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小さな光がまたたくように

今日はきのうより気温が下がったけれど、体感的にはとても暑い。
午前中は子供たちを歯医者へ連れていく。
(定期検診)

長男は虫歯ゼロ。
長女は治療済みだけど、経過観察でよさそうだった。次の予約は3ヶ月後。
通っている歯医者さんにはキッズスペースがあって、小さな児童館のよう。
(常駐の保育士さんもいる)
長女は喜んで塗り絵をやらせてもらう。
七夕の飾りつけも。
(そっか、明日は七夕なんだっけ)
終わったあとは、ガチャガチャまでやらせてもらえるおまけ付き。小学2年生まで。
長女はスヌーピーの小さなスタンプをもらっていた。

帰り、ショッピングモールに行こうか迷ってコンビニに直行する。
(今日のお昼はコンビニと決めていた)

めいめい好きなものを買って、早めにお昼にしようとしたら、長女が選んだおにぎりが「辛子明太子」だと気づく。
本人は鮭を買ったつもりだったらしい…
わたしも確認する余裕なんてなかった。
(ふたりとも、次々に色々入れるんだもの)
鮭じゃないと知って大泣きする長女。

「鮭おにぎりならフレークの残りがあるから家でもつくれるよ」
そう言ったけど、だめらしい。
長男は我慢しきれず、買ったおにぎりをさっそく食べている……仕方ない。買いに行くかと、同じコンビニへ。
鮭おにぎりのパッケージは、明太子とそっくりだった。でも、次からは気をつけようね。
午前中がバタバタと過ぎていく。


午後は長男の友達がふたりやってくる。

途中、長女がお茶をぶちまけるなどアクシデントはあったものの……
その合間に読書の時間もとれた。

今日読んだのは、この一冊。



4人の登場人物がいて、みんな大学の同期。
同じ合気道部。
その設定を知った時点で、親近感がわく。
わたしも合気道部だったから。
大学生のとき、も一緒。

生まれて間もない子供を亡くしたり、休職中だったり、離婚されそうだったり、乳癌だったり……
みんな過酷な状況で、でも、そういうことも当たり前にありそうだった。
自分の世界にないものは、いとも簡単に見えなくなるから。

最後の短編では、同期のひとりが亡くなってしまう。そうなるかな…という展開だったけど、実際に読むと「うう」と思った。
わたしの同期も、この冬に突然亡くなってしまったから。


次は新年会で会おうね。
そういうタイミングだった。


夜の海は吸い込まれそうなほど暗い。しかしその日は星がよく見えた。豊かにふくらんだ月も。星から放たれた光が地球に届くには時間がかかる。自分たちが見ているのは過去に発された光であり、目に映る星がすべて、この瞬間に存在しているとは限らないのだ。友人はいる。消えてもまだ、光を届けてくれている。そこにある星も、ない星も、光っているという意味では変わらない。
--俺はそんな、ふたしかな銀河で生きることにしました。なので、そちらに飽きたら、また飲み会に遊びに来てください。

『ぼくの銀河』


これは、もう少し読み返すだろうな。

かなしみを少し希釈して、自分のなかにも光があるって、そう思わせてくれるような。
そんな素敵な本だった。




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