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詩 〈詩 人 壱 〉


何が不満なのか
書きすぎて

円環の亜細亜に
欧風の伸展が

鮮やかな毒色に
滲んでいる

石に漱ぐ
と書いた

棗形の
骨壷

その
薄暗い奈落から

国の扉に手をかけた
髑髏の人

あの日
背後で音もなく

迸るもの

やがて
滴るものを

目で追い

落ちる首に

影色に
軋むこの体を

なお

この世紀も
いまだ

受けとめかねている


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