連休、読んだ本のこと
行楽にふさわしい晴天が続く連休。
図書館では連休でも勉強してる子がたくさんいて、閉館ギリギリまで机に向かってる。
学び直しが取り沙汰されたりするけど、
何かを学ぶって大人になるとなかなかできなくて、その風景がまぶしく見える。
この頃、
お便りのために色んな新刊を読んでいて、
とても面白かったのはこの本。
明治、大正、昭和の前期と後期、
そして平成、令和にかけてブームになったお菓子が余すところなく紹介されている。
(まさにお菓子と日本の文化史!)
特に昭和期に作られた駄菓子は、
今でも愛されるものがたくさんあった。
開発されたエピソードをひとつずつ見ていくのも楽しい。
このお菓子、こんな前からあったんだ! って発見もたくさん。
一見失敗作に思えるものが思わぬブームになったりもして、その変遷をたどるのも面白い。
そしてありとあらゆるブームがある。
少し前に流行ったタピオカは、
第4次ブームだそうだ。
(そうそう、その前にも流行った時期があったよね……と思ったらそれは2008年で、10年後に再ブームがきたみたい。タピるとかタピ活なんて言葉も出たりとか)
最近のお菓子はフォトジェニックだ。
ロールアイスとか、スムージーボンボンとか。
(食べたことないけど、見た目が可愛い)
フルーツサンドも流行ったみたい。
カット面が可愛いから、断面萌えとか萌え断、なんて言葉も生まれたとか……
あとはマリトッツォとか。
そうそう、一時期コンビニでも目にした。
起源は古代ローマまで遡るらしい。
(そんなに前なの! ってのけぞりそうになる)
かつては中に指輪を忍ばせて、
女性にプロポーズするときに使ったそう。
そんなエピソードも素敵。
素敵だけど……間違って飲み込んでしまいそう……
そして、マリトッツォという名前は、
「マリート(夫)」を意味する俗称だそうだ。
(指輪を贈られた女性が男性をそう呼んだからなんだね)
そんな由来が分かるのも、
なるほど〜という感じだった。
そしてマリトッツォもインパクトがあって、
フォトジェニックだよね、とも。
私がよく買うのはカヌレ。
(ローソンに売ってる濃密カヌレが好き。チョコレートのも売ってたけど、これが一番好きだな、と思う)
カヌレはフランスの修道院が発祥で、
1996年にお目見えしたそうだ。
それから2022年にまた取り沙汰されたらしい。
お菓子には、生菓子や焼き菓子を中心とした「パティスリー」と、糖菓の「コンフィズリーー」と氷菓の「グラスリー」があるらしい。
(そんな分類も知らなかった)
お菓子の変遷や開発の努力に思いを馳せながら、色んなお菓子を味わいたくなる一冊だ。
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