鍵であると信じています。
ファミリーエンゲージメントはカリキュラムに組み込まれ、国が定める基準の中核的な原則となっています。

<オーストラリアの国家基準>
「家族との協力関係は、子どもたちにとって質の高い成果を達成するための基礎であり、積極的なコミュニケーション、協議、協力に基づく地域社会のパートナーシップも不可欠です。」

参照:国家品質基準エリア 6 (オーストラリア)

<ニュージーランドの国家基準>
「家族が子どもたちに抱いている願望を尊重し、認めるために、積極的な措置を講じるべきである。家族が子どもについて教育提供者とコミュニケーションを取り、子どもの学習の具体的な証拠を共有する定期的な機会(公式および非公式)が提供されるべきである。子供の学習に関する意思決定に関与すること。」

参照:ECE (ニュージーランド) のライセンス基準

1-1.ストーリーパーク上で家族との関わりについて、現状を確認する

  • 機能「レポート」内、「子どものアクティビティ」タグから、『家族の人数』や『コメント数』を見てみる

  • 機能「コミュニティ」にて保護者コメントの数を数えてみる

  • 機能「ストーリー」などで、家族に質問した回数を数えてみる

※写真は英語表記ですが、メニューは日本語対応です

1-2.上記で確認したことも使い、以下のような質問について考察する

  • あなた/あなたの教育機関は、質の高いエンゲージメントとは何だと考えていますか?

  • それは、あなたが考える質の高い取り組みと一致しますか?今、目指すべきことを書き出してみましょう。

  • 家族を巻き込もうとするときに直面する障壁は何ですか?

※さらに考察的な質問はニュージーランド教育省のHP(英語)でもご覧いただけます。


2.新入生が入ったらすること

家族でストーリーパークを魅力的な体験にするためにできることがいくつかあります。

2-1.ウェルカム投稿を作成する

家族を招待する前、または招待した直後に「ストーリー」(ラーニングストーリー)を作成して、家族がログインしたときに何かが表示されるようにします。
それが単なる「ストーリーパークへようこそ!」というメッセージや子どもの写真であっても構いません。

2-2.子どものコミュニティを構築する

※写真は英語表記ですが、メニューは日本語対応です

親に、子どもにとって大切な人、つまりもう一方の親や祖父母などを招待するよう勧めます。

「子どものプロフィールにできるだけ多くの家族メンバーを追加するよう家族に勧めてください。ストーリーパークは、多くの人が洞察を追加すると非常にうまく機能します。」
– キャス・クーパー、ECE 講師

2-3.ストーリーに応じることのメリットを家族に説明する

家族に以下のような方法を伝えることで、ファミリーエンゲージメントにより貢献します。

  • ストーリーにコメントする

  • 家族が子どもの興味関心やおうちでの起こったことを投稿して、他の家族や先生に子どもについての最新情報を提供する

  • 先生と直接的かつ非公開でやりとりする(機能「チャイルドノート」)

  • 子どもに関わる専門家(言語聴覚士、補助教員、その他)を子どもの家族として招待する


※後日追記:続き(PART2・3・4)はこちら

↓ICTがファミリーエンゲージメントにどう貢献したか、オーストラリアのエピソードを日本語化した記事もぜひご覧ください。


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