セレブが集う東京都港区のもう1つの顔
互いに助け合うことはとても大切なことだということは誰もが理解できるはずだ。
今や日本という国は少子超高齢化社会となり、様々な問題が生じていることがメディアでも報じられている。
私も度々そういったテーマを取り上げているが、今回も改めてショッキングな記事をいくつかピックアップした上で現実の社会問題と向き合ってみようと思う。
東京都港区とは?
東京都港区と聞くと、どんなイメージを持つだろうか。
港区女子といった言葉を耳にしたことがある人も多いと思うが、東京都港区とは華やかなイメージが強いのが一般的だろう。
多くのタワーマンションが建ち並び、地価も東京都内でも常にTOP3に入り、生活に余裕のある人たちが集まるエリアだという印象に共感する人も少くないはずだ。
実際、2022年の東京23区別の基準地価ランキングTOP5は下記のとおりだ。
基準地価平均:532万9,193円/㎡
坪単価平均:1,761万7,168円/坪
変動率:0.50%UP
基準地価平均:499万3,500円/㎡
坪単価平均:1,650万7,437円/坪
変動率:0.53%UP
基準地価平均:442万4,131円/㎡
坪単価平均:1,462万5,228円/坪
変動率:2.12%UP
基準地価平均:406万2,607円/㎡
坪単価平均:1,343万0,106円/坪
変動率:1.81%UP
基準地価平均:362万0,902円/㎡
坪単価平均:1,196万9,925円/坪
変動率:2.42%UP
ちなみに第6位は豊島区で、基準地価平均は177万4,363円/㎡、坪単価平均:586万5,664円/坪、変動率:3.11%UPと変動率こそ高いが地価の平均は一気に下がる。
また、2022年の東京23区の地価総平均は165万1,740円//㎡、坪単価平均は546万0,298円/坪、前年からの変動率は1.49%UPというデータだ。
それから中央区は銀座などの特殊なエリアが多く、千代田区は皇居があったりするので、実質の居住エリアのTOPは港区になるということも豆知識として知っておくといいだろう。
いずせにせよ、東京の地価は日本国内では圧倒的に高いのは変わらず、中でも港区は人気エリアであることは間違いない。
セレブの集う東京都港区の裏の顔
そんなセレブの集う街としてピックアップされることも多い東京都港区だが、こんな記事にも注目したい。
(出典:東洋経済オンライン)
冒頭から惹きつけられる書き出しとなっていて、富裕層が多く暮らすセレブな街として知られる東京都港区は意外と一人暮らしの高齢者が多いことは、あまり知られていないというものだ。
記事の中にある東京都港区の実態を要約していくと下記のとおりだ。
高齢者は2001年の4,000人から2020年には倍の8,000人を超えたこと
見守りを兼ねた配食サービスがあること
支援を拒否する高齢者が一定数いること
2011年の調査によると正月三が日を独りで過ごした人が3割を超えたこと
これはなかなか衝撃的な事実ではないだろうか。
港区での生活に憧れを抱いて集まってくる人がいる一方で、高齢者にとってはギャップのあるエリアになっているのである。
地方とはまた違った高齢者に対する問題のような気がしていて、言い方に語弊があるかもしれないがプライドの高い高齢者が多いのではないだろうかと感じている。
誰もが通る道であって、このギャップをなかなか上手に埋めていくこと、壁をなくしていくことができない社会問題は港区にもしっかりとあるということだ。
全国の一人暮らし高齢者の半数は生活保護水準以下であるという試算もされており、目を背けるには限界のある社会問題であることを改めて主張しておきたい。
結局はコミュニケーションの問題になるのだが、まだまだ誰かの世話にはなりたくないというマインドも理解できるし、迷惑をかけたくないという心理が働くこともわからなくはない。
けれども、当然いつかは私も通る道なので考えてしまうのだが、やはり孤独になるというのは単純に嫌だと思う。
後継者不足問題の実態
きらびやかなイメージのある東京都港区の裏の顔を紹介したが、こんな記事も出ている。
(出典:ダイアモンドオンライン)
冒頭は、後継者難倒産が高水準で推移しているというところから始まっている。
帝国データバンクによれば、2022年10月は56件判明し、単月としては過去最多を更新しているという。
また、2022年の1月~10月の累計は408件に達しており、調査開始の2013年以降で年間最多だった昨年の2021年の466件を上回るのは確実視されると見られている。
後継者難倒産の要因は、代表者の病気や死亡により事業が行き詰まったケースが目立つ。
一方で、具体的に事業承継を考えていたにも関わらず、コロナ禍で自社事業の先行きを悲観して最終的に事業をたたむ、あきらめ型のケースも少なくないと指摘されている。
それから、帝国データバンクによる全国全業種約27万社を対象にした後継者の決定状況を集計および分析データが出ている。
そのデータによると、2022年10月時点の後継者不在率、つまり後継者がいない、あるいは未定となっている企業は57.2%となっている。
これは、2011年の調査開始以降で初めて60%を下回り、5年連続で低下しているということで、改善がされているという結果が出ている。
とはいえ、半数以上の企業が依然、後継者不足の問題に悩まされているという事実もある。
なによりも、地域格差も非常に大きくなっている。
例えば、最も後継者不在率が低いのは三重県で、29.4%と2年連続でトップで全国で初めて不在率20%台に達している。
三重県は2018年にピークだった後継者不在率69.3%を記録して以降、急速に低下している。
反面、後継者不在率が最も高いのは島根県で、75.1%と全国平均を大きく上回っている。
さらに2番目に高い鳥取県は、71.5%ということで、山陰2県が70%を超えており、地域格差は明確だ。
社会問題に対する向き合い方
ということで、個人的には割と衝撃的な2つの記事を紹介したわけだが、どうやってこういった社会問題を解決すべきかを私なりの考えを述べていこう。
まず、東京都港区にもある高齢者の一人暮らしが増えているという問題だ。
これは高齢者を社会から隔てていく傾向がよくないのと、コミュニケーションが取れない人が多いというのが私の結論だ。
なにが言いたいのかというと、高齢者は介護施設と呼ばれるところに収容されていくということだ。
この介護施設という呼び名も悪いと思うのだが、なぜ高齢者しかいない施設に閉じ込めていくのかが理解できないのである。
高齢者と職員しかいない施設が高齢者にとって快適な場所なのかを考えたときに絶対に楽しくはないだろう。
そんな場所に心の底から行きたいと思う人はいるだろうか。
となると、1人でもいいから住み慣れた家で余生を過ごしたいという発想になることは理解できるし、自分もそうすると思う。
自分自身がそこまで老化していることを認めたくないという気持ちも理解できるし、極端にいうと社会が高齢者を排除しようとしている印象すら受ける。
施設を創るにしても、高齢者だけでなく様々な人がいる複合的な施設にすればいいと思うのだが、簡単にいうなという批判も当然納得はできる。
だから、私は世間一般でいうところの介護施設に入るような余生を過ごすことはしないと思うというか、そうならないように今からも生きていこうと思っている。
そのためには小さなプライドなど秒で捨てて、コミュニケーション能力を上げることが最優先だ。
私の生き方ややっていくことに少しでも多くの人に共感してもらい、真似してもらえることで示すしかないだろう。
それから、後継者不足の問題だ。
これは地域の金融機関や自治体などがM&A等の支援を行っていて、その成果が出ている地域が出ているということは素晴らしいと思う。
とはいえ、まだまだ後継者不在率は高く、もっとインターネットを活用していくことが望ましいのだろう。
つまり、後継者不足側の情報発信を行っていくということで、ここの支援をさらに金融機関や自治体が力を入れるといいと思っている。
というのも、本当に成り立つ事業であれば買いたいという経営者は全国にいると思っていて、私もその1人だ。
けれども、そもそもそんな情報はほとんど入ってこないのと、後継者不足側の企業がスタートアップに買収されることに対する嫌悪感のようなものもネックだと思っている。
いずれにせよ、ゾンビ企業はなくなっていくことが健全だと思っているが、しっかりと事業が成り立っている企業で残したいという意思がある企業とのミスマッチには情報発信からだろう。
誰でも簡単にSNSが使える時代にそこを怠ってきた結果が後継者不足に繋がっているのも事実なので、矛盾しているかもしれないが継続させるためにこそSNSを使い倒すべきだと考えている。
まとめ
くり返しになるが、私もいつかは高齢者と呼ばれる。
それは時間の問題で、そうなったときに無理に抗うようなことはしたいと思わない。
これもくり返しになるが、巷に溢れている介護施設のようなところに入るのはまっぴらごめんだし、自分自身で居場所はつくっていこうと考えている。
最期に冷たく引き離す感じになってしまうが、高齢者の一人暮らしで淋しいとか孤独が耐えられないという人は、とどのつまり自分の責任だと思う。
そうならないように対策を打たずに、なにも考えずに生きてきた結果であって、それは後継者不足の企業にも同様のことがいえると思う。
もちろん、人生なので変数や不可抗力も多いが、それでも自分がどうありたいのかを考えて動くことができていない人が余生を苦しんでいる傾向が強いのは事実だろう。
そんな後悔をするような人生を歩まないためにも、1日1日をしっかり自分のものにしていかなければいけないということだ。
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