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期待し過ぎた「シン・ウルトラマン」

こんにちは、雲州はとむです。日曜日の仕事終わりに、浦和PARCO内のユナイテッド・シネマにて「シン・ウルトラマン」を観て来ました。

公開四日目を経過した辺りから「ネタバレ解禁」が緩んできたのか、SNSで「ふせったー」など利用したレビューも多く見受けられるように。私は普段、アニメやドラマのネタバレは全く問題無いタイプで、むしろ子供の頃からアニメ誌をガンガン買いまくり、率先して読む人間でした。

でも今回だけは、お楽しみを持ちたくて回避していたんです。ユナイテッド・シネマのメルマガで¥500オフクーポンも送付されてきたので、ようやく鑑賞!



………「帰りに、何食べて帰ろうかな〜」と、考え始めるのはいつもの事なんですけど、「エンディングの前に退席したら顰蹙かな……」とか、どんどん怠くなってきてしまって。




「あ、この映画は、私にはダメだ……」



とグルグルし出したのが、30分観続けた頃ですかね。

一番最初に「この映画、私はハズれた」と理解したのは、長澤まさみ演じるヒロインが「これからバディ!よろしく!」と言い出したカットだったと思います。

班長が、神永さんを単独で子供救出に向かわせたのも全くリアルさが無かったけど、あのチームに「絆」を最後まで見出せなかった。「シン・ゴジラ」と比較すると、余りにもチームの描写が雑で誰も好きになれないんです。

Twitterでも多くの人が、ウルトラマン&神永=斎藤工に、彼女が「バディ」としつこく言い出したけど全然バディ感が無い、という批評は多かったようです。それをフォローしてなんとか理解させたい意図のツイートも見かけました。




こんな感じで、「理解してもらえてないけど、あのシーンはこうでこうだから、こういう結論になるんだよ!」という説明がついてしまう作品は、大体私の中ではマイヒットしないんですね。直感で「面白い!」「楽しい!これはBlu-rayを買うしかない!」と思えた庵野特撮は、「シン・ゴジラ」のみだったようです。

あの、大きくなった長澤まさみを見たら「これ、笑っていいシーンなのか、それとも真面目に受け止めるべきなのか?」分からなくなってしまって……。



作中の誰も好きになれなかった、今回のウルトラマン… 


「シン・ゴジラ」公開当時はあんまり興奮し過ぎて、霞ヶ関に舞台巡礼までしちゃったし。長谷川博己演じる矢口蘭堂が石頭の老人政治家達を懐柔しつつ、いつもは裏に潜む現場の曲者メンバーと信頼を深めていく「嵐の中の文化祭」(押井守元祖)は、私には本当に面白かった。

今回の「シン・ウルトラマン」では、「シン・ゴジラ」と正反対に、私は誰も登場人物を好きになれなかった。そこが最大のマイナス点だったかと。感情移入出来ないので、全然熱くなれなかったんです。



「バディ」という表現も、蘭堂と米国の女性大統領の座を狙う野心家、カヨコ・パターソンの阿吽の呼吸が特に素晴らしく……。そのポイントでも全く今回はハートに触れられなかった……。

主題歌は感覚的に好き!


アーティストさんをよく知らないんですが、曲調が好きです。CDがどこも完売続出しているようですね。私は音源をデータ購入しようかな……。






シン・エヴァと重ね合わせた人が多い。



「長澤まさみがアスカで、斎藤工が綾波レイ。地球や地球人がシンジ」と発信しているレビューもあったみたい。私はエヴァンゲリオンについては「破」で既に心が離れてしまっていたので、後になって「ああ、そういう置き換えもできるのね」と感じるくらいでしたが。

そもそもこの映画の監督は樋口さんであって、庵野さんは監修脚本のみ。前準備も全然せずに試聴したので、最初は「庵野秀明、いよいよ働き過ぎて疲れが出たのか」とも困惑。彼がスーツ着て演技しているのは、なんとなく分かりました。



賛否両論、その人の感性次第。


Twitterや他SNSなども、実に賛否両論分かれています。どのエンタメでもそうですが、結局は観る人の感性次第なのでしょうね。今回はたまたま、私にはツボが無かったというだけなのかも。




「ウルトラマンZ」にて、光の国へ召喚されし令和!


実は私、noteにそのうち書かねばと思っていたのが、「ウルトラマンZ」がどんなに楽しくて面白い特撮ドラマだったかというネタを温めていたんですね。


元々、日曜朝の「平成仮面ライダー」と戦隊物はずっと観てきたし、佐藤健を大ヒットさせた「仮面ライダー電王」やオダギリジョーの出世作「クウガ」、要潤のステップ作品「アギト」など、Blu-rayBOXをかなり所有しています。

「仮面ライダー555」では映画版の一万人エキストラにも出演していて、「仮面ライダー剣」では写真集発売記念の握手会にも参加。「特撮」だから好きというわけではなく、ただシンプルに素晴らしいドラマとストーリーだから長い間愛してきました。

ただ、「ウルトラマン」シリーズに至っては、幼馴染みの家で朝5時に起こされた時に観たくらい。「レオとアストラ兄弟の悲劇的な過去」や「セブンとレオの師弟関係」はウルトラ大辞典を読んで少し勉強していたけど。

平成になって「ウルトラマンゼロ」の声を宮野真守が担当するようになり、彼がセブンの息子で若手の出世頭である設定も、放送されてから数年経過して知りました。

そんな私が、毎週土曜の朝8時に正座して観るようになったのが「ウルトラマンZ」です。ちょうど感染状況が一番厳しかった自粛時期で、本当に心の支えになってくれた作品! ひたすら感謝と愛しかなかった。

その「ウルトラマンZ」の卓越した脚本や繊細に組み上げられた人間関係、かつての「機動警察パトレイバー」を思わせる乱痴気騒ぎっぷりが、「シン・ウルトラマン」には私の予想よりはるかに、足らなかったんだと思います。




この、この愉快なウルトラマンZとその名パートナー、ハルキの絶妙なコンビに心を奪われたからこそ、私は「シン・ウルトラマン」に感情移入出来なかったかも。また二人については別記事にて語り尽くします!




告知宣伝のクイズ番組でも、「何食べ」仲間である西島秀俊と山本耕史の仲良しオーラがかなり強かった。この作品で、一番撮影を楽しんでいたのは山本耕史だったんじゃないかな。斎藤工も味わいつつ演技していた空気感でしたが、敵役とあってフラットに演じていたヤマコーの笑顔が忘れられない。





私的には「期待はずれ」でしたが、取り敢えず斎藤工や西島秀俊、山本耕史など大好きな俳優陣が楽しそうに、色々顔出し出演してくれてイベント企画としては面白かったです。でももうテレビ地上波されても観ないだろうなあ。

「シン・ゴジラ」公開時には漫画家の島本和彦先生が、大阪芸大仲間である庵野秀明監督の為に私費で、たくさんの映画館にて応援上映会を敢行したんですよね。その熱意に応えて舞台挨拶に何度も、高橋一生や市川実日子、片桐はいりなどが登壇したり。あの時は盛り上がっていたっけ。




今月は「刀剣乱舞花丸」と「機動戦士ガンダムククルス・ドアンの島」も公開されるし、映画館に通うのが忙しいです! 先月は「銀河英雄伝説、双璧の過去編」と「30歳で童貞だと魔法使いになれるらしい」「ハロウィンの花嫁」も二週連続で公開されたし。本当に慌ただしかった!



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マダム、ムッシュ、貧しい哀れなガンダムオタクにお恵みを……。