見出し画像

子育て期に思うこと

きのうは久しぶりの日曜日休みで、
子供たちをボールプールへ連れて行く。
(図書館は土日もやってるから、週末も仕事のことが多い。その分、平日に休みをもらっているけれど)

いつも週末の休みは公園くらいしか行かなくて、ボールプールは久しぶりだった。
下の子は何日も前から楽しみにしていて、
手書きの「持ち物リスト」を書いて壁に貼ってたくらいだった。
(ただ近所の商業施設のボールプールに行くだけなのに…)
持ち物リストは、
ぼうし
ぬいぐるみ→あんぱんまん
かばん→どきんちゃん 
ハンカチ→さくらんぼ    
だったかな。

本当にその通りに用意して持っていっていた。
いつのまにか、
平仮名もだいぶ上手に書けるようになった。
もう来年小学生なんて信じられない。
1才のときから彼女は保育園に通っていて、
今年でもう5年め。
ランドセルを買ったり、就学前健診のお知らせが来たりしてるのに、まだあまり実感が湧かない。

ボールプールの遊び場は広くて、多くは5才前後の子供たち。なかには赤ちゃんの姿も。
あまりに可愛くて、(不審に思われない程度に)じっと見つめてしまう。
赤ちゃんは大人の視線を全然拒まない。
見つめると、無邪気に見つめ返してくれる。
こんなに小さかったなんて。
その事実にもビックリする。
でも、子供が赤ちゃんのときは色んなことが精一杯で、愛でる余裕がなかったりする。
下の子もあっという間に大きくなってしまった。上の子はもうすぐ中学生で、その事実もなかなか衝撃的だ。
いつも思うことだけど、時の流れが速すぎる。

今度退職される司書さんのお腹には赤ちゃんがいて、買わなきゃと思ってた贈り物も、今日やっと買いに行けた。
今までも何度か、出産を控えた友達にベビー用品を買ったなぁと思いだす。
ベビー用品って、
見ているだけで幸福な気持ちになる。
赤ちゃんの服なんて、本当に可愛いし。
色々迷ったけれど、くまさんのスタイにした。
(前にスタイって言葉が出てこなくて、よだれかけって思わず言ってしまった。そうそう、あれはスタイっていうんだよ)

子供たちが赤ちゃんのとき、木綿のガーゼもたくさん使ったなぁ。
抱っこ紐もベビーカーもスタイも。
使わなくなっていくと、それにまつわる言葉も頭から消えてしまう。
(スタイなんて、まさにそう)

全然眠れない日もあったし、眠れなかったのに次の日も仕事で大変だったりとか、色んなことがあった赤ちゃん期。
そして幼児期も終わりを迎えて、上の子は思春期に突入してるこの頃。

赤ん坊がやってくるというのは、心の準備とか追いつかないままにすべてに巻きこまれてゆくことでもあるけれど、でも、これまでの自分とは確実に変化した自分があらわれる。
知らなかった感情や、景色や、感覚に毎日遭遇する。これはやっぱり、人生においては「よいこと」だと思いたい、自分がいます。

『深く、しっかり息をして』より



そのときにしか見えない景色があって、
その地点を通り越してようやく思いだす。


川上未映子さんの『きみは赤ちゃん』を、急に読みかえしたくなった。



この記事が参加している募集

今こんな気分

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?