就職して思うこと

社会復帰してから就活して実際に仕事し始めてみて思うことが意外と沢山あることに、最近よく気付きます。仕事時間は刑務作業よりは長く、体力も使いますが、一社会人としてちゃんと働くのは気持ちいいし、仕事があることで自信にもなるので普通の前科もない人からしてみれば当たり前のことでも、刑務所生活を散々してきた身からしてみれば、幸せで、充分充実しているなと感じるのです。ま、刑務作業はいくら真面目に作業製品を作っても売り上げは、全部国庫に入るし、作業報奨金という名の微々たる金額しか計算高でしか計算されないので、モチベーションも上がりませんし、こうした方がやり易いとか、生産が上がると思ってやると、作業安全違反で摘発されたり、処分されるのでロボットのように作業するしかないのですが、社会の仕事はそれが出来ますし、実にやり甲斐を見出すことができるなとつくづく感じています。職種によっては出来ないこともあるとは思いますが、刑務所よりは何かしら出来ると思います。
また、刑務作業で計算される作業報奨金と比べれば、いくら給料が安いと言っても額が違いますし、その中でやりくりをして自分の好きなことをしたり、買い物をしたり、飲食したり十分出来るので、幸せ度MAXです。
先日、出所したばかりのヤクザ者が生活保護を不正に受給していたとして逮捕されていましたが、現代ヤクザの現状の経済は火の車の人間が多いです。
私が今回の服役前に所属していた組織でも、不正受給で逮捕された人間がいましたし、逮捕されまでしないものの乞食みたいな生活をしている人間も何人かいました。ヤクザ社会でもかなりの格差ができて、勝ち組と負け組がはつきりしてきています。なので、負け組に入ってる人間は、さっさとヤクザに見切りをつけてカタギの仕事を探すなり、暴追センターに行って助言を貰うなり、または、カタギとして起業するなりして、組織の呪縛から離れた方が後々楽なのに、その山がなかなか越えられず、結局収入の割に支出の大きな会費(組会費、、、一般社会だとよく上納金と呼ばれていますが、実際にはチェーン店のロイヤリティーみたいな感じで、各組員は個人事業主で組織の看板代が組会費という感じ)を毎月払い続けているって感じの人が多いと感じました。内心はヤクザで食っていけないなんて、とっくに気付いているのに、見栄や、ヤクザをやめてた後の自分の不安などから、なかなか行動出来ない。今は、組織から離脱しようと思えば去るもの追わずで、そうそう無理強いすることもありません。あるならば、4次、5次の下部組織の一部の人間だけです。ヤクザ社会も今は人材不足で特に若い人が少ないので、喉から手が出る程欲しています。暴対法と、暴排条例で指詰めなど大変なことになりますし、脅し、ましてや事務所に呼び付けて帰らせないなんて、監禁罪にさせられ、ほぼほぼ実刑で懲役行きなので、今のヤクザはしません。もっとも、使用者責任があるのでトップの親分が、気にするなと言ってもその下の親分連中が上が逮捕されては困るので、絶対そんなことはするな、と指示を出しますし、上層部は予防線として色々文書として下部組織に通達を出しているのが現実ですので、ヤクザをやめようとすれば直ぐ出来ます。結局は辞めたくても辞めないのは、怠け者ということです。話しはズレましたが、真っ当な仕事は改めていいなと思います。法律に触れることはないし、従っていつ逮捕されるかとか考えなくてもいいわけですし、それが当たり前ではあることでも、私や悪い事ばかりしてきた人間にとっては非常に安心できることであるので。ということで、これを読んで下さってるヤクザの皆さん、少しでも今のヤクザ社会に不安を抱いているならカタギの社会に戻ってみませんか。また、仕事をしないでブラブラしている人、もう一度仕事をしてみませんか?

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