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映画『女っ気なし』

2011年/製作国:フランス/上映時間:58分
原題
 UN MONDE SANS FEMMES
監督 ギヨーム・ブラック




予告編(日本版)


STORY

 ヴァカンスの終わり、思い出の始まり。
 フランス北部の小さな町オルト。夏の終わり、地元の青年シルヴァンが管理するアパートを、ヴァカンスに来た母娘が訪れる。明るくて奔放な母と少し内気な娘。3人は海水浴や買い物をして仲良く過ごしていたが、やがてヴァカンスの終わりが近づき……。

DVDの解説より


レビュー

 主人公シルヴァンの、顔、禿散らかしたボサボサの頭、ぷよぷよな体型、走り方、水着の柄(ハイビスカスかな? もしそうなら花言葉は「繊細な美」「新しい恋」)は、完璧。
 予告編ではそのシーンから、哀愁漂う曲が流れ始めますけれども、本編においても全く同じタイミングにて同じ曲が流れ、それはもう見事な、何とも言えない雰囲気を醸します。
 
 また主人公は(予告編の最後でも)、「ぼくのこと男としてどう思う?」と質問し、相手に「かわいいわ」と言われてしまっています。しかも知り合いのおばあ様に。
 要するにメスからすると、オスとしての魅力を余り感じない「かわいい」ペット枠に属してしまっているわけです。
 
 ちなみに本作の原題は『UN MONDE SANS FEMMES』ですけれども、直訳すると「女性のいない世界」となっており、本編を鑑賞せずとも「題名」と「予告編」を見ただけで微笑んでしまうという、異色の完成度を誇ります。
 
 それなら、せつない物語なのかというと……⁉
 それは観てのお楽しみっ❣
 
 
 
 追伸①
 デンゼル・ワシントンやマッツ・ミケルセン、ジェイソン・ステイサム等も大好きですけれども、クレイグ・フォスター(『オクトパスの神秘: 海の賢者は語る』)や、グンナル・ヨンソン(『好きにならずにいられない』)、そして本作のヴァンサン・マケーニュのような男性の放つ香りにも、たまらない魅力を感じます。

 追伸②
 フランス人の青の使い方はオシャレ。



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