仕事の概念が根底から変わる

今までは生活のため、家族を養うために収入を得ることが仕事だというのが一般的な考えでした。
やりたいことをやるよりは収入を得ることが優先で、収入を得ることができないのはみっともないことで、働かざるもの食うべからずという言葉まで生まれました。

ある時間拘束されて働くのが仕事、好きなことは趣味としてやるというように、大きく分けるとそんなふうに分離されていましたが、仕事の概念が再定義されはじめていて、これは今後も加速するでしょう。

ここのところキーワードとして「好きなことを仕事にする」というのをよく聞くようになりましたが、「生活するために働くことが仕事」だったのが、「キャリアとして一生続けていくこと」や「好きなことややりたいこと」や「世の中に貢献するために働くこと」など、人によって仕事に対する意味合いが違ってきています。

僕自身は一度も就職試験を受けたことがないし、好きなこととかやりたいことしかやってこなかったのですが、父親はごく一般的なサラリーマンだったので、父親を見ていて世間の考え方や捉え方を知ることができました。
よく「お前は仕事といっても遊んでいるようにしか見えない」と言われたのですが、それってある意味理想じゃないですか。
父親にとっては、「仕事=辛いもの、大変なこと」という考え方だったのだろうなと理解してましたけどね。

で、父親は定年退職してからやることがなくなっちゃったんですよ。
仕事一筋で生きてきたから。
好きなことはあったはずなのですが、それを追求して喜びや達成感を味わうということを経験してこなかったので、仕事がなくなった時に、テーマがなくなるというか、何をやって過ごしたらいいかわからないんですよね。

これから先こういう人が増えそうな気がするし、仕事一筋で来た人は、AIに仕事がすり替えられたり、会社が倒産したりリストラされたりした時に、また次の食べるための仕事探しが始まって、どんどん厳しい環境になる可能性が高いです。それはこの一年の変化を見ていれば想像がつきますよね。

キャリアとしてずっと歌をやりたい人は、もしまだ歌で十分稼げていないとしても、足りない分をアルバイトで補うとか、他にも収入を得るための複業を持っていればいいわけだし、好きなことで収入を得たい人はその技を磨き、ネットなどでそのサービスを提供すればいいわけです。

そのスタイルは「生活のために働く」こととは無縁で、AIがどれだけ進化しても、自分にしかできないことの代わりが務まるわけじゃないんです。
「生活のために働く」ことから「自分を表現することで収入を得る」ことへ完全にシフトしていくので、自分のことをより深く知ることが必須です。

どんなことが好きで何をやりたかったのかが明確に見えていないと、「生活のための仕事」を失った時に、都会の真ん中に放り出されたようなことになって、文字通り路頭に迷います。

やりたくないことで多額の報酬を得ても、心は満たされないばかりか、自分にとっての喜びや幸せがわからなくなってしまいます。
そして時間が経てば経つほど、自分を騙していることが辛くなります。
自分と向き合い、自分を知るための時間が必要だと言っているのは、そのための時間が本当に大事だからです。

物質的に豊かになるより、精神的に豊かになることを選択することです。
もう完全に宇宙レベルでそちらにシフトしてますから、流れに乗ることで宇宙のサポートが得られます。
そすすれば、よきインスピレーションを受け取れ、タイミングが合ってきてラッキーなことが増えるでしょう。

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