小学生の子どもと、コーヒーインストラクター検定3級の資格をとってみた話
小学生が資格をとってみる、という体験
「小学生でも取れる資格って、あるんだろうか?」
最初に伝えておくと、そもそも、僕は資格をほとんど持っていない。
持っているのは、取らないと運転できない車の免許、ダイビングくらい。
でも、資格や認定ビジネスはたくさん作ってきている。
バイクの免許は16歳、
英検とか漢検とか、勉強系は興味が全く無いし、
だからといって、ネコ検定とか、妖怪検定とかでもない。
そういえば、子どもがコーヒーを淹れている。
調べるとコーヒーインストラクター検定というのがあるようだ。
僕はフェアトレードのお店もやっているので、
「コーヒーインストラクター検定って小学生って取れないのかな。」
と思って聞いてみた。
そしたら、OKとの返事が。
そんなわけで、
コーヒーを飲んだことがないけれど、
毎日わが家のコーヒーを淹れてくれる小学生が、
コーヒーインストラクター検定3級を受けた
というお話です。
コーヒーインストラクター検定3級の会場は、CCSコーヒーさん
コーヒーインストラクター検定は、全国で行われていて、全日本コーヒー商工組合連合会というところが認定をしている。
最後はバリスタとか鑑定士とかそういう資格のようだが、3級は資格とあれどいわゆる入門講座で受講認定。
最近はカフェの開業などがブームらしく、申し込もうと思ったときの回はすでに満席。
先の日程を教えてもらい、無事申込が完了。
そして、コーヒーインストラクター検定3級の日が来た。
名古屋の千種という場所にあるCCSコーヒーさん。
フェアトレードのコーヒーも扱う、創業70年のコーヒーメーカー。
場所は名古屋の中心にあるビル。
工場見学もあるという話だったのに、会議室しか無さそうな、そして古そうなビルにたどり着く。
ここに工場があるとは思えない…若干不安に😂
コーヒーインストラクター検定3級 講座スタート
3階に上がり、席につき、そして講座スタート。
コーヒー豆のこと、産地、種類、味、それが変わる理由など。
いろいろな知識のインプット。
うちの小学6年生はコーヒーを淹れて3年以上のベテラン。
水の温度のことなど、いろいろ真剣にインプット。
下の小学3年生は、ちょっと単語がわからないのか、でも、コーヒーを淹れる過程を、配布用紙の裏紙を使って絵を描いて理解。😆
工場見学
工場長さんに代わり、コーヒー工場を見学・・・どこに!?
まずは一階に降りて、海外から到着した豆を入れる場所を案内。
60キロくらいの麻袋に入ったものを、この投入口に入れると、6階まで管で運ばれる😮
そして6階に移動。
巨大なサイロが登場。
この生豆サイロの中には8つの部屋があり、豆の種類ごとに分類されている。
それを奥のサイロに移動させ混ぜて、ブレンドを作り上げる。
ブレンドされると、管で下の五階に運ばれる。
6階から降りてきたブレンドされた生豆を焙煎。
直火と熱風のハイブリッドで焼き上げる。
それを横の装置に移動させ、冷却。
冷却が終わると、隣のピタゴラスイッチのような装置で、分量が量られる。
ピタゴラスイッチ好きとしては、動いて欲しかったらしい。
(当日は土曜日で工場は止まっていた)
分量を量ったものを、梱包。
窒素を入れて酸化を防ぎ、煎った豆からガスが出るので膨張するのを破裂しないように空気を抜くものがついている。
焙煎されたてのコーヒーは、いい香り!
どうやらこの地域は隣がビール工場だったらしい。今はイオン。この工場の建物だけが残った、ということのようだ。
そして4階に移動。
生豆が保存されている。
何十という生豆が眠っている。
生豆の香りは、若干、生臭い。
やっぱり果物の実の種なんですね。
そして最初の3階に戻る。
コーヒーの、カッピング体験。
コーヒーの豆の種類について、テイスティングで違いを判断する。
そして、コーヒーの焙煎からの時間を、テイスティングで見分ける。
飲み比べると、やっぱり全然違うんですね。
特に、焙煎してから時間が経ったものは、本当に美味しくない。
失礼だけど、どこかで無料で飲めるコーヒーの味です。本当に美味しくない、あの味です。あのコーヒー飲んでコーヒーが嫌いになる人もいると思います。
僕も昔は胃が痛くなることが多かったのですが、焙煎したてのコーヒーを飲んで以来、全く変わりました。
コーヒーをドリップする練習とかするのかと思いましたが、そういった実技はなく終了。(子どもは期待してた😅)
そんなわけで、CCSコーヒーの松岡さんと記念写真。
これをやった理由
プロセスを知る
コーヒーといっても、いろいろな豆の種類や淹れ方がある。正直なところ僕は、コーヒーの種類なんて40歳近くまで何もわからなかった。
自動のコーヒーサーバーは家にあったしコーヒーを飲んでいたけど、どんなコーヒーを買うとかも含め、何も知らなかった。フェアトレードコーヒーのことも、、コーヒーベルトのことも、SDGsのことも、何も。
コーヒーといってもいろいろな背景があることも、子どもも自分もいろいろと知ることができた。
成長過程の定点観測
子どもの家庭内バイトで淹れはじめたコーヒー。本人はまだ飲めないし美味しくないようですが、美味しく淹れたい意欲はあるみたい。
そこで、学びの進捗として、誰か第三者に認めてもらう機会があるとモチベーションアップにつながるかな、と。
さっそく、Toutubeにアップしたところみると、効果アリ。
いつかのキミに
こどもが成長したとき、きっと自分がコーヒーを飲む時がくるかもしれない、誰かのために淹れる時がくるかもしれない。あるいは、カフェでバイトをすることがかもしれない。
そんな時に、小学校でコーヒーインストラクター検定3級をとったということが、何かプラスにはたらくかもしれない。
結構、小さい頃に誰かから認められるって嬉しいじゃないですか。学校から賞とか色々もらってくるけど、違うものも面白いかなと。
いつか、コーヒーが飲めるようになったら、きっとこの日のことを思い出してくれることでしょう。
また今日の記憶と出会う日まで〜