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STAY TUNED!! 99.9MHz COLUMN SERIES Vol.1「日なたぼっこが俺の趣味」

山本です。3月末に体調を崩しました。発熱と腹痛と全身の倦怠感と筋肉痛、あと嗅覚の異常。熱はすぐに下がり、病院でCTを撮ってもらったところ肺炎の兆候はないとのことでしたが、時期が時期だけに大事を取ってしばらく自宅待機することになりました。

たいした既往歴がなく咳も出ず発熱も続かなかったため検査は受けられず(仮に陽性でも軽症だし、家で寝てるしかない)、仕方ないとはいえ自分の身体がどうなっているのかわからない状況はかなり不安でした。「ほんまに治るんか?」「誰かにうつしてたらどうしよう」「職場に復帰できるのか?…そもそも会社大丈夫か?」…同じ考えがぐるぐると。

そんなこんなで、いやおうなしに私のStay Home生活がはじまったわけです。

食事・風呂・トイレ以外は基本的に自室にこもりっぱなし。最初の2,3日は寝込んでいて、その後は少しマシになったりまた怠くなったりの繰り返しでした。外出できず、集中して映画を見れるほどの元気はなく、嗅覚の問題で食事もあまり楽しめず、コーヒーの香りもわからず、勿論酒も飲めず…そんな日々の中で、庭でヘリノックスに座ってぼーっとすることが唯一の楽しみでした。

そんな時によく聴いた曲を集めたプレイリストを作りました。00年代~10年代の楽曲を中心に、リラックスした雰囲気の曲を選びました。

以下、簡単に解説したいと思います。


- PLAYLIST -


Americana(2017) - Ray Davies
「牛の放牧とかやってる景色のいいとこに家を建てて暮らしたいなぁ」
アルバム『Americana』のオープニング曲。『Americana』と続編の『Our Country: Americana Act II』は、70年代後半~80年代のKinksのUSツアーの経験や、Kinks解散後の米国での生活を振り返ったRayの自伝的作品。いずれにもJayhawksのメンバーがレコーディングに参加。

Summer Noon (2014) - Tweedy
WilcoのJeff Tweedyと息子のSpencerによるユニット、Tweedyのアルバム"Sukierae"より。この曲は、リチャード・リンクレイター監督の映画『6才のボクが、大人になるまで(Boyhood)』のサントラに収録されてるんですが、このプレイリストの次の曲も同じサントラに入ってます。あんまり意識してなかったんですが…。

I'll Be Around (2013) - Yo La Tengo
この曲のMVにはSuperchunkのMac McCaughanが出演していて、森の中でギターを弾いて歌っています。この曲が収録されたアルバム『Fade』のプロデューサーはTortoiseのJohn McEntireですが、そのお返しに?数年後、Tortoiseのアルバム『The Catastrophist』にGeorgiaがヴォーカリストとして参加しています。

Let Me Get There (feat. Kurt Vile) (2016)Hope Sandoval & the Warm Inventions
Hope Sandoval(Opal,Mazzy Star)とColm O Ciosoig(My Bloody Valentine)によるユニットのアルバム『Until the Hunter』に収録された楽曲。Kurt Vileがゲスト・ヴォーカルで参加しています。

Gone Tomorrow (2012) - Lambchop
11枚目のアルバム『Mr.M』より。彼らはAlt-Countryと言われることが多いと思いますが、特に近年の作品はCountry-Soulと言った方がしっくりくるような気がします。

Isn't It So(2016) - Emitt Rhodes
Roger Joseph Manning Jr.,Jason Falkner(Jellyfish),Nels Cline(Wilco),Aimee Mann,Jon Brion,Richard Thompson,Susanna Hoffs(Bangles),Bleuなど豪華メンバーが参加したことでも話題になった、Emitt Rhodesのカムバック作『Rainbow Ends』より。「Isn't It So」は1980年にレコーディングされ、1995年のベスト盤『Listen, Listen』に収録された曲の再録バージョン。聴き比べてみてください。

Home Sweet Home (2011) - Emmylou Harris 
アルバム『Hard Bargain』より。26枚目のスタジオアルバムで、ビルボードカントリーチャート3位、総合でも18位にランクインするなどかなり売れたようです。タイトル曲はRon Sexsmithのカバー。

It Won't Last For Long (2017) - Ron Sexsmith
アルバム『The Last Rider』より。多分この曲で歌われている“長くは続かない”ことは、失恋とか人生の苦しみのことだと思いますが、今の状況にも合うかも…というのはこじつけでしょうか。ちなみにRon Sexsmithは最新作『Hermitage』を先日リリースしたばかり。皆さん是非聴いてみてください。

Do You Love The Sun (2013) - Scud Mountain Boys
Pernice BrothersのJoe Perniceが組んでいたバンド、Scud Mountain Boys。再結成後にリリースされたアルバム『Do You Love The Sun』より。Joe Perniceの甘いヴォーカルを堪能できるオープニング&タイトルトラック。

Plant White Roses (2012) - Kelly Hogan
Neko Caseのバックバンドなどで知られるシンガー、Kelly Hoganのソロ作『I Like to Keep Myself in Pain』より。アルバムのレコーディングにはBooker T. Jones、James Gadson (Bill Withers, Beck)、Gabe Roth (The Dap-Kings)、Scott Ligon (NRBQ)という豪華メンバーが参加。この曲はMagnetic Fieldsが98年のMerge Recordsのコンピに提供した楽曲のカバー。アコースティックなアレンジでしっとり歌い上げています。

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トータル23日間家にこもった後、なんとか社会復帰しました。今はもうすっかり元気です。

最近は庭でのチルアウトの習慣から発展して庭の整地を始め、更に植物まで育てはじめました。僕はどこに向かってるんでしょうか…。

by 山本徹


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