知識は脳に記録され経験は全身の細胞に記憶が残る

自分の体験からいうと、経験することが本当に大事だとつくづく思います。
「百聞は一見にしかず」という諺もありますが、あの店のラーメンは美味しいと10人に聞かされても、「美味しいらしいね」としか言えませんが、実際に食べたのなら自信持って「美味しい」と言えます。
いくら調べたり考えたりしても、やってみなければわからないことってたくさんあって、これは疑う余地はないでしょう。

20歳の頃にバイト先で知り合った業者さんと仲良くなり、将来は音楽の世界で仕事をしたいと思っていると伝えたところ、とにかく末端でもいいからその業界に入ることだとアドバイスを受け、たまたま知っている人がいるからと紹介してもらったのが、ダニー飯田とパラダイスキングのバンマスである、ダニー飯田さんでした。

年齢的に知ってる人は少ないと思いますが、パラダイスキングは、水原弘さん、石川進さん、坂本九さん、九重佑三子さんなどなど、数多くの歌手を排出し、昭和に中期に大活躍したグループです。
そして僕はこのグループのボーヤ(バンドボーイ)として、働くことになり、音楽人生がスタートしました。

その後、メンバーの脱退により、僕自身もメンバーとして参加することになり、通算で千回以上のステージ経験を積むことになります。
テレビ出演やディナーショーもあれば、ビアガーデンや深夜の箱バンド(飲食店などの専属バンド)、そしてキャバレー、クラブ、地方のドサ回りなど、様々なステージを経験できたことは、一生の財産となりました。

写真は右から僕、その隣が九重佑三子さん、昨年亡くなった佐野修さん、梅谷佳代さん。
しかし若いな〜(笑)


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音楽に限らず、自分の足で行ってみるとか、食べてみるとか、なんでもやってみることが大事ですね。
他人の体験談は参考にはなるけれども、それはあくまでもその人の感じ方であって、自分がどう感じるのかはわからない。

勉強や下調べも大事だけれど、頭でっかちになってしまうこともあるので、やりたいことがあるならまずはやってみる。
なんか違うなと思ったらやめればいい。
三日坊主でいいじゃないですか。違ったんだから。
やってみた結果、自分が感じた感覚を優先するってことですからね。

人から聞いたり調べたりしたことは、脳に記録されます。
経験したことって全身の細胞に記憶が残ります。
この違いは本当に大きくて、自分の感覚こそ大事になるこれからの時代には、知識が豊富なことも大事ですが、より経験を積んでいるということが役に立つでしょう。
誰かから「よく考えた方がいいよ」と言われたとしても、「やってみたらいいんじゃん」という自分の声を優先したらいいと思いますね。




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