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とある暗黒企業従事者の話9。残した写真と、残らなかった写真

前回
https://note.com/starfalcon/n/nb1ba9b4774ea

あっという間にゴールデンウィークが終わってしまった。

なるべく仕事のことは忘れようと思ってやってきたが、
部屋の模様替えと、その体力のリカバリで多くが終わってしまった。

もっと娯楽性ある日を楽しみたかったが、前に進んだだけ良しとしました。

ブラック企業にいた頃のゴールデンウィークも、まさにあっという間でした。
楽しんだと思ったら、次の平日からはまた地獄の日々の始まり。

平日から休日、休日から平日の切り替わりが
まるでジェットコースターのような感じの激しさでした。

東京時代のゴールデンウィーク

人は「心に残ったものを写真に残す」と言います。
私の黒歴史を作ったブラック企業所属時であり
起業塾時代は2017年、2018年が該当するが。

2017年に至っては写真が残っていない。
おそらく起業家としての自分をPRするための写真を
ここぞとばかり撮りまくったのだと思う。

妙にカッコつけてる写真が多く、
それらは「自分っぽくない」「これは嘘ついてる」
という理由で全部消去したから。

東京に住んでいた2016年〜2018年は、写真が残っていない時期が多すぎる。

2018年だけは写真が残っている。
ゴールデンウィークを使って、
子供の頃に毎年行っていた新潟に
久々に行った時の写真がしっかり残っている。

写真を消した期間は何があったのか。
おそらく、起業家としての活動に執着していて
「遊びは社畜を辞めて、起業家として成功してからだ」といって
どこにも行かなかったのを覚えている。

残した写真と、残らなかった写真


人が写真にメモリーとして残すのには幾らかパターンがある。

友人知人恋人との記録を残すために取っておくのもそうだろうし、
旅先の綺麗な景色だとか、美味しかったご飯の記録をとっておけば
後で記憶を思い返すのに役立つだろう。

当時は起業塾に入って日も浅く、師匠のように成功したい、
月商7桁を目指したいという気持ちが純粋に強かったから
「学び」において結果を出すことを史上の優先としていたなと。

起業で結果を出そう、ブラック企業の仕事を何とか逃げ切ろう、
その両輪でやった結果が、心身共に疲労を招いてしまった。

消した写真の多くは起業塾で成果を上げるために取った写真ばかり。
自分の成功者ぶりをアピールするために、
当時の仲間と撮った写真やらだった。

黒歴史を全て否定するように、
起業家として関わった全ての写真はスマホから全て消してしまった。

「自分っぽくない」ものはチリ一つ残さずに。

残ったのは、家族と食事した、あるいは酒飲んだ写真や風景画像だけ。

会社で働いていた時の写真は当然ない。
IT企業なので記録なんか残したら裁判沙汰になる。

そうなると、消去法で残ったのは食事や風景の写真だけだったのです。

終わりに

起業塾で「成功したい」と思っていたときは
意識的に食べ物の写真や風景の写真を残してSNSにアップするとか、
そういったものを底の浅い喜びでしかない、
そう思っていた節もあったのは事実。

美味い飯、美味い酒、いい風景を見る、
そういったことで心が動いたことすら蔑ろにしていた、

そうした事実が、起業家時代の写真の断捨離を決めたのかもしれない。

何が幸せに感じるか、幸福感はどこにあるのか、

そういったものはほんのちょっとしたことを感じ取るだけでも良いのだー。


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