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ファミリーエンゲージメント(家族の関わり)を高める②"家族の参加度に応じて"

すべての子どものために、保護者、家族、子どもたち、先生、地域などコミュニティの間に真の信頼関係を築く「Family Engagement(ファミリーエンゲージメント)」というコンセプト。
デジタル・ラーニングストーリー「ストーリーパーク」との関連から考える、ガイド。

PART2は「家族の参加度に応じたやりとり」についてです。

※本記事は、本部ニュージーランドで作成された記事(英語)を参照しています。

※PART1はこちら↓


3.コミュニティの現状を知る

私たちは、子どもを育てるにはコミュニティが必要で、そのため、すべての子どもに、ストーリーパーク上にも親密なコミュニティが存在する必要があると考えています。
つまり、両親、祖父母、親戚、家族の親しい友人など、場合によっては 4 人以上いるでしょう。

3.1ストーリーパークに参加する家族を確認する

  • 機能「レポート」ページにて、「子どものアクティビティ」メニューを選択すると、子どもごとに登録されている家族の人数を確認できます。

  • 各子どものプロフィールページから「家族」タブを選択すると、招待された人と、管理者権限を持っている家族を確認できます。

※写真は英語表記ですが、メニューは日本語対応です

3.2 家族の参加度を確認する

機能「レポート」の「子どものアクティビティ」メニューでは、ストーリーの閲覧数や、家族や先生によるコメントの程度を比較できます。

※写真は英語表記ですが、メニューは日本語対応です

私たちが発見したのは、
家族がストーリーパークを使い始めた頃に、時間をかけて家族のコメントに返信すると、彼らはコメントを続けてくれるということです。
返信するということは、あなたがコメントを読んでいるということ、そして家族のコメントに感謝していることを示すことができます

このことはFacebookの投稿に当てはめてイメージしてみてください。何かを投稿しても誰もそれを見たりコメントしたりしなかったら、あなたは、どう感じますか?

3.2.1 家族の参加度【エンゲージメントレベルが低い場合】

「この話を共有してくれてありがとう。ベスが絵を描いている写真はとてもかわいいです。」

エンゲージメントのレベルがまだ高くない家族のコメント例

家族がストーリーパークに慣れてくると、多くの場合、肯定的なコメント(通常は感謝の言葉を述べること)から始まります。
さらなるコメントを後押しするには、各コメントに返信して、コメントへの感謝を示すとよいでしょう。次にラーニングストーリーを書く時に、彼らのコメントを参考にすることもできます。

家族がコメントしないとしても、家族が投稿したものを大切にしていないという意味ではありません。リアクションするには時間がかかるかもしれないからです。

3.2.2 家族の参加度【信頼と共有のレベルへの移行】

「私たちは家庭でも同様のことが起こっているのを目にしています。彼女は特にホットウィールの車が大好きです。」

子どもについて共有してくれる家族のコメント例

信頼と共有のレベルへの移行を促進するには、家族に、ストーリーまたはコメント内で自由形式の質問をしてみてください。
例えば、次のような。

「家でこれを見ましたか?」
「この関心は何かきっかけがありますか?」

家族のコメントを参照して、共有してくれたことに感​​謝し、以後のラーニングストーリーで、取り上げてみることをお勧めします。

3.2.3 家族の参加度【学びに積極的に参加する】

「あなたの物語と同じように、私たちは食事の時間、遊びの時間、お話の時間に『もっと』を求めてモデル化してきました。
昨夜、父親が就寝前のお話を読み終えたとき、彼女ははっきりと『もっと』と言った。私たちは二人ともとても興奮して、さらに2つのお話を読みました。ここからどうなるのでしょうか?」

学びに積極的に参加してくれている家族のコメント例

ファミリーエンゲージメントの最終的な目標は、子どもたちの学びのプロセスをサポートするために協力し合うことです。
先生や家族からのコメントやフィードバックは、さらなる学びへのパイプとなります。

家庭での学びや興味を促進または広げるために、先生ができるサポートは、家族に、その方法やアイデアを共有することです。

逆に、家族が行うアイデアや戦略を聞いて、それを基にして先生が学びをサポートすることも大切です。
家族に意見を求めることは、子どものことを一番理解ひているのは家族であり、先生だけが専門家ではないということを示します。

公開したストーリーに対して、先生用アプリの音声録音オプションを使用してコメントを録音できます。
音声コメントは、声のトーンと感情を伝えることができるので、非常に豊かなツールです。
すばやく簡単に使用でき、入力が難しいときにも便利です。

誰としてコメントするのか選択できる

このアプリでは、子どもによるコメントも可能なので、子ども自身もラーニングストーリーに参加できます。


この記事を振り返るための質問

家族から受け取ったコメントを見て、以下のどれに当てはまりそうですか?
①エンゲージメントレベルが低いか?
② エンゲージメントが信頼レベルまで達しているか?
③ 家族が子どもの学びに積極的に参加しているか?

また、エンゲージメントレベルを強化するために、どのような目標を設定しますか?

今回はここまで!
次回は、ファミリーエンゲージメントをより高めるための「4.魅力的なラーニングストーリーの作成」について取り上げます。


※後日追記:続き(PART3・4)はこちら

↓ICTがファミリーエンゲージメントにどう貢献したか、オーストラリアのエピソードを日本語化した記事もぜひご覧ください。



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