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通算23年間、YB、LB、B施設での受刑経験から刑務所の裏・表を考察します!大阪刑務所…

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通算23年間、YB、LB、B施設での受刑経験から刑務所の裏・表を考察します!大阪刑務所からリアルタイムプリズンを。また、出所後の生活再建経過と社会と刑務所の対比をしてみよう!

最近の記事

色んな人がいる社会で、、、、

出所してから早というかやっと1年が経過した。最近の刑務所生活では社会に出て1年ももったことはなかったから、自分の中では記録更新ではあるが、社会の人はそれが当たり前の生活だと思うと自分はまだまだだなと痛感する。 なんで1年経過出来たかは色々な人の協力や要素があるが、なんといっても定職に就いて毎月定収入があることが大きいと自分では判断している。 みんな出所してから、社会でドロップアウトしてしまうのは仕事をしない、決まらない、それだから収入がないから悪いことに手を出してしまうことが

    • 無能な上司、有能な部下

      出所してから就職して、仕事を始めてから半年以上経った現在、仕事内容も少しは把握してはいるものの、上司のパワハラ、モラハラが半端ない日常に鬱憤が溜まる〜😃そんな毎日です。 高橋という名の上司、高橋なんてありふれているから特定出来ないから良しとして、この上司えこ贔屓が凄すぎて、仕事はベテランでも人間としてどーなのーと思っている。 この高橋、現場責任者のくせして各自の休憩を回すどころか自分の仲良い部下にだけ声をかけて、連れて休憩に行ってしまう。たまに機嫌の良い時だけ休憩から帰ってき

      • 社会復帰してからの生活

        早いもので社会復帰してから7ヶ月が過ぎています。ここまで来るには平坦な道のりではなかったですが、やっと社会生活にも慣れて色んなことが見え、色々なことができろようになってきている気がしています。 仕事も続けているし、その為毎月一定収入があり、贅沢しなければ普通に生活できる状態で、毎日が充実していると実感しています。最近恋人ができて、久しぶりに恋愛というものもできて、更に張り合いができた実感はあります。刑務所生活ばかりしていたので、恋愛偏差値は低い方なので、なかなか戸惑うこともあ

        • 同じ工場で受刑していた人間が、、、

          久々に記事を書こうと思った矢先、ニュースで強盗傷害の事件がやっていて容疑者の顔が映った瞬間、一緒の工場にいた元受刑者だとすぐ気づき、残念な思いになりました。確か出所は私とあまり変わらない時期だと聞いていましたが、もう再犯で逮捕されてしまったことになんとも言えない気分に陥ってしまった。所持金が尽きて犯行をとニュースでは報じていましたが、確か同じ工場にいた時には、どこどこの組織に人間で、出所したら同じ工場にいた人間のところでまた悪いことをするとか言っていたが、その人間のところは神

        色んな人がいる社会で、、、、

          就職して思うこと

          社会復帰してから就活して実際に仕事し始めてみて思うことが意外と沢山あることに、最近よく気付きます。仕事時間は刑務作業よりは長く、体力も使いますが、一社会人としてちゃんと働くのは気持ちいいし、仕事があることで自信にもなるので普通の前科もない人からしてみれば当たり前のことでも、刑務所生活を散々してきた身からしてみれば、幸せで、充分充実しているなと感じるのです。ま、刑務作業はいくら真面目に作業製品を作っても売り上げは、全部国庫に入るし、作業報奨金という名の微々たる金額しか計算高でし

          就職して思うこと

          社会で生きるための強さを持つ方法

          最近でもないが、出所して間もない人が事件を起こしてニュースになっているのをよく見かけますが、同じ出所者としてとても残念でなりません。 せっかくあんな閉鎖的な環境に隔離され、色々な制約と制限された生活から抜け出せ自由と広い世界に戻ったというのに、もったいないというほかありません。有期刑の人間もそうですが、今この瞬間生活している無期懲役の人間から見たら、そんな奴出所させるなら自分は真面目に生きて行くから俺を出所させてくれ!と思っている人がどんだけいることか。宮城刑務所でも11年間

          社会で生きるための強さを持つ方法

          社会での楽しみ2

          刑務所の中でも出来る趣味や楽しみはあるものの、制限かけられている生活なので社会で出来ることがほとんど出来ないのが現状です。 時間だけはあるので、私の趣味の一つでもある読書等は刑務所でも出来ますが、社会みたいに本屋に行ってすぐ買って来るとか、図書館に行って借りて来るとかは出来ないので、なかなか思うようには行きません。本の購入を申し込んでも手元にくるのは2ヶ月ぐらいはかかりますし、手紙で外部の人に差し入れを頼むにしてもちょっと時間がかかります。それに比べて時間はあるので1冊読むス

          社会での楽しみ2

          社会での楽しみ1

          刑務所では施設柄楽しみは毎日の食事の献立と、夜のTV視聴(工場就業者のみTV視聴出来ます)、自分の購入した日用品が届いた日、自分の注文した書籍の配布日、集会の日(3類以上が該当なので4類、5類はなし)、外にいる家族や友人、恋人、妻子から手紙が来て刑務官から渡された時、布団を敷いていい時間になって横になった時等々しかないのが現実で、小さな小さなちょっとした楽しみを心のモチベーションにして生活している人が多いのですが社会の人から見れば当たり前のことが楽しみになってることが刑務所に

          社会での楽しみ1

          社会の休日の過ごし方

          刑務所は完全週休二日制で、土日、祝日は免業日(作業がない日)です。社会でいう休日ですが一日中舎房で缶詰で外出等出来る訳がありません。しかしながら点検や食事等以外は余暇時間なので、手紙を書いたり、読書や勉強したりと限られた中でも有意義に過ごす事が出来ます。また、教育の一環として何処の刑務所でも週末には録画した映画やドラマを放映するなど好きな番組や映画は見れないものの当たりの時はとても面白く鑑賞出来ます。ハズレの時は、読書してた方がいいという位つまらない映画の時もありこればかりは

          社会の休日の過ごし方

          社会の仕事の厳しさと給料その2

          給料面はその1で書いた通りで、同じ位の時間刑務所で働いても、社会でその位働けば何十倍の収入が得れるので出所後一回目の初給料は小躍りするくらい嬉しいものです。ただ中途採用で給料の締め日と、支給日の関係で一ヶ月分丸々は入って来ないケースの方が多いと思うので、まずは我慢。それでも刑務所の3ヶ月分は余裕にあるので嬉しいことには変わりはありません。次の一ヶ月まで頑張れば丸々一ヶ月分の給料を貰えるのだからそれまではなんとか食いつないで過ごすと。それまでしんどかったら福祉制度に頼るのもいい

          社会の仕事の厳しさと給料その2

          社会の仕事の厳しさと給料その1

          今はアルバイトでも最低時給が上がって来ているので、1日8時間働いてもかなりのいい金額になります。社会にいる人にはそれでも足りないくらいでしょうが、刑務所で作業している身にしてみれば、羨ましい限りです。刑務所の工場で作業し始めたばかりは、1ヶ月の作業報奨金など1000円にも満たないのが現実で社会の人は1時間で刑務所の受刑者の10等工の人間の給料を超えますので、この落差は尋常ではありません。ちなみに刑務所の作業にはランク付けがしてあり、どんな作業でも始めは10等工という等級からス

          社会の仕事の厳しさと給料その1

          心理カウンセリングの薦め

          大阪刑務所では、処遇は良くないものの出所後のことや精神面のケアのことはモデルになつてることもあって、他のB施設よりは積極的な取り組みがなされてるなと感じながら生活していました。どこの刑務所でも大体、所内誌的なのが発行されていて大阪刑務所でも1枚の紙に随筆やコラムが載っていて裏面に給食の献立表が載っているものが月一回配布されていて、入所間もない頃その所内誌で心理カウンセリングを希望すれば受けることができることを知って、すぐに工場担当刑務官に申し出たものの、「あれは工場出てない人

          心理カウンセリングの薦め

          出所してからの就活

          刑務所の中では出所前に希望(願箋)を出して審査に通れば(大阪刑務所の場合)就労支援を受けられるものの他の情報としては社会に比べ乏しいこともありなかなか就活出来ないのが現状で、面接するにも遠方だと出張してくれるからわからないし、そもそも協力雇用主ならともかく自分が受刑者の立場で採用の選考をしてくれるかも分からないのが正直なところです。また、受刑している、いたことを開示しないで就活したい場合はなかなか実際には受刑中は難しいです。私、今回初めてハローワークというところに行って御世話

          出所してからの就活

          社会の仕事と刑務所の仕事(刑務作業)

          同じ仕事というくくりではありますが、今の刑務所の仕事はほとんどが軽作業を主とした工場が全国的なので実際社会復帰してからの仕事と比べると雲泥の差があると私自身、今回真っ当な仕事に就職してみて改めて分かりました。勿論、作業報奨金という名で支給される賃金等、今時アルバイトの最低時給の何十分の1、何百分の1しかないものも、社会では刑務所の年収(?)をすぐ越えられますし、仕事中でも同僚や職場の人と話しても平気、、、というよりそれが普通なのですが、そういう事も刑務所と社会では別世界です。

          社会の仕事と刑務所の仕事(刑務作業)

          一般社会の難しさ。

          一般社会の難しさ。 刑務所を経験すると、なかなか社会復帰してからの常識や色々なことに馴染むのが難しくなるんです。経験した人しかわからんこの壁。つくづく刑務所の生活は社会とかけ離れた、異常な世界、常識が蔓延っていると思います。 刑務所は社会復帰させる為の施設なのに刑務所に長くいればいるほど、社会適応性が失われていくといった全く施設の役目を果たしてないのが実際社会で生活しているとわかります。大阪刑務所に入るまでは、大阪の2次団体の組織にいたから、刑務所経験者もそこここにいる環境だ

          一般社会の難しさ。

          刑務所出所後の世界

          刑務所生活を送ったことがある人ならば分かると思いますが、刑務所で流れている時間と、社会の流れる時間は同じ24時間あるのに全く違うのはいつも不思議だと思います。 なかなか、この連載もアップ出来なかったのもそうした時間の流れが少なからず関係していると私は思います。 実は、今年7月1日にわたくし大阪刑務所を満期出所しまして、あっという間にもうすぐ3ヶ月になってしまうという、時間の速さを実感しているところです。 今後は、閉ざされた刑務所の生活と社会の世界を対比しながら、よく知っている

          刑務所出所後の世界